仏ルモンド紙「モンサントの遺伝子組み換え食品に毒性の疑い」と映画『モンサントの不自然な食べもの』2012/10/23 21:13


読者の方の情報で、仏ルモンド紙「モンサントの遺伝子組み換え食品に毒性の疑い」という記事です。

『CANARD PLUS』という実に洒落た名前のブログのかたが翻訳してくださっています。


一部引用しますが、是非リンク先全文読んでみてください。



仏ルモンド紙「モンサントの遺伝子組み換え食品に毒性の疑い」
Un OGM de Monsanto soupçonné de toxicité


研究者達はとりわけ野心的な規定の実験を実現させた。対象は200匹以上のラット、実験期間は2年間。これらのラットには遺伝子組み換えトウモロコシ(除草剤とセットで栽培されたものと、そうでないもの)を三段階の異なる分量(11%、22%、33%)混ぜた食事がそれぞれ与えられた。

さらに別の三つのグループに、遺伝子組み換えトウモロコシとは組み合わせずに除草剤のみを、量を同様に増加させながら与えられた。それぞれ20匹のラットから成る合計9つのグループ(遺伝子組み換えトウモロコシを与えられたグループ3つ、遺伝子組み換えトウモロコシとラウンドアップを組み合わせて与えられたグループ3つ、ラウンドアップを与えられたグループ3つ)が、遺伝子組み換えトウモロコシに最も近い種類を除草剤を使用せず栽培したトウモロコシを与えられた対照グループと比較された。

上昇した死亡率

すべての実験グループ群において、対照グループに対する最も明確な差が現われたのは1年後だった。オスの間では肝臓のうっ血や壊死が2.5~5.5倍多かった。また重度の腎臓障害も1.3~2.3倍現われた。また対照グループに対してすべての実験グループにおいて乳房の腫瘍が多く観察されたが、その現われ方には必ずしも統計的な意味性は読み取れなかった。

死亡率も、すべての実験処置を加えたグループで上昇した。対照グループの平均寿命は624日、メスにおいては701日であり、「平均寿命を過ぎた後の死因はすべて寿命によるものと見なされる」と研究者達は書く。「この平均寿命に達する前に、対照グループではオスの30%、メスの20%が自然死したのに対して、遺伝子組み換えトウモロコシを与えられたグループのオスの50%、メスの70%が(早期)死亡した。 」

また、発見された健康被害の過半数が、ラットの与えられていた遺伝子組み換えトウモロコシまたは除草剤の量とは比例していないと研究者達は指摘する。このように量と生物学的な反応との間に相関関係の見られないケースは(少量の摂取によっても大量摂取よりも大きな影響が発生する可能性がある)、今ではホルモン体系を乱す物質において詳細に記録されている。

つまりラウンドアップは内分泌液のかく乱物質と似たような作用を持つと考えられると研究者達は言う。ただし、この説明によっては遺伝子組み換えトウモロコシのみを与えられたラットに観察された健康被害の原因を明かすことは出来ない。遺伝子組み換えトウモロコシの遺伝構成は癌の発生を予防する効果のある芳香族アミノ酸の合成に必要な酵素 (ESPS synthase と呼ばれる)の変容を誘導するのではないかと研究者達は考える。このアミノ酸の生産が減少することから、遺伝子組み換えトウモロコシのみを与えられたラットにおいて発病の増加が観察された事実が説明できるかもしれないと彼らは言う。

以上引用

以下全文
http://vogelgarten.blogspot.jp/2012/09/blog-post_5857.html


さらに

引用

モンサント遺伝子組み換え食品実験:9つの批判と9つの回答
モンサント社の遺伝子組み換えトウモロコシの毒性を証明したセラリーニの実験に対しては、即座に猛烈な抗議が寄せられました。批判者曰くこの研究は「偏っている」「実験基準がなっていない」「改竄されている」「価値がない」・・・ そしてしまいには実験を行ったセラリーニは「非科学的」のレッテルを貼られてしまったのです。(参照) そう言えば低線量の内部被爆の危険を訴えることも、よく日本のマスコミでは「非科学的」と言われますね。

セラリーニの共同研究者であるジョエル・スピルー博士が、実験に対する批判に対して、フランスの「ル・ヌーヴェル・オプセルヴァトゥール」誌上で答えました。

OGM 9 critiques et 9 réponses sur l'études de Séralini


遺伝子組み換え セラリーニ研究9つの批判に対する9つの回答

以上引用

以下全文
http://vogelgarten.blogspot.jp/2012/10/blog-post_14.html



で、ただいま、『モンサントの不自然な食べもの』という映画が公開されています。


映画『モンサントの不自然な食べもの』公式サイト

2012年9月1日(土)より、渋谷アップリンクほか、全国順次公開―農業大国フランスで 150万人が観た「食」、ひいては「いのち」をめぐるドキュメンタリー。ヨーロッパ各国の GMO(遺伝子組み換え作物)政策にも大きな影響を与えた話題作!
http://www.uplink.co.jp/monsanto/


上映スケジュールはこちら
http://www.uplink.co.jp/monsanto/theater.php



映画『モンサントの不自然な食べもの』予告編 - YouTube

2012年7月30日 ... 2012年9月1日(土)より、渋谷アップリンクほか、全国順次公開 未来(これから)を 生きるために 知っておきたい 多国籍企業のこと 遺伝子組み換え世界シェア90%の、 巨大グローバル企業のドキュメンタリー 監督: マリー=モニク・ロバン 出演者 ...
http://www.youtube.com/watch?v=PO7RmRVZs6A



インタビュー記事

「遺伝子組み換え作物の健康への危険について追求する姿勢がないことが問題」
『モンサントの不自然な食べもの』ロバン監督が訴える巨大多国籍企業の暴走
http://www.webdice.jp/dice/detail/3628/

コメント

_ DY ― 2012/10/25 23:42

この話題はツイッターで見かけて気になっていました。紹介ありがとうございます。
やはり人口削減の手段として開発されているのではないかと思ってしまう結果ですね。

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