関塚ジャパンサッカーロンドン五輪日本対ホンジュラス戦詳細分析2012/08/05 12:52

関塚ジャパンサッカーロンドン五輪日本対ホンジュラス戦詳細分析
サッカーに行く前に、五輪で日本の選手達が活躍している時は、その背後で我々一般市民に都合の悪い法律が通される可能性が高いです。
注意しましょう。


そんな中、こんな情報が入ってきました。

https://twitter.com/fr_toen/status/230316275455389696
7月31日参議院外交防衛委員会で海賊版対策条約(ACTA)が全会一致で可決。
話題にはするが欧州議会否決の意味を誰一人としてまともに考えようとしない。
惨憺たるレベルの出来レース審議。
インターネット録画 -> http://www.webtv.sangiin.go.jp/webtv/index.php



これは、非常にヤバい法律です!
皆で真剣に反対しないと大変マズいです。

インターネットが使えなくなります。


この件に関しては
インターネットの歴史的危機が始まっている。。

欧州議会における海賊版対策条約(ACTA)の否決
http://fr-toen.cocolog-nifty.com/blog/2012/07/post-a92e.html も参考に




皆でこの法案に反対しましょう。
よろしくお願いいたします。


それでは、関塚ジャパンサッカーロンドン五輪日本対ホンジュラス戦詳細分析

選手を入れ替えて首位通過。
想定通り、良い流れになっていますね。


では、レポです。


この試合、第三者が見れば、眠くなるような試合だったと思う。

でも、良いのです。この試合の目的は、主力を休ませ、なおかつ控えメンバーの試合勘を取り戻し、舞台に慣れさせ、実際の手応えを感じさせ、連係を確認しつつ、なおかつトップ通過するということでしたから。

その目的は、ほぼ達成したと思います。


そして、決勝トーナメントの1回戦が、負ければブラジルになるということで、なんとしても負けたくなかったこの試合で、ターンオーバーで控えの選手を先発で使った関塚監督の勇気と決断力、指導者としての確かさに敬意を表したいと思います。


では、先発メンバー


     杉本
斎藤   大津   宇佐美
  山村    山口
酒井高 吉田 鈴木 村松
     権田


当ブログ推奨の先発メンバーと比較していただこう。

     杉本
斎藤   宇佐美   大津
  村松    山村
徳永 吉田 鈴木 酒井高
     権田


よく似ているが、微妙に違う(笑)


選手のコンディションの問題もあると思うが、山口蛍を先発で使ってきたのは、やはり守備を安定させるためだったと思う。

山口+山村というのは、何試合も経験してきたコンビということもありますし。

で、村松のサイドバックを確認する意味合いもあったと思います。


親善試合で試してなかったのは、このサイドバックに村松という選択だったので。


さて、この試合の前半、日本の攻撃はほとんど機能しませんでした。


これは、このメンバーで試合するのが初めてだったということが、やはり一番大きかったと思います。
連係が取れてなく、互いの意図の不一致からのミスというのが大変大きかった。


それでも、粘り強く守って無失点というのは、ゲームプラン的には上々だったと思います。


連係がなかなか取れなかったのは、五輪代表のメンバーが18人ということも大きく影響しています。

ワールドカップのように23人のメンバーなら、AチームとBチームに分かれてチーム作って試合をし、連係を確認出来るのですが、18人だとそれが出来ないわけです。

なので、本当にぶっつけ本番になってしまった。

ワールドカップの時の控え組が、むしろ主力組より強いのではないか?という連係を見せていたのは、23人+サポートメンバーが居たからというのが理由なのです。




実は、当ブログの推奨スタメンは、3−2で勝ったトゥーロンのオランダ戦をベースにしています。


当時の先発は

     指宿
斎藤   高木   宇佐美
  扇原    村松
比嘉 山村 鈴木 大岩
     安藤

指宿の替わりに杉本

高木の替わりに大津

山村が一枚上がったポジションです。


この試合は、日本の攻撃が機能した試合でした。3得点
なので、攻撃は機能すると思って、この布陣にしました。

しかし、2失点したのも事実です。

おそらく、関塚監督は、攻撃の機能面よりも、まず、山口蛍を使って守備に重心を置いたのが、今回の試合と考えて良いと思います。


で後半勝負という設定だったと思います。


実際、当ブログ推奨のスタメンは、2点取れそうだけど、2失点するかも?という感じのスタメンではありますので、関塚監督の采配はもっともであるとも言えます。



このホンジュラス戦の先発メンバーの攻撃が機能しなかった原因の2つめは、大津のトップ下ということも大きかったかもしれません。

大津本人は、本田選手に憧れているらしく、トップ下でがんばっていましたが、当ブログが見る限り、大津は、岡崎や鈴木隆行のようなタイプ(使われるタイプ)なので、基本的にワントップかサイドが良いと思います。


彼の特徴はダイナミックな動きにあるわけで、引いて来てサイドに散らす(使うタイプ)という役割は、本来の彼の能力を最大限に発揮するポジションでは無かったと思います。

まあ、サイドだと体力的に厳しいからということもあったと思いますが。。


今回の試合、大津のポジショニングが、杉本の長所を消してしまったということもありそうです。

杉本は、本来、引いてきて回りを使い、自分も前に出ることが出来るトップ下を兼任出来るセンターフォワードです。


杉本が引いてきて、大津がワイドに開いてスペースに出てというカタチの方が、機能したのではないかと思います。


そして、杉本は、一人で崩すというよりも、回りの選手とコンビで崩すタイプの選手です。

杉本と他の1.5列目の選手の間が空き過ぎていました。


というよりも、全体的にコンパクトさを欠いていたと思います。

バックラインの上げ下げ自体はとても良かったので、中盤と前線の問題が大きかったと思います。



この試合、ディフェンスラインからのパス回しで、相手のプレスの網にかかり、悪い位置でショートカウンターという場面が再三ありました。


これは、ホンジュラスが日本のパスの受け手をプレスをかけて狙っているのが明らかだった状況において、

まず、パスの出し手が、出してはいけない場所に出しているのがまずいのですが、もうひとつ、パスコースを上手く作る動き

それに、バックパスをして、相手を前に引き出して裏を狙う動きが足りなかったからだと思います。




ただし、この攻撃面での機能不全は、後半、杉本に替わって入った清武によって完全に解消しました。

ホンジュラスのプレスが90分続かず、後半勝負の日本の設定とピタリと合ったということもあると思いますが、素晴らしい攻撃の連係を見ることが出来ました。


この試合の一番の収穫の一つは、このメンバー


     大津
斎藤   宇佐美   清武
  山村    山口 
酒井高 吉田 鈴木 村松
     権田


が、完全に機能することを確認出来たことです。
これは、決勝トーナメントを闘っていく上で、大変大きいと思います。


さらに、

     大津
永井   宇佐美   清武
  山村    山口 
酒井高 吉田 鈴木 村松
     権田

これも機能していましたし


最終的な逃げ切りメンバー

     永井
宇佐美   東   清武
  山村    山口 
酒井高 吉田 鈴木 村松
     権田

これも問題なかったと思います。

まあ、最後は、引き分けだと確実に予選突破出来るホンジュラスが無理攻めてこなかったので、カウンターは効きませんでしたけど。


セリエAの試合でよくある、このままで良いや試合に最後はなりましたね。

次は、エジプト戦です。
トゥーロンで3失点して負けたように、大変強い相手です。


今大会でも、ブラジルから2得点、ベラルーシからは3得点しています。
極めて攻撃の強いチームです。

特にサイド攻撃はヤバいです。

やはり、しっかり守って、また全力で闘うしかないでしょう。


そして、次は宇佐美が後半の途中出て得点を決めるのではないか(前回のエジプト戦は後半2得点)と思ってます。

もちろん、永井選手も相手をぶっちぎって得点を取るでしょう。



まだ、関塚ジャパンの強さに疑問を持っている方も居ると思いますが、これでアジア大会とロンドン五輪という本番で、9試合を戦い、8勝1分け
19得点1失点 という脅威の成績です。

ちなみに1失点は、オーバーエイジ3人を含むU23のイラン代表とやった試合
当時日本はU21のメンバーでした。(2−1で勝利)


選手達の『負ける気がしない』という言葉は、ですから、選手達の本心だと思います。

まだ、多くの人が彼らの強さに気付いていないのは、アジア大会が地上波放送していなくて BSのみの放送だったからだと思います。


でも、これから更に多くの人達が、彼らの本当の強さに気付いていくと思います。

あと3つも勝ちましょう!

応援しております。




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関塚ジャパンベスト4へ!サッカーロンドン五輪準々決勝日本対エジプト戦詳細分析2012/08/05 17:13

サッカーに行く前に、五輪で北島や内村やその他活躍している時は、その背後で我々一般市民に都合の悪い法律が通される可能性が高いです。


注意しましょう。


さて、五輪サッカーもいよいよ準々決勝ですが、日本、エジプトに3−0

見事に準決勝進出を決めました。

これで、アジア大会、ロンドン五輪の2つの本番で、関塚ジャパンは、10戦して、9勝1分け 22得点1失点の驚異的な成績です。

そしてあと2つ、是非勝って頂点に登り詰めてもらいたいです。



では、レポです。

サッカーロンドン五輪準々決勝日本対エジプト

日本3−0エジプト

永井謙佑(前半14分)
吉田麻也(後半33分)
大津祐樹(後半39分)


先発は、怪我の酒井宏が復帰し、スペイン戦と全く同じメンバーになりました。


     永井
大津   東    清武
  扇原    山口
徳永 吉田 鈴木 酒井宏
     権田


立ち上がりから、ホンジュラス戦で主力を休ませることが出来た効果は明らかで、日本は素晴らしい動きを見せます。


永井から清武のプレーも素晴らしかったですね。

相手の攻撃の芽を摘み取ることで、日本は主導権を握ります。



そして、いつもの永井の飛び出し。

分っているけど止められない。永井のスピード

当ブログが、日本人ののスピードの優位性を確信したのは、2010年ワールドカップ南アフリカ大会直前のイングランド戦でした。


あの試合で、イングランドで最もスピードがあるとされているウォルコットを長友がスピードで完全に封じ込めました。


長友はスピードがありますが、持久力も備えており、日本では最速クラスの選手でないことは明らかです。


その長友が、イングランドで一番スピードがあるとされているウォルコットを上回っている。

ということは、永井のような日本最速クラスの選手って、どれだけ速いのだろう??
そう思ったわけです。

そういえば、チョンテセもドイツに渡って、「日本では全然速くないのですが、ドイツだとスピードで勝てる」と言ってます。


勝てる!

そう確信したのは、あのイングランド戦があったからです。


永井の見事なゴールで先制した日本でしたが、その永井がレイトチャージ(アフターチャージ)を受け負傷退場してしまいました。


日本は、とても痛い代償を払うことになりました。


ここで怪我の永井に替わって斎藤


     大津
斎藤   東    清武   
  扇原    山口
徳永 吉田 鈴木 酒井宏
     権田



ここから、日本のカウンターを警戒しなくなったエジプトに押し込まれます。


しかし、なんとかセーブします。


そして、清武が奪ったボールを東にパス、さらに東の絶妙なパスに斎藤が抜け出します。これを相手ディフェンダーが倒して一発レッド

このレッドカード、ラッキーだったと見る向きもあると思いますが、これはペナルティーエリアの直ぐ外だったということと、永井選手がアフターチャージで負傷させられていることを考えると、合わせ技レッドということも言えます。

日本は、フリーキックこそ外しましたが、数的優位を得ることが出来ました。



ここが、この試合のターニングポイントでした。


エジプトは、かさにかかって日本を攻めることが出来なくなりました。

これに日本が救われたことは確かだと思います。


では、なぜこういう状況が生まれたのか?というと、永井選手がたとえ居なくなっても、カウンターを狙ったからです。

エジプトの2人のセンターバックは大きいですが、スピードに欠けていました。


永井選手ではなくとも、斎藤選手でも充分にスピードで抜けることが出来たのです。

斎藤選手は、メッシや香川と同レヴェルのスピードとクイックネスを持っていると思います。

自信を持って勝負してもらいたいです。


その他、大津にしても東にしても清武にしても宇佐美にしても杉本にしても、今日くらいのセンターバックなら充分に裏を取ることが出来るスピードを持っているので、是非狙っていってほしいと思います。


そして、このDFサードサミル退場によって、エジプトは、高さが一枚少なくなり、スピードが一枚増えることになった。
このことが、その後のヘディングによる2得点に繋がったということも言えると思います。


1−0で折り返した日本は、数的優位もあり、優勢に試合を運べるようになりました。

13分には、日本にとってもっとも脅威だった右サイドのモハメド・サラーが交代で去ります。

これも日本に有利になりました。

やはり、前回の試合を全力で闘ってベスト8に進んだエジプトと、主力を休ませることが出来た日本の決定的な違いであったと思います。



ところが、今度は東にアクシデント。

足首をひねってしまったようです。
この怪我はプレーと関係ないところでしたので、大変気になる怪我です。


ここで、東に替えて宇佐美投入かと思いきや、関塚監督が直ぐに動きません。


でも、東ダメそうです。


10対10になっています。


この試合、一番危ない場面がここだったと思います。

もっと早く交代選手を投入しないと危ないと当ブログは思います。


そして、東に替えて、なんと酒井高を入れてきました。

で、こうなりました。


     大津
酒井高  清武   斎藤
  扇原    山口
徳永 吉田 鈴木 酒井宏
     権田


これ、思ったのですが、関塚監督は、永井と東が次の試合出場出来ない可能性を考えて、次節のスタメンを試したかったのではないか?


酒井高は、サイドバックとしてのディフェンス能力は並ですが、サイドハーフとしては、相当なディフェンス力になります。

山崎の抜けた穴を埋めるのは、酒井高ということになるかもしれません。


このあたりから大津がファウルを受ける機会が増えました。
おそらくエジプトはいっぱいいっぱいだったと思われます。


2点目は、その大津のファウルで得たフリーキックを清武が吉田に合わせた点。



これで、日本は俄然有利になりました。


そして、いっぱいいっぱいだったエジプトは、長身のセンターバック アハメド・アラーが足を痛めてピッチに戻れず。エジプトは3人の選手交代を終えているため、9人でのプレーを余儀なくされることになった。

これも、日本のスピードに対してさんざん対応してきたセンターバックが破綻をきたしたと考えられる負傷だったと思う。


この時点で、ほぼ日本の勝利が見えてきた。


そして、扇原の絶妙なパスに大津がヘッドで決めて3点目


日本は完全に試合を決めた。


ここで、清武に替えて宇佐美を投入

東の怪我で出番が回ってくるかもしれない宇佐美を使ってきた。

次戦、永井と東の怪我がどうなるか分らない。


金メダルを目指す以上、決勝はおそらくブラジルと当たることになる。

ブラジルに対しては、出来れば今日の先発メンバーを使いたい。


次のメキシコ戦、永井と東が怪我で万全でないならば、先発は入れ替える必要があるかもしれない。


その場合、この試合で試した

     大津
酒井高  清武   斎藤
  扇原    山口
徳永 吉田 鈴木 酒井宏
     権田


これか、


     大津
酒井高  宇佐美  清武   
  扇原    山口
徳永 吉田 鈴木 酒井宏
     権田

この布陣が考えられる。


上の布陣の方が守備が強そうだが、下の布陣の方が攻撃が機能しそうである。

上の布陣の場合、相手が清武を完全に抑えてきた時にどうするか?という問題があるわけですね。


下の布陣は、パサーだ2枚居るので、マークが分散されます。


いずれにしても、酒井高徳のサイドハーフという選択肢が出来たのは、日本にとって大きなプラスです。


準々決勝で延長戦を闘ったメキシコは、後半足が止まってくると思います。

なので、後半はパスが回せると思います。

その時に永井なり斎藤なり宇佐美といった選手がより生きてくるでしょう。

高さがある杉本の出番があるかもしれません(直前のメキシコ戦で決勝点)

また、次の試合、チーム一丸で闘ってほしいと思います。


そして次のメキシコ戦、勝って是非 決勝戦に行きましょう。

応援しております。


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