なでしこジャパン 世界王者ドイツを倒し4強入りした理由とは? ― 2011/07/12 20:44
U17ワールドカップは、地元メキシコが優勝、コパアメリカは、苦しんでいたアルゼンチンが復活の気配と、サッカーは目が離せないのだが、こういう時は、変な法案通そうとしている時かもしれないので、監視怠りないようにお願いします。
さて、女子サッカーは、0勝7敗1分けと全く歯が立たなかった王者ドイツに、まさかの勝利!
ベスト4に登り詰めました。
今回は、その勝因を探っていきたいと思います。
試合を見た感じ、日本は、正直、そんなに上手くないと思いました。
実際、チャンスらしいチャンスは3回くらいしかなく、そのほとんどはカウンターでした。
にも関わらず、日本は勝ちました。
その強さの秘密は、守備にあったと思います。
今回のなでしこジャパン、何に似ているか?というと、ワールドカップの岡田ジャパンの闘い方ですね。
豊富な運動量と素早いチェック、献身的な守備。
複数で対応する。スペースを埋める。
ただ、これだけでは、高さのあるドイツにセットプレーやアーリークロスでやられかねません。
そこで、ヘディングする選手に身体を寄せることはもちろん、シュートを撃たれた際のことを先読みして、ゴール前にカバーリングに入る。
この徹底です。
実際、ドイツの選手がゴールの枠に飛ばしたのに、ディフェンスの選手がゴールの中でクリアした場面が何回かありました。
そこまで徹底していなかったら、おそらく早い段階で得点を決められてしまっていたでしょう。
そうであるならば、このような展開にはならなかったと思います。
一方、日本の攻撃自体は、決して褒められるようなものでは無かったと思います。
とにかく、パスが全く繋がりませんし、前線に放り込めば、弾き返される。この繰り返しです。
この状況を打破したのは、後半交代してピッチに入った岩渕選手でした。
彼女は、スピードで勝負する。ドリブルの1対1で抜ける。
こうして初めて日本にカタチらしいものが出来はじめました。
0対0で90分を終え、延長線に入っても、日本の運動量が落ちることはありませんでした。
驚異的なスタミナです。
そして運命の瞬間を迎えます。
岩渕のボールカットから、沢のスルーパスに交代出場した丸山がスピードに乗って走り込み、冷静にゴールを決めました。
この得点シーンは見事なものだったと思う。
この、『スピードのある選手』『ドリブルの上手い選手』を後半の切り札にするというのは、とても効果的な方法なので、活躍したからといって、先発に回すより、後半の切り札として使うのは効果的なのではないかと思いました。
ジャイアントキリングをやるなら、これしか無いというような試合でした。
次はスウェーデン戦。
ドイツよりも、もう少しパスは繋げるかもしれないので、落ち着いてパスを繋ぎ、守備をしっかりやりながら、カウンターを織り交ぜるといった感じになるだろうか。
ディフェンスラインと中盤の関係は、もうちょっとパスを繋げないと、次は体力的に苦しくなるだろうから、ディフェンスラインでのパス回しの際の、中盤のポジショニングと動き出しに、もう少し注意してやれば、もっと良くなると思います。
スタミナから考えて、後半スピードでぶっちぎる事は、充分可能だと思いますので、たとえビハインドでも、あきらめず、やれば、結果が付いてくるように思います。
是非、ワールドカップのタイトルに向けて、頑張ってください。
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