CIAの南米政権転覆工作2017/07/29 22:57

櫻井ジャーナルさんより

以下引用

ブッシュJr政権の時代から政権転覆工作のターゲットになってきたベネズエラの現状にCIAは満足


マイク・ポンペオCIA長官は7月20日、アスペン治安フォーラムでベネズエラの「移行」が期待できると語っている。その中でメキシコやコロンビアが協力しているかのようなことも口にしたが、両国は否定した。

ジョージ・W・ブッシュ政権が中東侵略に気をとられていた頃、ラテン・アメリカではアメリカから自立する動きが出ていた。アルゼンチン、ボリビア、ブラジル、エクアドル、ホンジュラス、ニカラグア、ベネズエラなどだが、その中でも産油国のベネズエラは中心的な存在だった。

ベネズエラを自立した国にしたのはウーゴ・チャベス。1999年に大統領へ就任、それに対してブッシュ・ジュニア政権はクーデター計画を始動させる。2002年のことだ。その黒幕と指摘されているのはイラン・コントラ事件でも登場するエリオット・エイブラムズ、キューバ系アメリカ人で1986年から89年にかけてベネズエラ駐在大使を務めたオットー・ライヒ、そしてジョン・ネグロポンテ国連大使だ。

ネグロポンテは1981年から85年まで、つまりCIAがニカラグアの反革命ゲリラを支援して政権転覆を目論んでいた時期に工作の拠点になっていたホンジュラス駐在大使を務め、2001年から04年にかけては国連大使、04年から05年まではイラク駐在大使。その後、国家情報長官や国務副長官に就任している。

2002年のクーデター計画は、事前にOPECの事務局長を務めていたベネズエラ人のアリ・ロドリゲスからチャベスへ知らされたため、失敗に終わるが、それで終わらなかった。例えば、WikiLeaksが公表したアメリカの外交文書によると、2006年にもクーデターが計画されている。「民主的機関」、つまりアメリカの支配システムに操られている機関を強化し、チャベスの政治的な拠点に潜入、チャベス派を分裂させ、それによってアメリカの重要なビジネスを保護し、チャベスを国際的に孤立させるとしている。チャベスは2013年3月、癌のため、58歳の若さで死亡した。

バラク・オバマが大統領に就任して間もない2009年6月、ネグロポンテが大使を務めたこともあるホンジュラスでマヌエル・セラヤ政権がクーデターで倒された。約100名の兵士が大統領官邸を襲い、セラヤ大統領を拉致してコスタ・リカへ連れ去ったのである。

アメリカ政府はホンジュラスのクーデター政権を容認しているが、当時、現地のアメリカ大使館は国務省に対し、クーデターは軍、最高裁、そして国会が仕組んだ陰謀であり、違法で憲法にも違反していると報告している。つまり、ヒラリー・クリントン国務長官も実態を知っていた。この正当性のない政権は翌2010年、最初の半年だけで約3000名を殺害したという報告がある。

クーデターを支援していたひとり、ミゲル・ファクセが麻薬取引が富の源泉であることもアメリカ側は認識していた。ちなみに、ミゲルの甥にあたるカルロス・フロレス・ファクセは1998年から2002年にかけてホンジュラスの大統領だった人物である。

クーデターの中心になったロメオ・バスケスが卒業したSOA(現在の名称はWHINSEC)はアメリカ支配層がラテン・アメリカ諸国の手先を育成するため、1946年にパナマで設立された施設。対反乱技術、狙撃訓練、ゲリラ戦、心理戦、軍事情報活動、尋問手法などの訓練を実施する。

1984年にSOAはパナマを追い出され、アメリカのジョージア州フォート・ベニングへ移動、2001年には「治安協力西半球研究所(WHISCまたはWHINSEC)」と名称を変更したが、行っていることは基本的の同じだと言われている。

ラテン・アメリカは15世紀からスペインやポルトガルに略奪されている。金や銀をはじめとする資源が豊富で、「十字軍」による略奪と並び、近代ヨーロッパの基盤を築く上で大きな役割を果たした。18世紀までにボリビアのポトシ銀山だけで15万トンが運び出されたとされているが、この数字は「少なくとも」である。

19世紀になるとアメリカの巨大資本がラテン・アメリカで大規模農業を展開、「バナナ共和国」と呼ばれるようになる。その巨大資本がラテン・アメリカからスペインを追い出す戦争の引き金になった出来事が1898年のメイン号爆沈事件。

アメリカの軍艦メイン号が停泊中に沈没したのだが、アメリカ側はこれをスペインの破壊工作だと主張、戦争を始めたのだ。その戦争で勝利したアメリカはフィリピンも手に入れることに成功、中国を侵略する橋頭堡にしている。

1900年の大統領選挙で再選されたウイリアム・マッキンリーが翌年に暗殺され、副大統領のセオドア・ルーズベルトが跡を継ぐ。その新大統領は「棍棒外交」を展開し、ベネズエラ、ドミニカ、キューバを次々と「保護国化」していった。こうした巨大資本の利権をまもるために海兵隊が使われている。

第2次世界大戦後、民主化の波がラテン・アメリカへも押し寄せるが、それをアメリカはクーデターなどで潰していく。例えば、1954年のグアテマラ、64年のボリビア、ブラジル、71年のボリビア、73年のチリなどだ。そして現在、自立の波を潰すため、ブラジル、アルゼンチン、ベネズエラなどでクーデターを進めている。

以上引用
plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/201707290000/


アメリカの支配層はラテンアメリカを無茶苦茶にしようとしてますよね。
何しろ、アメリカに対抗していたラテンアメリカ主要国の首相が5人も癌になりましたから。
で、そのリーダー格だったチャベス大統領は死亡


リビアやシリアがやっていたことと、ベネズエラがやっていたことは似たような事だった。


以下は過去記事より

簡単に言えば、チャベスがやったことは、5世紀に渡る欧米の、南米における植民地化による貧困から脱するために、一部の特権階級と石油メジャーの利益になっていた国内の豊富な石油資源を国有化し、この利益を元に、一般市民に教育や医療を無料で与え、さらに、安い食料や住居を提供していくという政策でした。


この結果として、チャベス政権の14年間において、平均10%以上の経済成長率と、大幅な貧困層の低下が起きたのです。

現在、ベネズエラの平均所得は南米一となっているそうです。


恐ろしいまでの貧富の格差の拡大という、米国で起きていることの真逆なことが、ベネズエラにおいて起きているということです。


その圧倒的な成果を見て、中南米諸国やアフリカは、自分たちが植民地支配と貧困から逃れるために、何をすれば良いのか?の明確なモデルを見いだしたわけです。


911の後、ベネズエラでCIAによるクーデターが起き、ベネズエラの大統領官邸が反政府軍に占拠された時、大統領を救うために、大統領官邸を何重にも取り囲んだのは、一般市民でした。


チャベスの登場で、南米の一般市民は、完全に覚醒したと言えるでしょう。

チャベス一人倒したところで、この覚醒が止まるとは、とても思えません。



もちろん、全ての人にとっての、まともな政治というのは、あり得ないことです。


しかし、チャベス大統領は言っています。


その国のことは、その国の人たち自身で決めていかなくてはならない。
その国の問題は、出来るだけその国の人たち自身で解決すべきだ。

その上で、出来ることがあれば、他の国と協力出来るところは協力していけば良い。


社会は真の意味で、開かれていなければならない。

私は自由や、その国や人々の主権を尊重する。


当ブログは、チャベス大統領の言葉を胸に刻み込んで生きていきたいと思います。


心からのご冥福をお祈りします。

2013.03.06

以上引用

それがあったから、CIAはベネズエラの経済を徹底的に破壊しようとしてきた。

で、反政府勢力を育てあげてきたのです。


でもCIAの試みは上手くいかないと思います。

もうね、全部バレてるんですよ。
アメリカとCIAと仲間達の悪事は

もう誰からも信用されてないんです。

それがここ数年の間で起きたことです。


この動きは、もう止めようがありません。

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