ベネズエラ大統領選でウゴ・チャベス大統領が再選2012/10/09 19:22

久々に良いニュースを

ベネズエラ大統領選でウゴ・チャベス大統領が再選(四選)を決めたそうです。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2012100902000085.html



今年の8月25日に国営の製油施設が爆発し、「石油の利益を反米諸国の支援に回して、自国民が貧困にあえぎ、製油施設も古いまま、病院にはガーゼすらない状態。治安も悪化」by朝日新聞 と対抗の候補が訴えたわけだが、実際にはベネズエラの医療は100%公費でまかなわれ無料であるし、石油関連事業の国営化により、ベネズエラの貧困率は大幅に解消しているわけです。


治安が悪化したのは、当然のことながら、C哀Aが、反政府勢力に麻薬を通じて資金と武器を与えているからであって、チャベスが悪化させたわけではないでしょう。


何しろ、チャベスが大統領になった途端に、ベネズエラでは大災害が発生し、米軍が勝手に助けに来ている。

チャベスは、人工地震についても発言している。

ハイチの地震について
アメリカは被災国を軍事占領
http://www.youtube.com/watch?v=KXvKS2y2JyA



彼らはベネズエラでもそれをやろうとしました。
1999年です。

(注 ベネズエラは1999年、死者数万人にのぼる洪水と土砂災害に見舞われた。そしてアメリカ軍が援助のためにベネズエラにやってきた時のこと)

「どうかここに上陸しないでいただきたい」

そうですか。しかし、ここに「国防大臣が送ってきた声明があります」と大使は言いました。

実は、私の政府の国防大臣はーー最初に私のもとで国防大臣を務めた人物はーーC○Aの人間だったのです。

後になってそれを知りました。

ですから、両者の間にそういう協定があったのです。


中略

もう少し遅かったら彼らはすでに上陸していたでしょう。

どこかの国に都合の悪いチャベス大統領の演説
http://ccplus.exblog.jp/15558111/




もちろん、石油施設の爆発もテロなのは間違いないところでしょう。



そして、チャベスは、おそらく癌にさせられたわけだが、(反米を掲げる南米の主要国の大統領が続々と癌になっている。ブラジル、アルゼンチン、ベネズエラ、パラグアイ。。)

接戦になったのは、この健康問題が一番大きかったはずである。



それでも、チャベス大統領が再選(四選)を決めたのは、南米にとっては、本当に朗報だろうと思う。


チャベスが、ベネズエラだけでなく、中南米の他の国を援助するのは、そうしないと、他の国も、国際金融マフィアにやられてしまうからだ。(かつてアルゼンチンがどうなったのか、考えてみてほしい)

そうなると、ベネズエラ一国では太刀打ち出来なくなってしまう危険性が高くなるわけです。

なので、ベネズエラは、中東の石油産出国のように、自分達だけゴージャスな生活をするのではなく、地域や同盟で対抗しようとしたわけです。


中東=北アフリカで、同様な対抗をしたリビアは、爆撃されたわけですが、これは、アフリカの中央銀行制度を独自に作ろうとしたためと言われています。



今回のベネズエラ大統領選、ポイントだったのは、チャベスが、オバマ大統領支持を明確に打ち出し、米国からの妨害を最小限に留めたことにあるでしょう。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121002-35022528-cnn-int
オバマ再選に強力助っ人? チャベス大統領も「オバマ支持」


オバマ大統領は、米大統領選で、ヒスパニック系の支持が絶対に必要です。

米大統領選は、民主党のヒスパニック系支持と、共和党のキリスト教原理主義への票の確保というのが、勝敗のカギを握っている。


米国のヒスパニック系やメキシコ人というのは、つまり、ネイティブアメリカンと、ネイティブアメリカンとスペイン人との混血である。

これは、チャベス大統領と同じ系統の人達なのである。


中南米のネイティブアメリカン達は、欧米の植民地政策と激しく闘ってきたのであって、黒人の血を引くオバマ大統領なら、国際金融マフィアの支援する対立候補ではなく、当然、私達チャベス陣営を支持するはずである。

こう発言したわけです。

チャベス達の闘いは、基本的に、私達と同じモンゴロイドによる、植民地からの独立の闘いだと思います。


ところで

http://surouninja.blogspot.jp/2012/10/blog-post_9.html
南米ベネズエラの大統領選が一昨日(2012年10月7日)投開票され、開票率94%で現職のウゴ・チャベス大統領の得票率が54.84%に達し、四選を決めたとのことである。


このなかで、スロウ忍さんが言っている『シオニスト』というのは、当ブログが言っている『キリスト教原理主義=バプテスト系予定説信奉者=大イスラエル主義=ハルマゲドン=オウムの元ネタ』に近いと思うわけですが、イスラエルを利用して原油をコントロールし、第三次世界大戦を煽って、武器を売ろうとする軍産複合体のことですね。


オバマは、明確にこれらの勢力に反対する側でしょう。

一方、ヒラリークリントンは、民主党内の、前記勢力と言われており、元々オバマの副大統領に収まり、オバマ暗殺後に、自動的に大統領に収まる予定だったのをオバマ陣営が察知し、副大統領をカトリックのバイデンにしたと言われています。


中国がヒラリーを無視したというのも、こういう線で考えると分りやすいですね。


とはいえ、オバマが軍産複合体の予算を大幅に削ってしまったため、現在、危機を感じた軍産複合体勢力が、中東や極東で戦争を画策しているのは、間違い無い事実です。


私達は、なんとしても、彼ら軍産複合体の陰謀を阻止しなければなりません。

アラスカのHAARPモニター311以降最大級の値650nT2012/10/10 17:45

最近、アラスカのHAARPモニターが死んでいることが多いみたいなのだが、10月8日UT8~19時付近と10月9日UT20時以降、650nTの値を記録したそうだ。

これは、311以降最大級の値である。



当ブログは、HAARPだけで地震を起こすことが可能とは考えていない。



311地震の津波はこうして起きた 仮説
http://ccplus.exblog.jp/17440342/

当ブログの仮説では、この地震は、海底下にある深海掘削の穴の蓋を開け、坑内を熱するヒーターを使って水を超臨界流体まで熱し、地下に水が浸透する状態を作り出して地震が起きやすい状態にし、その状態で核爆弾を起爆させ、別の場所では、掘削坑内を熱し、海底岩盤下のメタンハイドレート層を気化させて巨大なガス溜まりを作っておいて、それをバンカーバスターで起爆。

さらに、地震によって崩れた岩盤によって圧力が低下し気化したメタンハイドレート層に連続起爆することによって、巨大な津波を引き起こしたと考えている。



311地震の本震の地震計を見ると、明らかに2度の大きな揺れがある。

http://doradora-katudou.seesaa.net/article/195634847.html

この一番目の揺れが地下深くでの核爆弾の爆発であり、2度目の揺れが、メタンハイドレート層の爆発という考え方である。


上の長期周波の津波と短期周波の津波の起き方も、当ブログは、海底深くの核爆弾による長期周波の津波と、メタンハイドレートの爆発による短期周波の津波が起きていると考える。

そしてそれが合わさって巨大な津波が発生したと考えている。


さらに特徴的なことは、3月9日の1999年に深海掘削船ジョイデスリソリューション号(JOIDES RE SOLUTION)が掘削し、機器を埋め込んだ穴の周辺で起こしたM7.2の地震と、その地震に伴う巨大なアスペリティの破壊が進み、3月11日の本震の破棄により、一気に崩れ、更に威力を増したと考えます。

311地震の津波はこうして起きた 仮説
http://ccplus.exblog.jp/17440342/



311地震はこうやって起きた 仮説 見つかったミッシングリンク
http://ccplus.exblog.jp/17396050/

311地震とメタンハイドレート爆発
http://ccplus.exblog.jp/17381961/


3・11地震・福島第一原発事故関連 過去記事リンク集
http://ccplus.exblog.jp/14559270/

HAARPに可能なのは、おそらく、メタンハイドレート層を加熱して気化させること、そして、その他通信妨害であろう。


さて、今回の650nTの値が地震の仕込みだとすれば、どこだろうか??

日本は、現在のところ小康状態である。


インドネシア でこういう情報がある。

以下引用


2012/10/3 08:10

海岸にゴンドウクジラ41頭の死体—インドネシア
http://www.xinhua.jp/socioeconomy/politics_economics_society/312499/

【新華社】2日、海岸に打ち上げられたクジラの死体。 1日夜、インドネシアの東ヌサ・トゥンガラ州にあるサブ島の海岸で、少なくとも41頭のゴンドウクジラ(巨頭鯨)の死体が発見された

以上引用

インドネシアでは、最近、地震が起きやすくなったとする研究が発表されたばかりである。
非常に気になる。


以下現在起きている地震


USGS

M4.0 2012/10/08 23:05:47 -4.510 129.300 35.0km BANDA SEA
M4.9 2012/10/08 22:26:10 -4.489 129.317 34.7km BANDA SEA
M4.4 2012/10/08 14:19:36 -4.439 129.229 35.0km BANDA SEA
M4.5 2012/10/08 13:10:26 -4.490 129.329 35.0km BANDA SEA
M4.8 2012/10/08 12:20:52 -4.480 129.225 34.9km BANDA SEA
M4.9 2012/10/08 12:00:54 -4.523 129.272 61.3km BANDA SEA
M6.3 2012/10/08 11:43:35 -4.442 129.165 34.7km BANDA SEA

非常に怪しいので、インドネシアの皆様におかれましては、充分な注意が必要と思われます。



そして、これが人工地震ではなく、気象操作だとしたらどうだろう??

台風がまたまた発生している。

7日21時に、フィリピンの東にある熱帯低気圧が台風21号に変わりました。
http://tenki.jp/forecaster/diary/detail-5195.html


台風21号
2012年10月10日 18時0分現在

名称 プラピルーン(PRAPIROON)
中心気圧 950hPa
大きさ --- 中心位置 北緯 18度35分
東経 130度10分
強さ 強い
存在地域 フィリピンの東 中心付近の
最大風速 40m/s
方向・速さ 西北西に10km/h 最大瞬間風速 60m/s

http://bousai.tenki.jp/bousai/typhoon/


12 タイ Prapiroon プラピルーン 雨の神

タイミング的にもドンピシャですよね。

雨の神っていうのも、なんというか。。


ちなみに、その次にくる名前も気になります。


13 米国 Maria マリア 女性の名前
14 ベトナム Son Tinh ソンティン ベトナム神話の山の神

22号と23号にも注意したいです。



ちなみに、今年やたらフィリピン付近で台風が巨大化して停滞するのは、この付近の領土争いと関係がありそうです。

マルタン・マルジェラによるシルバー箔コーティングのパンツ2012/10/11 17:47

デザイナーの稀少なアーカイヴシリーズ


今回ご紹介するのは、近年のファッション界においてもっとも重要なデザイナーの一人、マルタン・マルジェラによるシルバーのパンツ
2003S/Sの作品です。

後染めしたデニムにシルバーの箔をコーティング

一点一点異なる表情を見せ、着ていくうちに様々表情が変わっていくという、時間軸をベースにした着用可能なアート作品です。

この頃の服、本当に楽しかったですし、自由を感じます。


希少品です。price ask

こちらの商品のお問い合わせ

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180-0004 武蔵野市吉祥寺本町2-31-2#101
Tel/Fax:0422-20-8101
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RICK OWENSがパリコレデビューを果たした2003-2004AWコレクションのドレス
http://velvetmorning.asablo.jp/blog/2012/10/06/6594728



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最高の素材と最高の仕立て、TAKIZAWA NARUMI のジャケット2012/10/11 20:07

いつかは、TAKIZAWA NARUMI のジャケットという方が増えています。

最高の素材と最高の仕立て、TAKIZAWA NARUMI のジャケットです。

着なければ分らない、このスバラシイ着心地とシェイプ

当ブログ管理人推奨の品です。


TAKIZAWA NARUMI JAPAN
HAND MADE IN JAPAN
100%WOOL
SIZE 38(42)
84,000yen(80,000)


クリエイターインタビュー第二回 TAKIZAWA NARUMI

東京は恵比寿の奥、広尾との中間地点に小さくて美しいアトリエ兼ショップを持つデザイナーTAKIZAWA NARUMIのインタビューです。
ほぼアトリエでデザイン、パターン、カッティング、縫製、仕上げを行われる服達は、本当に美しいです。

TAKIZAWA NARUMIインタビューの第一回は、核融合エネルギーの実現を目指していた理系の大学生が、服作りに向かうきっかけが語られています。

大変面白いので、是非お読みください。よろしくお願いいたします。


TAKIZAWA NARUMI インタビューその1
http://changefashion.net/blog/ccplus/2012/03/31151012.html

TAKIZAWA NARUMI インタビュー第二部 服作り編
http://changefashion.net/blog/ccplus/2012/04/14185402.html




TAKIZAWA NARUMI
http://www.narumitakizawa.com/Pages/default.aspx


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サッカー日本代表ザックジャパン遂にアウェーでフランスから勝利です!2012/10/14 22:02

秋冬物出すので、大忙しでした。。

さて、久々にサッカーの話題

ザックジャパン遂にフランスから勝利です!


10月12日(金) 20:00(現地時間)=28:00(日本時間) / 会場:パリ(フランス)
フランス0−1日本

得点 香川真司(後半43分)

日本
GK: 1 川島永嗣
DF: 15 今野泰幸
  5 長友佑都
  22 吉田麻也
  21 酒井宏樹
  → 6 内田篤人(後半41分)
MF: 7 遠藤保仁
  14 中村憲剛
  → 9 乾貴士(後半17分)
  17 長谷部誠(cap)
  → 13 細貝萌(後半17分)
FW: 11 ハーフナー・マイク
  → 20 高橋秀人(後半41分)
  10 香川真司
  8 清武弘嗣


フランス
GK: 1 ロリス(cap)
DF: 22 クリシー
  2 ドゥビュシ
  → 15 ジャレ(後半0分)
  21 コシールニー
  5 サコ
MF: 20 カプエ
  → 17 ゴナロン(後半23分)
  12 マテュイディ
  → 19 シャントーム(後半0分)
  → 18 ゴミス(後半29分)
  11 シソコ
FW: 10 ベンゼマ
  → 8 ヴァルブエナ(後半0分)
  9 ジルー
  14 メネス
  → 7 リベリ(後半23分)


スタメン

    ハーフナー
香川   憲剛   清武
  遠藤   長谷部
長友 今野 吉田 酒井宏
     川島



強化にはもってこいのアウェーのフランス戦ですが、フランスの監督は名将デシャンに替わり、急激な強化が予想されます。

案の定、前半は、押されっぱなしでした。


それでも、最後の最後で踏ん張れて無失点。

このあたりが、欧州経験が豊富なところかもしれません。


それでも、フランスのピッチは独特で、ぬかるんでおり、香川ですら、もう一歩ボールをコントロールしきれません。

こういうピッチでもっとも能力を発揮する、本田、岡崎、前田といった馬力型の選手が居ないのも日本が苦戦した理由でしょう。


しかし、これらも折り込み済みで、前半から飛ばしたフランスに対し、日本は明らかな後半勝負。

後半になると、ぬかるんだ芝にも慣れ、パスがまわるようになり、明らかに日本ペースになります。


前半は、ボランチからトップ、2列目の選手に全くボールが通らず、右サイドバックの酒井宏のオーバーラップから単純なクロスを上げて、ひっかかり、逆襲というパターンばかりでしたが、後半になると、ぬかるんだ芝にも慣れ、憲剛がボランチの位置まで下りてきたこともあって、パスがまわるようになり、明らかに日本ペースになります。


憲剛と香川というのは、とても相性が良いと思うのですが、縦関係の方がより生きるような気がしています。

とはいえ、ここで、憲剛に替えて乾

    ハーフナー
乾    香川   清武
  遠藤   長谷部
長友 今野 吉田 酒井宏
     川島


元セレッソトリオになります。


これもぜひ見てみたかったカタチですが、案の定このカタチも非常に機能しているようです。


その後、フランスに押し返される場面もありましたが、川島がスーパーセーブを連発。
なんとか凌ぎ切ります。


そして、選手交代

なんとハーフナーに替えて高橋 
酒井宏に替えて内田です。

どうするのかと思ったら、こうでした。


     香川    
乾    遠藤    清武
  高橋   細貝   
長友 今野 吉田 内田
     川島



香川のワントップで、トップ下遠藤という、はじめて見る布陣です。

これは、ホームで勝たなければならないフランスが、バランスを崩して攻めにくるため、スピードのある香川をワントップにし、カウンターに強い内田を入れ、その分高さが不足するため、高橋をボランチに入れたということのようです。


そして、この交代が見事に当たります。


フランスのコーナーキックからのこぼれ球をセンターバックの今野が奪って、そのままドリブルで持ち上がり、右サイドに上がってきた長友にパス、そこに内田がうまくクロスに走り込んでおとりになり、香川へのラストパス、そしてゴール。

見事な見事なカウンターでした。

これは、偶然生まれたゴールではありません。

見事な見事な戦術が生んだ、必然のゴールだったはずです。


今まで、ザッケローニは、とても保守的な(イタリア的な)センターフォワード像を持っていて、佐藤寿人のようなタイプを使うつもりが無いと言っていたわけですが、今回、前田の怪我で初めて佐藤寿人を代表に招集しました。

そのことは、今回の最後のフォーメーションの布石であったと考えられます。

つまり、日本人のスピードを活かした戦術を理解したということなのではないかと。

それは、ロンドン五輪におけるスペインを破ってベスト4に進出した関塚ジャパンにおける永井の活躍。

そしてJリーグで首位を走り、20ゴールをあげる活躍を見せる佐藤寿人の活躍。


これらが、ザッケローニを動かした結果が、今回のゴールなのではないかと。


そして、これは、ザックジャパンのイタリア化から、一歩進んだ日本化への一歩なのではないかと思うわけです。

ザッケローニ的な、前線から連動した堅い守備

そして、後半型と、日本人の傑出したスピード

これらを併せ持った時、日本代表は、世界のトップを狙うことが出来る。と、当ブログは考えています。


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ファッションの本質についてのワークショップその12012/10/16 19:35

現在仕事が忙しいため、まとまった記事を書くひまがありません。

ということで、今週、東京コレクションが開幕ということもあり、ファッション関連の過去記事を再掲します。


今回のファッション再生計画は、当店が監修した吉祥寺のインディペンデントマガジン『mapmagazine』アントワープ特集
http://www1.parkcity.ne.jp/magazine/の際に、竹田郁さんとの対談で、掲載しきれなかった部分を再掲載。
加筆修正を加えてお届けしたいと思います。




やりとりは、contemporary creation+内部で行われました。




ccplus
「『FLATRIP』読みましたよ、とても面白かったです。それで、今回の特集には是非竹田さんの視点が欲しいと思って、お呼びしました。」



竹田

「ありがとうございます。でも、、すいません私、ファッションのこと全然知らないんですよ。私なんかがファッション特集に文章を書いて良いんですか。な んだか場違いな感じがするんですけど。そもそもこういう服を着たいという願望もないですし。試着するのも苦手で。あ、でもファッション雑誌はよく読みま す。『anan』が大好きです。こうすればモテるみたいな特集をマニアックにやってくれるので。(笑) なかなかモテないんですけど!」



ccplus
「全然構いませんというか、むしろ、全然ファッションを知らない人の方が、別の見方が出来て面白いと思うんです。竹田さんの表参道のゴミ拾いの話、とても興味深かったです。やはり、華やかな表参道のファッションの表の顔の影で、そういった現実があるということに日々接している方が実際に居るということは、是非紹介したかったんです。
今回の特集では、様々な視点でファッションを見てみたいなと思ってます。

ファッションとか一流ブランドといっても、様々なものがあるんですよ。これは表参道にもショップがあるANN DEMEULMEESTERのコートなんですが、何かホームレスに通じるものがあるでしょ!?」



竹田
「ほんとだ!これは、そういうところに入っても全く違和感がないですよ。」


ANN DEMEULMEESTER(アンドゥムルメステール)
ファッションの世界で旋風を巻き起こした、いわゆる”アントワープ6”の中心的デザイナー。パティスミスの影響を受けたという彼女のデザインは、あくまでもロックで詩的な感情に溢れている。熱狂的ファンが多い。

竹田注*お洒落にうとい私が唯一憧れてファッションを真似していたのがパティ・スミスでした。あ、あとP・J Harvey!未だに憧れています。



ccplus
「彼女は階級みたいなものにファッションの世界から一石を投じたんだと思うんですね。高級な服とは何かって。アンの顧客は大体クリエイターの人が多いんですが、そういう人達っていうのは、階級とかそういうものを超えた存在ですよね。貧乏な人の中にも入っていけるし、お金持ちの人達の中にも入っていける存在です。実際僕もバイヤーなので、安食堂とかでご飯食べても目立たない服でありながら、展示会とかでもオーケーな服っていうのを自分では着ています。」



竹田
「なんでファッションの仕事を始めたんですか?専門学校で勉強したりしたんですか?」



ccplus
「いや、ふつうに大学で経営学を勉強してました。卒業してからアパレルで働いたんです。でもファッションは、ほとんど独学です。前からやろうと思っていて..うち、実家が植木屋なんですよ。で、たぶんファッションも植木屋の延長線上にあると思うんです。」



竹田
「植木屋さんですか?ファッションとどう結びつくのかがよく分らないですけれど。。」



ccplus
たとえば、このTシャツはコットンで出来てますよね?
コットンは草でしょ!?だから、このTシャツは草が変化してこういうカタチになったものなんですよ。」



竹田
「えええ?そんなこと考えてみたこともなかったです。ファッションって流行とか、もっと表面的なことを言うのかと思ってました。」



ccplus
「ファッションという言葉自体は、たしかに流行とか表面的なことを指すのですが、衣服に関することはもっと奥深いし広いです。
もっと根本的なことを言うと、染色は大抵鉱物を使っているので、植物+鉱物(+水)というのが基本なのは、絵でも造園でも衣服でも全く同じことなのですね。そして、絵なんかで言うと油絵の具の油とか、カラーコピーとかは石油系の材料なので、言ってみれば動物系なんですね。(笑) 基本的にどれも自然の秩序の移し変えなんですよ。

植物じゃない動物系の衣服の材料にウールがあるのですが、コットンや麻の服の上にウールの服を着るっていうのは、草原や森の中に動物が居るみたいなことなのかもしれませんね。笑


では、ニットについて説明しましょう。
このニットを見てください。
これは僕が実際に8年間着ていたもので、こちらが16年着ていたものです。で、こちらが新品。16年のはともかくとして、8年のものはほら、全然見分けがつかないでしょ。」



竹田
「ええ!!16年のでも新品みたいですよ、スゴいですね、これ。私欲しいかも!」


ccplus
「残念ながらメンズしか無いのですが、ほんとにヘビーローテーションで着てたから、述べ日数で500日とか1000日とか着てたものですよ。
これがイギリスのほんとにスゴい丈夫なニットなんですね。

イギリス人は伝統的にこういった毛織物製品を一生使うということがあって、下手すると孫の世代までなんて話もあるんですね。
それは毛が貴重だからということもあると思うんですけど、イギリスは羊の生産地なので、羊がいかに環境を破壊するか?知っているということもあるんじゃないかと思います。
というのも、羊は草の芽を全部食べてしまうので、牧草地にしたところは森にならないんですよ。
湿度が高くて恵まれた環境なのに森が少なくて草原ばかりという環境は、羊を飼うという行為がもたらした人為的な環境なんですね。
ヨーロッパに森林が少ないのは、産業革命が起きるのが早かったせいもありますが、羊を飼うという中央アジアの遊牧民の習慣みたいなのが導入された影響も大きいのではないかと思います。

言い換えれば、キリスト教でいう『原罪』みたいなものが羊によって、もたらされたということかもしれません。


一方で、日本は家畜を飼う習慣が無かったので森林が多く残されたということがあると思います。
大体ヨーロッパの30%は森林で、日本の場合は70%が森林になっているはずです。

日本の生地は伝統的に絹と木綿と麻が基本ですよね。
だから毛織物文化みたいなのが育たなかった。
それが、明治維新で英国の支援を受けた勢力が政権奪取しちゃったので、なんとなく文明開化とか言って、イギリス式の洋服が国策として奨励されるようになったし、第二次大戦後はアメリカの実質的な支配下になってしまったので、アメリカ式の服とかを着るようになってしまったけれど、そもそもそういったものは、全て後付けなんですね。


だから、そういう背景無しに、日本人が毛織物を表面的なファッションとして安直に消費していくことにすごく抵抗があるんですね。
日本では羊を飼っていないから環境が保たれていて、それを享受しているのだけれども、同時に他国の環境を破壊していることに無自覚なのですから。
最悪でしょ!?


元々日本を含めたアジア圏というのは、竹や麻の文化みたいなのがあったと思うんです。それらは草なので、直ぐ生えてきて使えますよね。
そして、刈るとまた生えてくる。その繰り返しです。
だから使い捨て文化みたいなものが誕生したのだと思うのです。
もちろん作るの大変だから長く使おうということはあったのかもしれませんが、現在のように生産が世界規模になって世界中の様々な素材を利用した状況で、その使い捨て文化だけを受け継いでいくっていくことは、どうなんだろう?と思います。」


竹田
「そうですね、そんなこと考えたことも無かったです。単純に大量生産大量消費が悪いっていうことは頭にあって、そういうものは買わないようにしようとかは思ってたんですけど。。
でも女の人って基本的に毎年服を買い替えたりするじゃないですか?」



ccplus
「まだ着れるのにデザインが古くなってしまうから、使えるものをしまって新しいものを買ったりしてますよね。それはアパレルの側に立つと嬉しいことなんですが(笑)
でも、どうせ短期間しか着ないのならば、安くてそこそこの品質で、デザインが今風ならいいみたいな流れが出来てしまっていると思うんですね。
そうなると、結局質自体も落ちるし、デザインのレヴェルも落ちてしまう。短期間で答えを出さなければならないからです。そうすると、結局のところ、それほどたいしたものをみんな着ていないという状況に結局なっていってしまってるような気はします。


日本は世界的に見ると、平均的にはものすごくファッショナブルだと思うんですね。でも、ハッと振り返りたくなるような素敵で魅力的な人を見かけることは少ない。
フランスやベルギーの平均的なファッションセンスは、それほどでもないですが、振り返りたくなるような人は結構居ます。それも大人の女性に多いんですね、それが大きな違いかもしれません。

ただ、まあ最近は大手のチェーン店が、日本と同じように流行を仕掛けているので、段々日本に近くなってきた部分はあるかもしれませんけれど。。」


つづく


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ファッションの本質についてのワークショップその2『ウールの話・ニットの話』2012/10/17 12:49

(写真は、デンマークのデザイナー、Helga Isagerによるハンドニットのブランド、『amimono』のカーディガン。現状考えられる最高のクオリティーのひとつといって良いと思います。)

ccplus
「ウールというのは、それを飼う段階で必然的に環境の激変を伴うんですね、それはしょうがないと思います。
オーガニックコットンは地球に優しいみたいなことを思っている人は多いかもしれないけれども、農薬とかそれだけの問題でもないんですね。

(後注 モンサント社に代表される、農薬と遺伝子組み換えの種という重大な問題もある)


コットンの問題は、やはり人為的な問題が大きいと思います。
コットン生産で一番問題なのは、これはソ連で起きたことなんですが、社会主義=共産主義の勝利のための計画農業とか言って、カスピ海の水を灌漑用に使って用水路を作り、一帯で大々的に綿花の栽培を始めたのです。


乾燥地帯というのは、日照が多いので、水さえあればいくらでも作物が栽培出来るのです。
だから、最初のうちは大量の綿花が採れました。それがソ連の勝利と盛んに宣伝されたわけですが、やがてあたり一帯に異変が起きていくのです。


まず、周囲の村の井戸が涸れ、やがてカスピ海の水位がどんどん下がっていきました。そして、綿花を栽培していた場所には、塩が浮き出てきて、栽培が出来なくなっていきました。塩害です。
塩害は、水位の下がったカスピ海でも起りました。
周囲全てで、もはや、いかなる作物の栽培も出来なくなり、村がゴースト化していったのです。


これは、ソ連という共産主義の体質が生んだ悲劇ということでもないようです。なぜなら現在、インドでも同じようなことが起りつつあるようですから。

(後注 生態系を無視して効率を求め過ぎることに、悲劇の本質があると思われる)




ただ、環境環境ということばかりを言いたいわけでもないのです。
人間が幸せにならなくては、何のために生きているのか分らない。

(後注 たとえば、無理してボロボロのもの着たり、カッコワルいもの着たりして、人から嫌われたりしたら、人生意味不明なものになってしまうだろう。)




イギリスのウールを見たところで、次はイタリアのウールを見てみましょう。
これですね。

イタリアのエキストラファインメリノのニットを見せる。

竹田
「柔らかくて気持ちいいですね。」



ccplus
さっきのイギリスの丈夫なニットは、固くて痛いですけど、こういったニットは柔らかくて着やすいんですよ。これがイタリア糸のニットです。おそらくイタリアはウールの生産地というよりは、加工地なんですね。だから糸の加工が進んだのではないでしょうか?色とか艶とか柔らかさとかですね、そういう面でイタリアのニットはスゴいんですよ。
食べ物で言えば、イギリスのニットは素材を活かす和食に近いもので、イタリアのニットは作り込んだフランス料理みたいなものですね。



他にもウールの産地(加工地)で、全然ニットの表情が違いますよ。


これが、アイルランドのウールです。ぬめっとした光沢があって柔らかく、しかも丈夫な良いニットです。品種もあると思いますが、雨が多いという気候的なものも大きいと思います。



こちらがスコットランドのウールです。アイルランドのと似てますけど、もっとしっかりした(がっちりとした)感じがするのではないか?と思います。その分ちょっと固めですけど。。
もっともこの辺は、品種の違いや加工の違いもあるので一概には言えないですけれども。。





こちらはタスマニアウールと呼ばれているものです。
南半球のニットですね。これもぬめっとした光沢があり、大変肌触りがいいと思います。



これはデンマーク製の手編みのニットです。素材はニュージーランド産らしいです。色が独特ですよね。北欧らしい色使いです。この辺は、緯度と太陽の光の屈折率の関係や環境がありますよね。
北欧だとこういう色が映えるんですね。
(後注 武蔵野は、植生がデンマークに近い=落葉樹を利用し生活してきた雑木林なため、比較的デンマークのような北欧のものが良く合うようだ。吉祥寺で北欧系が人気あるのは、その辺りが大きく作用していると思います。そして、午後遅い時間や夕暮れ、朝に見ると特に綺麗になります。)



ニュージーランド産のメリノウールを使っているデザイナーも、とても多いです。
きめが細やかで肌触りがとてもよいと思います。



似たようなウールを使っていても、ドイツ製とフランス製とイタリア製では、多くの場合まるっきり表情が違うのも分るかと思います。
染色方法とか、加工法が違うんです。


ベルギーのウール生地は、伝統的にとてもしっかりしていてシックだし、フランスは華やかだし、ドイツは地味で丈夫、イギリスのもしっかりと丈夫なものが多く、イタリアのウールには色気があるのが多いです。



地中海と大陸内部では光の加減が全く違いますから。



日本は化学繊維の生地がとても発達しているのですが、ウールに関しては、クレームがつかないような品質を重視している感がありますね。色気は少ないです


日本は特に、工業製品としての生地や服としての捉え方が強いので、量産品を作るのは向いてますが、風合いとかを欧州の一流メゾンのように追い求めるのは、極めて難しい状況があるようです。
(後注 昔は着物生地という素晴らしいものが普及していたにも関わらず、そういう文化は衰退。現在でも、実はものすごい生地作っていたりもするのだが、とんでもなく高価か、あるいは売れずに直ぐ廃盤。B品扱いになってしまうものも多い)


やはり、生地にどのようなものを求めるか?国民性が違うのでしょう。
イタリアの生地には、それ自体が歌っているかのような、何かを語りかけるような、そんな表情豊かな生地があります。もっとも、クレーム付きそうなものもあるんですが、それは当然というか、それよりも美を選ぶぜ俺たちは!みたいなそういう国民性が出ていると思います。ま、僕はそういうのが好きなんですけどね。申し訳ないけど、環境一辺倒にはなれないようです。笑



こちらは砂漠のラクダの毛キャメルです。ラクダは剛毛ですが、激しい日射しや温度差や砂嵐から身を守るために、内側にこんなに柔らかい毛があるんですね。



これは、ペルーのアルパカです。繊維が長くって光沢があって暖かく丈夫です。
とてもオススメな素材のひとつです。
原毛の色も素晴らしいですし。


ただ、アンデスとか高山の民族衣装は、モンゴルとかもそうですが、色がものすごく突き抜けた鮮やかな色が出てたりするんですが、たとえば日本に持ってくるとちょっと可哀想な発色になってしまいますね。

やはり空気の質が違いますので。

色というのは単独で存在しないので、しかるべき場所で見ないと美しくないということかもしれません。


続きます。

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ファッションの本質についてのワークショップその3 衣服の『生と死』 土地が産み出すファッション2012/10/18 15:46

サッカーザックジャパン ブラジル戦については、また後ほど書きます。

前回のつづきです。


この記事(番外編)のオリジナルが収録されているmapmagazine vol.03
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竹田
「そうなんですか。場所といえば、洋服のブランド名のところにPARIS とかLONDONとかって入っているの多いですよね?他のプロダクトでは、地名が入っているものはあまり見かけないのですが、なんでなのでしょう?」


ccplus
「PARISと入っているのは、基本的にパリコレに参加してるブランドが多いんですが、もちろん売るためということもあると思いますけど、


ーーーーーー土地が産み出すファッションーーーーーーー


ファッションというのは土地と結びついていると思うんです。
パリコレにはパリコレの、ロンドンコレクションにはロンドンコレクション、ミラノやニューヨークや東京にも、それぞれ独特の空気というか切り口があると思います。
ファッションは土地抜きには語れないと思うんですね。

(後注 当ブログ管理人が作っている服も、やはり武蔵野の強い影響を受けてます。
ここに米軍の爆撃を受けていない昔ながらの日本の街や自然が残っていたとしたら、もっと全然違う服を作っていたかもしれません。)


たとえば、中東の砂漠地帯でイスラム教の人が着丈の長い白装束を着て、頭にターバン巻いたり、女の人はスカーフかぶってたりしますよね。
これは、元々砂漠の強烈な日射しから身を守るために白い服やターバンやスカーフを着ているということと、風通しをよくするためにゆったりした長い服にしているということがあると思うんですね。

世界中で宗教対立みたいなことが言われていて、民主化や自由や様々なことが言われて爆撃まで起きた最近です。

でも、イスラム教の主流な人達が居るような砂漠地帯で、イスラム教の戒律に従った全身白装束の人と、自由で民主的な服装のたとえばタンクトップに短パンの人が強烈な太陽の下に居たとしたらどうなると思いますか?

イスラム教の白装束の人は強烈な日射しから全身を守ってくれる白装束があるから助かると思うんです。そして自由で民主的なタンクトップに短パンの人は日射病にやられて死んでしまうかもしれません。


つまりこういう状況ではイスラムの戒律の白装束は『生死に関わる重要な問題』なんだと思うのです。
イスラムの土地のような場所では全身の白装束は『生死に関わる重要な問題』だからこそ厳しい戒律になったと思うんですね。
その戒律が作られた背景には重要な意味がある。

だから、人権擁護派の民主的な人達が厳しい戒律を押し付ける人達のことを、この場面では『絶対悪』だなんてとても言えないということが判ると思うんです。


ただ、だからといってイスラム原理主義の過激な人達が正しいのか?というと、そうでもないと思うのです。


イスラム教は世界宗教ですから、地域地域で環境が全く違います。
たとえば、砂漠にあるイラクと、熱帯雨林の広がるインドネシアでは環境が全く違うので、当然同じイスラムといっても全く違う宗教になってしまいます。

おそらく、中東のイスラム圏での白装束は、元々日射しに対して弱い遺伝子を持った白人=アーリア人種が、移動したのか、自然破壊で森が無くなってしまったのかは分らないですけど、住むことになった土地での過酷な日射しから身を守るために産まれたのだと思います。

その証拠にブラックアフリカでは、日射しに対して抵抗力の強い黒人達が全く違うアプローチ(皮膚に泥を塗るなど)をしています。
条件(遺伝子や環境)が異なれば、対応すべきアプローチは全く違うものになるわけですね。


欧州では、顔を隠すスカーフを認めるか認めないか?という問題に発展していますが、これにしたってやはり、最初は中東の容赦ない日射しから身を守るための戒律だったものが変化して『文化』や『宗教』になった。
それを民族的、宗教的なアイデンティティとして、異なる環境の元でも押しつけようとするから、おかしな対立とかに繋がっていくのだと思います。


強烈な日射しでは無い場所で、髭を生やそうが、スカーフをかぶろうが、それはもう『生と死の問題』つまり必然的な問題ではなく、趣味の問題になっていくわけですね。
それはもう、『生と死』のレヴェルではどうでもいいことです。
『生と死』のレヴェルでどうでもいいことを、『生と死』のレヴェルに引き上げて法律で罰する罰しないという対立を煽ろうというのは、とても愚かなことだと思います。
もちろん、趣味で着る分には、全く構わないと思いますよ。
でも、それを他者に押し付けるのは違うのではないかと思います。



衣服が産まれた背景の奥底にあるものは、その環境と人間にとって、必ずとても意味があるものだったと思います。
ただ、それがその土地を離れてしまって、たとえばヨーロッパにイスラムの住民が大量に移民したりしてますけど、そこでイスラム式の正しさみたいなものを主張し始めると、様々な衝突が産まれてくると思うんですね。
イスラムの服の正しさは、その場所の中での必然だった、つまり生と死の問題だった。でも、違う場所で語られているのは外面的なファッションでしかないし、自分の記憶とかアイデンティティを繋ぎ留めるための道具になってしまっているんですね。
もちろん、それはそれで大事なことだとは思うのですが、自分や他者の死をかけて争うほどのものではないでしょう。(そして、それは全ての世界的な宗教や思想にも言えることですが。。)



衣服のことは、表面的なファッションのレヴェルだけで語ってはいけないと思います。

(後注 衣服というものは、土地を離れて移動可能なところ、変身可能なところにも本質があり、それは、人間が異なる環境でも生きて行く事が出来る生命維持装置にもなっている)


竹田
「じゃあ、どの場所が、いわゆる『ファッション』を楽しみやすいとかはあるのですか?」

ccplus
「やっぱり極端に暑いところとか寒いところではない場所だと思いますよ。イスラムの土地ではないですけど、極端な気候の土地では、それしか着れないようになってしまうし、南太平洋とかタイとかだと、ファッションなんてどうでもよくなってくるでしょ?暑くって。」


竹田
「そうですね、もう服が邪魔ですね、考えたくもない感じです。足元もビーサンとかでいいし。」

ccplus
「そうですよね。だから、そういった場所からはファッションは発信されにくいですね。もっとも、タイはシルクの生地が有名ではあるんですけどね。
逆に北極圏とかだったら、もう毛皮とかダウン以外着れないし、生きていけない 笑」


竹田
「そうですね、じゃあ東京というか日本はファッションが楽しめる土地なんですね。でも私、全然ファッションを楽しんでないです。」


ccplus
「じゃあ楽しんでみますか?」



つづく



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ファッションの本質についてのワークショップその4 自分の中の何かが変化するような服2012/10/19 22:27

photo MARTIN MARGIELA


竹田
「そうですね、じゃあ東京はファッションが楽しめる土地なんですね。でも私、全然ファッションを楽しんでないです。」



ccplus
「じゃあ楽しんでみますか?試しにこのBALENCIAGAのジャケットの腕に手を入れてみて下さい。」

注 BALENCIAGA(バレンシアガ)
フランスの老舗ブランドで、現在世界で最も注目を集めているデザイナーの一人、ニコラゲスキエールがデザインを手掛けている。2006年にはパリ装飾博物館で大規模な回顧展が行われた。洋服業界の誰もが憧れる、パリコレのトップブランド。

(竹田ジャケットの袖に腕を通す)



竹田
「え、なんですか、これ?ものすごく気持ちいいです!」


ccplus
「これがパリの老舗メゾンの本当のスゴさなんですよ。着心地がわけわからなくスゴいんです。気持ちいいというより官能的でしょ。」



竹田
「ほんとです、これは快楽ですよ。麻薬みたいに抜けられなくなりそう。なんか知ってはいけない世界のような気がします。」


ccplus
「ま、おいそれとは買える金額ではないから、大丈夫といえば大丈夫なんですけどね 笑」


竹田
「ちなみに、この辺のジャケットはいくらくらいするんですか?」


ccplus
「普通はジャケットで15万から20万くらいかな。もっともそれは半額で売ってますけどね。」


竹田
「...全然知らない世界があるのですね。」


ccplus
「そうですね、ふつうの人はこんな服着てみる機会がないから分らないと思うんですが(笑)こういう服を着ると、自分の中の何かが立ち現れてくるような気がします。なにかが目覚める服みたいな(笑)
じゃあ今度はAnnemie Verbekeのニットを着てみますか?」


注 Annemie Verbeke(アネミーベルベッカ)
ベルギーのブリュッセル派を代表するデザイナーで、特にニットのコレクションが素晴らしい。2006年ベルギーはブリュッセルモードがイヤーテーマで、ブリュッセルのカンブル校の先生である彼女がスポットライトを浴びた。


竹田
「ニットは大好きです。でも、いつも全然似合わないんですよ。店員さんていつも”お似合いですよ”とかしか言わないじゃないですか?
で、似合ってるんじゃないかと思って買って、あとで写真見たりすると全然似合ってないじゃないかと思ったり..」


ccplus
「僕は”あまり似合わないってお客さんにわりとハッキリ言いますけどね。変わった服屋なので」
注 お客さんに、ずけずけ似合わないなんて言わないでください。傷付くじゃないですか?と言われたこと何度もあり。でも、僕が売る前に言った方が、買ってから周りに非難されるより全然いいと思うのですが。。そうじゃないですか??


(竹田ニットを着る)


ccplus
「着ると全然違うでしょ?どうですか??」


竹田
「えー、こんな風になっているんですね。見ただけだと本当に全然分りませんね。でも、なんか似合わない気がする。」


ccplus
「そうですね、じゃ、こっちの方はどうですか??」


竹田
「では着てみます。」


(竹田ニットを着て出てくる)


ccplus
「あー、こっちの方が似合いますね。ほらフロントがクシャクシャっとしていたり、ここがふくらんでいたり、絞れていたりするでしょ。」


竹田
「ほんと、服って立体なんですね。着ないと全然分らない。私、今まで全然試着しないで買ってたりしたんですよ。」


ccplus
「それは駄目でしょ。基本的に試着させてくれない服屋は問題外だと思いますよ。服は着てみないと絶対分らないですから。
バイヤーの僕でも、見ただけではよく分らないものがいっぱいあるくらいだから、まして一般の人が分るわけないですよ。」


竹田
「でも、試着させてくれない店いっぱいありますよ。」


ccplus
「白い服とかシルクとかオーガンジーとかを興味本位で試着されると困るけど、他は全然問題ないはずですよ。
(後注 限度を越えない程度なら、どしどし試着してみてください。限度を越えてはダメですが。。)

服は立体だからこそスゴいし、面白いんですよ。
僕も服というものを真剣に考えなかったら、立体というものがうまく理解出来なかったかもしれないと思う。
元々絵が好きだったし、二次元系なんですよ。」



竹田
「二次元と言ってもアニメ好きの二次元とは違う二次元ですよね?笑」


ccplus
「もちろん、アニメも好きなことは好きだけど、それとは違う二次元です。笑
ふつう、絵とかって平面的に捉えるじゃないですか、視覚的に。。遠近法みたいなのはあるにしても、ということですが。でも、服っていうのは、それだけじゃなくって、三次元なんですね、立体なのです。そして、着心地とか動きとか、他にも様々な要素を併せ持った一つの『宇宙』みたいなものなんだと思うんです。」

竹田
「そういえば、このニットも、スゴく着心地が良いです。」


ccplus
次のニットもイタリアのエキストラファインの柔らかいニットです。これはカタチが面白いんです。」


(竹田ニットを着る)



竹田
「えー、何だろう。これはさっきのと全然違いますね。こういうデザインって見た時は絶対に似合わないと思ったけれど、着てみるとなんだか嬉しくなります。
動きたくなりますね。」



ccplus
「これはスゴく似合ってますね。さっきのと全然違うでしょ。これはわざと余分な部分を作っているんですね。動きによって布が動くんです。だから動くのが楽しい。」
せっかくだから、下もA.F.VANDEVORSTのスカートを履いてみてください。」

注 A.F.VANDEVORST(エーエフヴァンデヴォスト)
パリコレに旋風を巻き起こしたベルギーアントワープの第二世代を代表するデザイナー。ヨーゼフボイスに影響を受けたインスタレーションで衝撃的なデビューを飾った。2005年にはアントワープモード美術館で大規模な回顧展を行った。

(竹田スカートを履く)



竹田
「これも、とても面白いですね。」



ccplus
「このスカートは、後ろの部分に布が沢山畳まれて付いているんですね。だから後ろに重みがあるんです。着た感じがなんか違うでしょ!?」



竹田
「はい、なんか違和感があります。」


ccplus
「これは、わざと何かを付け加えることによって、何かを感じることが出来るようにデザインされているんですよ。」



竹田
「服を着ることで、自分の中の何かが変化するような気がします。
そんなこと今まで全然考えたこと無かったです。
私、コスプレとかは好きじゃないんですよ。でも、これはコスプレとは違って、別のものに変身するというよりも、何か自分の中の未知なる部分が出てくるような気がします。私、冒険とかにすごく惹かれるので、そういう感じに近いのかな?
えー、ほんとに洋服着るのって楽しいですね!」



ccplus
「そう言っていただけると嬉しいです。じゃ、こんなのはどうですか?MARTIN MARGIELAのビッグシルエットのニットです。」

注 MARTIN MARGIELA(マルタンマルジェラ)
ベルギー、アントワープを代表するスターデザイナー。20世紀後半において最も重要なデザイナーと考えられることが多い。エルメスのチーフデザイナーとしても活躍していた。

(竹田ニットを着る)



竹田
「これは素材は何ですか?」


ccplus
「コットンですね。」



竹田
「気持ちいいですね。でも、これは楽過ぎて、動きたくなくなってしまいます。外に出たくない感じです。


ccplus
「服の素材やカタチによって、人間はアクティブになったり、リラックスしたり、様々なんですよ。」



竹田
「ほんとですね、服によってこんなに違うとは思わなかった。」



続きます

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ファッションの本質についてのワークショップその5『パリコレ、アントワープと日本のデザイナー』2012/10/20 17:20

写真は当ブログ管理人も開発に携わった『gare』の袖まくりブラウス。
メンズの大きいシャツを縮めてレディースの半袖ブラウスにした1点ものから、パターンを起こし直したもの。デザインMiho Tanaka

着丈の長さやふわりとした着心地、ドレープが秀逸です。
斜めになっているポケットも可愛い。後にアントワープのデザインデュオ A.F.VANNDEVORSTが真似して作ってます。




ccplus
「着出すときりがないんだけど...笑 これはRICK OWENSのロングカーディガンなのですが、これは上半身と下半身の素材が違うんですよ。で、下半身が身体にまとわりつくような素材で作ってあるんですね。だから、歩くと下の部分だけが身体に張り付いてセクシーな印象になります。もう計算されつくした素材と構造です。パリコレの一流デザイナーの服っていうのはやっぱりスゴいんです。」



竹田
「ほんとですね!」

注 RICK OWENS(リックオーウェンス)
パリコレには珍しいカリフォルニア産まれの異色デザイナー。ストリートと
ラグジュアリーの境界を走る人気デザイナー。かのヴィオネやグレといったバイアスカットの魔術師達に影響を受けた彼のカッティングは美しい。

体型が崩れた年配の方でも、着ると恐ろしくカッコヨクなり、呆然としたこと何度もあり。



ccplus
「これはSTEPHAN SCHNEIDER のワンピースです。和服にインスパイアされた服ですね。」

注 STEPHAN SCHNEIDER (ステファンシュナイダー)アントワープ王立アカデミー出身。ひねった解決法で作ったリアルな服で人気のデザイナー。プリントもカッティングも独特かつ、とても美しい。



(竹田ワンピースを着る)



竹田
「ほんとだ!和服っぽいですね。でも可愛いです。不思議な作りですね。」


ccplus
「ステプァンの服はパッと見ただけでは全然分らないことが多いのです。
もちろん、ふつうの服もありますが、着ると、いろんなところが変わっていること多いです。ホッとする要素があるといいますか。
「ユーモア無き服は死」と言ってますし。。



竹田
「私、なんて言うか、こういうデザイナーズブランドの服を着ると、もっと、いかにもファッションっぽい感じになってしまうのかと思っていたんですけど、なんだか全然違いますね。」


ccplus
「でしょ!?ここに置いてあるのはベルギー(とイタリア)のデザイナーのものが多いんですけど、ベルギーってほとんど流行とか無いんですよ。ずっと似たようなシックな服か、もしくは変わった服なんですね。ショップとかも同じお客さんに向けて、その人の趣味とか体型にあったずっと同じような感じの服を売っていくっていうことが多いんです。そこは、モードの中心地パリから2時間くらいの位置関係というのも関係しているかもしれません。ほどよく流行から離れているんです。だからいかにもファッション的な嫌らしさが少ないと思います。
それに案外、和服っぽいでしょう!?」



竹田
「ほんとですね、なんかしっくりきます。」



ccplus
「ベルギーのデザイナーは、コムデギャルソンとか日本のブランドの影響を受けたっていうこともあるのですが、そもそも、アントワープっていう都市は、16世紀に東洋との貿易で栄えた都市なんですね。日本とか中国とか朝鮮の生地とか陶器、磁器や家具などを輸入して、アントワープからヨーロッパ各地に商品を輸出していた中心地なんです。だから、街中に東洋のアンティークを売る店がいっぱいあったりするのです。


ほとんど誰も指摘していませんが、北部ネーデルランド出身の世界的な画家、レンブラントとフェルメールは、それぞれ東洋の陶器や磁器の影響を受けて、自身の画風を完成させたのだと思います。
テクスチャーがそっくりですもん。
千利休とレンブラントの関係なんて調べたら、きっと思いもかけない面白いものが見つかると思いますよ。
現在、アントワープのデザイナーとかは、レンブラントやフェルメールに近いことをやっているのかもしれません。

それと同時に、現在日本では、千利休や俵屋宗達みたいなことをやっている人達が居るということなのかもしれません。」



(竹田 試着を終えて出てくる。)


竹田
「ありがとうございました。服ってほんと面白いですね、今まで気付きませんでした。」


ccplus
「そうですね、服っていうのは奥深くって面白いのでやめられない。だから今に至ってる感じです。」


後記


そして、そうした優れたインポートの服に触発されて、現在、日本のデザイナー達も、多くが世界の最前線で活躍しています。

誰もが知っている、憧れているブランドのデザイナーを日本人が担当していることは珍しいことではなくなってきました。


管理人は、そういったデザイナーの方々にお話をうかがうことが多いのですが、海外の有名ブランドだけでなく、そういった日本のデザイナー
かつての千利休や俵屋宗達、あるいは名も知らない職人のような
世界に通用することをやっているかもしれない日本のデザイナーのことも、是非支援していただけたらと思います。


そしてぜひ皆様も、流行とかファストファッションとか雑誌の都合とかではなく、本当の服の楽しみ、スゴさを知っていただけたらと思います。
是非ファッション、楽しんでください。
よろしくお願いいたします。
管理人


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