ザックジャパン ブラジルワールドカップ アジア最終予選第4戦 日本対イラク戦ホーム 分析2012/09/12 15:58

さて、久々にサッカーの話題

ワールドカップアジア最終予選の前半最後の試合は、ホームでイラクと戦い、1−0の勝利

2014年ワールドカップ アジア最終予選 第4戦

9月11日(火)19:30 / 会場:埼玉スタジアム

日本1−0イラク

得点者 前田遼一(前半25分)

GK: 1 川島永嗣
DF: 3 駒野友一
  2 伊野波雅彦
  5 長友佑都
  22 吉田麻也
MF: 7 遠藤保仁
  17 長谷部誠(cap)
  4 本田圭佑
FW: 18 前田遼一
  → 11 ハーフナー・マイク(後半45分)
  9 岡崎慎司
  8 清武弘嗣
→13 細貝萌(後半44分)



     前田
清武   本田   岡崎
  遠藤    長谷部
長友 伊野波 吉田 駒野
     川島


    ハーフナー
 本田      岡崎
  遠藤  細貝  長谷部
長友 伊野波 吉田 駒野
     川島





この試合、懸念材料がいくつかありました。

一つは、香川のコンディション(出場せず)

もう一つは、長谷部のコンディションと試合感覚


そして、もっとも懸念されたのは、センターバックの伊野波の調子でした。

今野と栗原が出場停止の今回、ふつうならば、伊野波で何の問題も無い(むしろ、ホームのイラク戦ならば、カウンター対策としてうってつけ)

しかし、伊野波は、右膝を傷めており、なおかつ、所属の神戸でボランチで使われていることが多く、ラインコントロールとポジショニング、連係がイマイチでした。

ですが、伊野波が怪我を乗り越えて守り切ってくれた、ビルドアップを支えてくれたことが、この試合の勝因の最大の一つだったと思います。


序盤、セットプレーで何度か危ない場面がありましたが、ここは、本田や前田といった守備が強いフォワードの選手達が、修正してきました。

本田や前田は、前線からの守備が強いというだけでなく、セットプレーでの守備も大変強い。

そのあたりが、ザックジャパンの強さを支えていると思います。


そして、イラクのジーコは、予想通り、長谷部と遠藤の2人を徹底マークしてきます。

本田も徹底マークです。

こうした際に、香川ではなく、清武を使った意味が生きて来ます。
パスの出所が、まだあるわけですから。

こういう状況になると、当然のことながら、センターバックのビルドアップ能力が問われてきます。


ジーコの狙いは、長谷部と遠藤の2人への縦パスをカットしてのカウンターでした。

これをカットされないように、センターバックから両サイドへ展開し、サイドから崩していく。

こうした対処が出来たからこその駒野→岡崎→前田の得点であったと思います。


彼ら3人で崩したのは偶然ではなく、長谷部と遠藤と本田が徹底マークされていたが故の、得点だったと思います。


日本は、選手全員の総合力で勝ったわけです。


イラクは、非常によくがんばったと思います。
ただ最終的には、サイドバックの1対1の能力が不足していたのが敗因だったように思います。


ここ3試合の収穫としては、細貝の躍進というものが目につきますね。
ポジショニングですね。
そして、危険な芽を見つける目ですね。
それが良いです。


長谷部を凌駕しそうな気配が漂ってきています。


この試合、懸念された長谷部もよく頑張りましたが、不動とされてきた長谷部+遠藤のコンビを脅かす存在としての細貝の躍進というのは、非常に良いですね。


しかも、ほとんど試していなかった4−3−3にめどが立ったのも、良かったと思います。


今回のマンオブザマッチは、長友と岡崎と川島の3人でしょうか?


いずれにしても、ワールドカップアジア最終予選の前半4試合で勝ち点10

ワールドカップ本戦出場へ、また一歩階段を登ったと思います。


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