放射能被爆についての基礎知識2011/03/19 16:27

放射能被爆についてですが、テレビや新聞の解説が、なってません。

その中で、ビジネス知識源さんのメルマガ<被曝した放射線量と急性・慢性の障害>というのが、とてもよく書けているので一部転載します。

■1.累積被曝線量(線量とも言う)と、がん発生の確率的な関係

最初に、これを示します。

【前提となる知識】 ・政府・東電が発表するのは、1時間当たりの放射線量です。 ・一方、身体にとって肝心なのは、累積被曝量(線量)です。

(線量の単位) 1シーベルト=1000ミリシーベルト=100万マイクロ・シーベルトで す。

東電や政府の発表は、1時間そこにいたとき被曝する可能性のある 線量です。

ところが、そこに住んでいるときは、1日が24時間ですから、平均 で、その放射線量/時が続けば、人体の被曝量は24倍に、1ヶ月な ら720倍になります。(注)すべて可能性:観測点に近い区域でも、 場所、遮蔽物、防護で変わります。雨、雪、地下水、水道水、食物 の中の放射物もある。自分の被曝数値は大きく見たほうが安全です。

20マイクロ・シーベルトの線量の場所に、1ヶ月住んでいると、20 ×720倍=14.4ミリシーベルトを被曝します(可能性)。

(注)カタカナは冗長なので、以降では、μSv(マイクロ・シーベ ルト)、mSv(ミリ・シーベルト)と表記します。μは100万分1を示 すギリシア文字、mは1000分の1、Svが1シーベルトです。

【医学的なX線撮影での、被曝の線量】 ・40分かかるPET(断層撮影)が、検査ではもっとも多く被曝しま す(1回6.9mSv)。  これを毎日行うことは決してない。15回(累積で約100mSv)も受 ければ、がんになる確率が、ほぼ1%高まるからです。(後述) ・胃腸のX線撮影(0.6mSv)も一回のものです。 ・胸部X線撮影(0.05mSv)も一回のものです。 以上のように、医学的な検査での被曝線量は、一回当たりです。

【誤った論理】 「この場所の放射線量は、600μSv/1時間です。これは胃の集団X線 撮影(600μSv/1回)くらいだから安全」とは言えません。

1日で24倍(14.4mSv)、1週間では100mSvの危険値になります。

1ヶ月間、平均で600μSv/時間が続いたところに住めば、720倍に増 えます。被曝線量は432mSvで、白血病やがんになる確率が急に増え ます。子供は、成長のため細胞分裂が活発ですから、もっと危険で す。

繰り返しますが、ある地区の線量は、気体性の放射性物質が飛散す る源からの距離と風向きで、予測できないような不規則な変化をし ます。

中略

◎50mSv以上を受けるのは危ないと思う人は、1年住み続けるときの、 放射線量の平均限界は、50000μSv÷8760時間=5.7μSV/時間です。 2年住むなら、その半分の2.9μSv/時間です。

(注)政府判断は1年に100mSvが安全値ですが、これは甘いという 学者もいます。

中略

【累積被曝の日常イメージ】 東京とNYを一回往復(24時間くらいの搭乗)すると、上空は地上よ り放射線量が多いので、0.24~0.36mSvの線量を浴びます。

中略

【使用済み核燃料の崩壊熱】 使用済み核燃料(プルトニウムを含む)の崩壊熱が問題になってい る3号機のMOX燃料(再生燃料)は、4~9%のプルトニウムを含みま す。

使用済み燃料を再生し、ウランと合成して使うのがMOXですが、こ の推進をプル・サーマルと言って、政府は推進しています。

同じ重さでの熱量が1.7倍高いMOX燃料が使われるようになったのは、 ウランの節約ではなく、プルニウムを含む使用済み核燃料の、環境 を汚染しない最終処分が難しいからです。

使用済み核燃料は、核物質の消し炭や灰に思えるので、新しいウラ ン燃料より害が少ないと思っている人もいますが、それは誤りです。

被覆管の中のペレット(燃料片)には、ウラン238から、熱を出す 核反応で生成されたプルトニウム239が含まれています。

使用済み核燃料の過熱が、問題になっているのは、このためです。 加えて、融点(溶ける温度)が639度と低い。沸点は3230度でこれ 以上の温度になると、酸化した重い蒸気(気体)になります。

■2.以上を予備知識として以下を見れば、理解できるでしょう。

▼急性・慢性の疾患と、放射線量の関係

【累積被曝線量】    疾患            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ [急性疾患] 7000~10000mSv ほぼ即死に近い 4000mSv 短期間で死亡 1000mSv 悪心・嘔吐 500mSV 血中のリンパ球の減少

[慢性疾患] 400mSv 白血病が増える 100mSV 健康被害は少ないとする政府基準

[以下は日常値とされている] 100mSV がんの確率が1万人で100名(1%)増える 50mSv がんの確率が1万人で50名(0.5%)増える 25mSv がんの確率が1万人で25名(0.25%)増える 1mSv(1000μSv) がんの確率が1万人で1名(0.01%)増える ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

全文は以下リンクをお読みください。

http://archive.mag2.com/0000048497/index.html

コメント

_ k_guncontrol ― 2011/03/19 18:51

つながらないので心配してましたよ。無事で何よりです。
単なるアクセス障害だといいのですが。

_ ccplus ― 2011/03/19 19:16

k_guncontrol 様
ありがとうございます。他のexblogもアクセス出来ないのでexblogのサーバーが落ちているのかもしれませんが、ちょっと気になります。

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