東京大空襲(東京ホロコースト)の日に考えるアメリカの歴史2016/03/10 20:36

本日は、東京大空襲(東京ホロコースト)の日です。
歴史的な戦争犯罪であることが明らかなこの日に考えること。

アメリカ先住民は、水田稲作も行っていたようだ。
http://velvetmorning.asablo.jp/blog/2016/03/08/8042908
のつづきです。


歴史上、アメリカという国は、突出して異常な国だといえます。
その歴史において93%戦争しているのです。
こんな国は、他には無いでしょう。

アメリカの歴史を見ていくと、これって『連続殺人鬼』にしか見えないよね。。ってことになっていきます。


なぜこんなに好戦的でおかしいのか?その根本を知るために、筆者は、アメリカの歴史を一から勉強し直しているところです。


アメリカは、『民主主義』で『自由』の国と唄っています。

しかし、アメリカ合衆国の建国を詳細に見ていくと、その『民主主義と自由の定義』への根本的な疑問が湧いてきます。


たとえばリンカーンは、「人民による人民のための政治」を掲げていましたが、彼が掲げた『人民の定義』の中には、アメリカに元から住んでいた先住民=モンゴロイドは入っていませんでした。

このため、彼の「人民による人民のための政治」のための南北戦争によって、アメリカに元から住んでいた人々は、住む土地を奪われ、その生活の糧を奪われ、その命をも奪われ、もはや抵抗すら出来ないまでに追い込まれています。

では、リンカーンが特殊だったのか?というと、そういうことでも無いのです。

アメリカ先住民が抵抗出来なくなるまで殲滅させられた1800年代後半までの間で、明確に自分たちの権利と同じものをアメリカ先住民に対して認めていたのは、筆者が勉強した限りでは、ごく一部のクエーカー教徒達だけです。


現在、北部はリベラルと言われていますが、その北部リベラルの大元になったのは、マサチューセッツ植民地です。

そのマサチューセッツ植民地が作った法律が以下のものです。

アメリカ史を読む年表辞典
新大陸発見ー18世紀  中村甚五郎 より引用

1697年10月
聖書の冒涜者と無神論者に対する厳格な法律がマサチューセッツ湾植民地で成立

聖書の神性を否定するものはだれでも最初6ヶ月間投獄され、次にさらし台に監禁され、むちで打たれ、焼け火ばしで舌に穴をあけられ、最後は首にロープをかけられて絞首刑になることを強制されることになった。

以上引用

まさにカルトとしか言いようがない法律で、なんだか『なんちゃってイスラム国』そっくりな法律ですが、これがリベラルな北部を作った原点にあります。

これ、キリスト教の擁護かと思いきや、そうではないようで、こんな法律も出来ています。


以下引用

1700年6月17日
マサチューセッツ湾植民地、カトリック神父追放令を制定
神父追放令は3ヶ月以内にマサチューセッツを離れることを要求し、いかなる神父も追放令に従わず残留をつづけたならば、公共の平和と安全に対する妨害者であり扇動者で、真実のキリスト教に対する敵と見なすと定めた。そして残留が確定したならばその神父は生涯にわたって投獄されるか死刑が執行されると規定した。

以上引用

マサチューセッツ湾植民地は、『カトリック神父は死刑』という法律も作っています。

キリスト教原理主義=聖書主義者以外は、死刑という法律作ったのです。

自分たちの信仰以外は認めない=追放するか死ね と言ってるわけです。無茶苦茶です。
これは、『なんちゃってイスラム国』みたいなものです。
その頃から続いているのです。


新しい土地(先住民が住んでたけど)で自分たちの宗教的理想を実現するために、邪魔なものは排除しようとしたのです。

自分たちの宗教的理想に必要なもの以外は排除出来る『自由』が、アメリカ入植者達の建国の大元になっていることがわかります。

これは、完全な『非寛容』ですし、カルトそのもので危険です。


また、アメリカ合衆国独立のきっかけになったのは、以下のことだったようです。


以下引用

アメリカ大統領の歴史大百科より

 ジョージワシントンの曾祖父のジョン・ワシントンは、「タウンテイカー=町取り男」と呼ばれた。法的昨術を利用して、インディアンの土地を奪ったのである。

中略

1763年、対仏戦争が終わると、英国国王の布告によって、オハイオ準州が広大なインディアンの土地とされた。そこより西への拡大が禁止されたのである。自身、この地域に権利を持ち、アメリカの西進政策を必須と考えていたワシントンにとって、この布告は、北米の将来に対する不当な介入の象徴となった。

英国軍の上司たちに立腹したワシントンは、次いでロンドンの商人にいいようにあしらわれ、国王が最後には内陸部の土地をヴァージニアの上流層にではなく、英国人に与えるのではないかという猜疑心にかられた。

以上引用

要は、条約によってアメリカ先住民の土地とされた場所を植民者達が自由に征服するために、アメリカの独立戦争は行われたのである。

これは、植民地を作っていたイギリスと、主に毛皮交易を先住民としていたフランスとの争いになったフレンチインディアン戦争において、イギリス側について闘ったアメリカ先住民に対する領土の保証として行われた布告だったわけですが、入植者達は、自分たちが領土を広げることが出来なくなる布告であるために、それに反対したのです。

つまり、アメリカの独立というのは、イギリスとアメリカ先住民の間で交わされた領土の保証を取り去って侵略するために行われたのです。

アメリカ独立の自由というのは、そもそもこういう事なんですね。

アメリカ先住民達は、自分たちの権利を守るために戦争に狩り出され、結果として、負けた方は滅ぼされるか奴隷にされ、勝った側は、勝ち取ったはずの権利は無効にされ、結局滅ぼされています。

これがアメリカの歴史です。


こういう歴史を見ると、戦争しないで別の闘い方(合法的な)をしないと権利は守れないということが分かってきますね。
実際、日本は戦争したために植民地になったわけですし。


たとえば、東京大空襲や広島・長崎の原発投下は、国際法上の人道主義に違反する重大犯罪であることは明らかなので、提訴して徹底的に闘うべきなのです。(それらを指揮したカーチス・ルメイを、よりにもよって国家勲章を捧げたのが、この国の姿ですが。。)


アメリカの人道的犯罪を世界やアメリカ国民自身に認めさせないから、彼らは調子に乗って他国を爆撃し続けているのです。

また、大量破壊兵器があると嘘付いて他国を爆撃して沢山の無実の市民を殺害したブッシュやラムズフェルドやチェイニー達は、殺人罪で当然起訴され処罰されるべきなのです。当たり前でしょう。

その他にも違法な殺人は、山ほどあります。

裁判だけでなく、他にもやれることは沢山あるでしょう。



こんな法律も出来てます。

以下引用

1705年
マサチューセッツ湾植民地、白人と黒人の異人種間の結婚を違法と宣言
いかなる牧師もそのような結婚をとり行えば50ポンドの罰金を課せられた。この禁止は1843年まで効力を持っていた。異人種間の結婚禁止法は1843年に廃止された。

以上引用
アメリカ史を読む年表辞典
新大陸発見ー18世紀  中村甚五郎 より


以下引用

奴隷性の成立と異人種婚禁止

 アメリカにおける異人種婚禁止の歴史は、南部のヴァージニアで1691年に始まる。ヴァージニア植民地は、「ニグロやムラトーやインディアンがイギリス人やその他の白人女性との間で違法な同衾を行なうことによって、この領地内で今後増加するかもしれない忌まわしい混交と邪悪な出生を防ぐ」ことを目的として、「自由か奴隷かを問わずニグロ・ムラトー・インディアンと結婚するイギリス人やその他の白人はすべて、婚姻の三ヶ月以内に罰せられ、この領地から永遠に退去させられる」と定めた。異人種婚を禁止する掟は、ヴァージニアでは以後約300年維持された。
 
1691年の法はまた、混血児を出産した白人女性は、15ポンドの罰金を支払うか五年間の年季奉公を務めねばならないと定めた。さらに、自由身分の女性が生んだ混血児は、教会委員にひきとられ、30歳になるまで奉公に出された。混血児を生む白人女性を罰し、生まれる混血児を当時の平均寿命を考えると終身と言ってよいほどの長い期間、強制的に不自由労働に従事させることが定められたのである。1692年には、メリーランド植民地も同種の禁止法を定めた。

以上引用
kwww3.koshigaya.bunkyo.ac.jp/wiki/index.php/アメリカの人種差別2

この法律は、多くの州で、ごく最近まで実際に存在していたものです。

自分たちがそもそも住んでいた土地では無い場所へ行って入植したにも関わらず、異人種間の結婚を認めなかったので、先住民や奴隷と混血することがなく、したがって先住民との妥協点も見いだすことが出来ず、白人至上主義が続き、結局のところ、アメリカ先住民を滅ぼすというところまで行ったのです。

アメリカ先住民の抵抗が無くなると、今度はその矛先を世界征服に向けたというのが、アメリカの歴史です。

その延長線上に東京大空襲(東京ホロコースト)は、あるのだと思います。


関連

『感謝祭』の元になった最初の英国人入植者を救ったアメリカ先住民達を滅亡させた黒過ぎるアメリカの歴史
http://velvetmorning.asablo.jp/blog/2016/01/31/8006095

アジア人は、アメリカ先住民の歴史を知ることが必要だと思います
http://velvetmorning.asablo.jp/blog/2016/02/09/8014082

『アメリカ・インディアンの歴史』プロパガンダとジェノサイド
http://velvetmorning.asablo.jp/blog/2016/02/17/8020331

アメリカ先住民達は、どのようにして土地を奪われたのか?アメリカで起きたのは、第一次アヘン戦争?
http://velvetmorning.asablo.jp/blog/2016/02/18/8021215

アヘンタバコによる土地収奪方法を編み出したのが、ジョージワシントンの先祖(曾祖父)だったので、アメリカ合衆国の初代大統領は、ジョージワシントンなのではないか?
http://velvetmorning.asablo.jp/blog/2016/02/21/8024745

アメリカ独立戦争当時の陸軍長官が、我々の植民は、先住民の絶滅作戦だったと書いている
http://velvetmorning.asablo.jp/blog/2016/03/01/8035574

アメリカ先住民は、水田稲作も行っていたようだ。
http://velvetmorning.asablo.jp/blog/2016/03/08/8042908