また一人、世界の良心を失ってしまった。。ウゴ・チャベス大統領が死去2013/03/06 21:47

ベネズエラのウゴ・チャベス大統領が癌のために亡くなった。

これは、全世界にとって、とても悲劇的なことである。

この馬鹿げた世界の中で、極めてまともな事を言い続ける、やり続ける希有な大統領であったチャベスの死は、あまりにも大きい。


おそらく、世界の支配者に倒されたのだろう。
癌にさせられて。

アーロン・ルッソ監督は、言っている。
「911のでっちあげによって、米軍はアフガニスタンに侵攻し、そしてチャベスを倒すのだ」と。

「□ックフェラーの友は、911を事前に予告した」 アーロン・ルッソ 1/2
http://www.youtube.com/watch?v=EeWqlJHzcSo



「□ックフェラーの友は、911を事前に予告した」 アーロン・ルッソ 2/2
http://www.youtube.com/watch?v=f0PDhMZf6Yc



911を告発したアーロン・ルッソも、彼らと闘ったチャベスも癌で死んだ。


しかし、私たちは、この人が成し遂げてきたことを、今一度確認する必要があるのではないだろうか?



南米が5世紀にわたって受けてきた屈辱は、遠い対岸の出来事では無い。

311以降、私たちの国で起きていることは、彼らの闘いを見ることによって鮮明になるからである。



2011.03.20リビア空爆を受けてのインタビュー

狂った帝国主義 殺戮の歴史 ウゴ・チャベス
http://www.youtube.com/watch?v=3v1UsIIG-Io


抜粋

「さて、チョムスキーはその著書の中で、帝国主義の絶大な力が世界を脅かしていると言っています。

しかし、世界を救う事が出来るもうひとつの絶大な力が存在します。
世界の世論です。

しかし、それは真に自由な世論に限ります。
操作を受けていない自由な世論です。

私はこの世界の世論に大きな希望を抱いています。

だからこそ、世界を支配しようとする人々は、世界を騙すことに汲々としているのです。
そして、ほぼ常に、彼らはそれに成功するのです。

これは逆転した世界です。

多くの人達は、私を暴君だと思っています。
暴君だと

暴君で戦争好きだと。
殺人者だとさえ思っています。

それで、オバマ大統領はノーベル平和賞
軍隊を派遣して・・・自分で爆撃を命令した彼が

何と言うノーベル平和賞だろう
なんてこった

イラクもアフガニスタンも全てアメリカ政府がやったのです。
そしてリビアです。
彼らの同盟国と一緒にやっています。


しかし、世界はこのように進んでいます。
これは逆転した世界です。


中略

たとえ大統領が真の独裁者であるとしても、それは、複数の国々が一緒になってその国を爆撃し、平和の名のもとに無実の人々を殺し始めることの正当化にはなりません。」



ハイチの地震について
アメリカは被災国を軍事占領
http://www.youtube.com/watch?v=KXvKS2y2JyA



彼らはベネズエラでもそれをやろうとしました。
1999年です。

(注 ベネズエラは1999年、死者数万人にのぼる洪水と土砂災害に見舞われた。そしてアメリカ軍が援助のためにベネズエラにやってきた時のこと)

「どうかここに上陸しないでいただきたい」

そうですか。しかし、ここに「国防大臣が送ってきた声明があります」と大使は言いました。

実は、私の政府の国防大臣はーー最初に私のもとで国防大臣を務めた人物はーーC○Aの人間だったのです。

後になってそれを知りました。

ですから、両者の間にそういう協定があったのです。


中略

もう少し遅かったら彼らはすでに上陸していたでしょう。





ウゴ・チャベス カダフィからの書簡 2011年8月1日
http://www.youtube.com/watch?v=eizUCzFMbw4

(人々の暴動やテロによって)
「私達がアメリカの暫定政府を認め始めたら?

私達はそれを行いません。なぜなら私達は国際法。そして国々や政府の正当性を尊重すべきだからです。

国の起原が何であろうと
その国が好きだろうが嫌いだろうが。そうします。」




皆さんは、チャベス大統領の話をどう思われたでしょうか?

極めてまっとうな事を言う人は、『テロリスト』ということにしないと、どこかの国は、とても都合が悪いようです。

南アフリカのネルソン・マンデラ大統領のこともテロリスト指定してましたものね。。



我々にとって特に興味深いのが、ハイチの地震とベネズエラの洪水・土砂災害の時の話です。

これは、私達の国に起きていることと全く同じなのではないでしょうか?


ちなみに、チャベス大統領は、ハイチの地震を『人工地震』だと断言しています。



災害を理由に占領して自分達の都合の良いシステムを作っていく帝国の姿が、鮮明に現れてきます。



シリア爆撃を受けて

ウゴ・チャベス 世界人権委員会批判・シリア国家主権尊重 2012年8月1日http://www.youtube.com/watch?v=l-CtaKvGkRA





チャベス打倒を望む反対派のメディア操作 ベネズエラ
http://www.youtube.com/watch?v=_4lEcWULE_k



チャベス大統領が何をやってきたのか?について、ベルギー人ジャーナリストによる、とても分かりやすい講演がありますので、ご紹介します。

是非、見てみてください。


1/5ラテンアメリカ ウゴ・チャベスの戦い ミシェル・コロン その1
http://www.youtube.com/watch?v=augQgIvbZtE

2/5ラテンアメリカ ウゴ・チャベスの戦い ミシェル・コロン その2
http://www.youtube.com/watch?v=K2PuuAi7SXM

3/5ラテンアメリカ ウゴ・チャベスの戦い ミシェル・コロン その3
http://www.youtube.com/watch?v=hdJcuNvc3Nc

4/5ラテンアメリカ ウゴ・チャベスの戦い ミシェル・コロン その4
http://www.youtube.com/watch?v=eA2C49TDqH4

5/5ラテンアメリカ ウゴ・チャベスの戦い ミシェル・コロン その5
http://www.youtube.com/watch?v=MicLyf6PX3o



資本がテロリスト支援国家と名付けた人物が、どれほどまともな政策を行ってきたのか?が、このビデオを見ると、よく分かると思います。


簡単に言えば、チャベスがやったことは、5世紀に渡る欧米の、南米における植民地化による貧困から脱するために、一部の特権階級と石油メジャーの利益になっていた国内の豊富な石油資源を国有化し、この利益を元に、一般市民に教育や医療を無料で与え、さらに、安い食料や住居を提供していくという政策でした。


この結果として、チャベス政権の14年間において、平均10%以上の経済成長率と、大幅な貧困層の低下が起きたのです。

現在、ベネズエラの平均所得は南米一となっているそうです。


恐ろしいまでの貧富の格差の拡大という、米国で起きていることの真逆なことが、ベネズエラにおいて起きているということです。


その圧倒的な成果を見て、中南米諸国やアフリカは、自分たちが植民地支配と貧困から逃れるために、何をすれば良いのか?の明確なモデルを見いだしたわけです。


911の後、ベネズエラでC○Aによるクーデターが起き、ベネズエラの大統領官邸が反政府軍に占拠された時、大統領を救うために、大統領官邸を何重にも取り囲んだのは、一般市民でした。


チャベスの登場で、南米の一般市民は、完全に覚醒したと言えるでしょう。

チャベス一人倒したところで、この覚醒が止まるとは、とても思えません。



もちろん、全ての人にとっての、まともな政治というのは、あり得ないことです。


しかし、チャベス大統領は言っています。


その国のことは、その国の人たち自身で決めていかなくてはならない。
その国の問題は、出来るだけその国の人たち自身で解決すべきだ。

その上で、出来ることがあれば、他の国と協力出来るところは協力していけば良い。


社会は真の意味で、開かれていなければならない。

私は自由や、その国や人々の主権を尊重する。


当ブログは、チャベス大統領の言葉を胸に刻み込んで生きていきたいと思います。


心からのご冥福をお祈りします。

2013.03.06