東京都知事選 細川護煕元首相の会見2014/01/22 22:35

東京都知事選、誰に投票すれば良いのでしょうか?という質問をよく受けます。

正直、まだ分かりません。
総合的に判断して決めるべきだと思います。

もちろん、投票の前に、不正が行われないように、きちんと監視しなければなりませんし、それが先決ですけれども


そして、政治の世界ですから、『未来の党』の時のように、当然、いろいろ裏があるのは当然ですが、まず、候補者の話を聞いてみましょう。


当ブログは、無党派の無宗派なので、誰に投票するか、まだ決めてません。
なので、まだ誰も応援する気はないです。

ですが、いずれ、候補者は一本化しなければならないでしょう。


日本が滅んで良いはずがありませんから。



では、まず、細川護煕元首相の会見の文字起こしが入ってきましたので、引用します。

以下 細川護煕元首相の会見




私は政治の世界を退いてから15年あまり、焼き物やったり絵を描いたりする一方で、震災後はがれきのマウンドに木を植えていく「いのちの森のプロジェクト」をやってきました。

その一方で脱原発の声を挙げ続けてまいりました。半分隠居暮らしをしていたもの、都知事選に出るなどということはつい先日まで思っていませんでした。ところが各界の敬愛する方々から「ぜひあなたがやるべきだ」と背中を押され、日増しに真剣に考えるようになりました。特に脱原発の同志である小泉元総理から強いメッセージを受けて意を決した次第です。


21年前、日本新党を一人で立ち上げたときは、小舟の舳先に旗を掲げ、この指止まれで船出をしましたが、今回は本当に迷いながらです。しかし決めた以上は後戻りできません。力を尽くして、東京をさらにいい方向へ進めていかなければならないし、国のありようにも東京から注文をつけることがあればいろいろもの申していきたいと思います。


なぜ決意をしたかということですが、今の国の目指している方向、進め方に何かと危うい者を感じているからです。憲法でも安全保障でも近隣諸国との関係でも、懸念していることがいくつかあります。

デフレ脱却、安倍さんはがんばっておられますが、現在の1億3千万人の人口が50年後には9千万人、100年後には江戸時代に近い3分の1の4千万人まで減ると予測されます。今までのような大量生産、大量消費、経済成長至上主義ではやっていけないのではないか。


腹いっぱいではなく、腹七分目の豊かさでよしとする抑制的なアプローチ、心豊かな幸せを感じ取れる社会を目指し、成熟社会へのパラダイム転換を図っていくことが求められていることだと思います。世界でもおそらく初めての歴史的実験になるかも知れませんが、世界が生き延びていくためには豊かな国が生活のスタイルを共存型へ変えていくしかありません。成長がすべてを変えていくという傲慢な資本主義から幸せは生まれないということを我々はもっと謙虚に学ぶべきだと思います。


私が特に心配しているのは、成長のためには原発が不可欠と言って政府が再稼働させようとしていることです。改めて強い危機感を抱き、出馬を決意するきっかけとなりました。原発リスクの深刻さは福島やチェルノブイリの例を見るまでもなく、ひとたび事故が起きれば国の存亡に関わる大事故になる可能性をはらんでいます。そのためには現在の原発依存型のエネルギー過消費型社会を180度方向転換しなければだめだと思います。


3.11がもちろん決定的な契機になりました。かつて私が不覚にも信じ込んでいた、原発が安全でクリーンという神話は完全に崩壊しました。福島4号機は大きな地震が来ても大丈夫なのか、汚染水の垂れ流しは止まっているのか、核のゴミは捨て場さえ見つからない。捨て場もないのに原発再稼働させるようなことは、あとの世代に対する犯罪的な行為だと思います。


原発がなければ日本の経済が成り立たないという人がいますが、もう2年間原発は止まったままではありませんか。もちろんそのために火力発電の燃料費など相当なコストを海外に払っているわけですが、今までの無責任態勢によって天文学的なコストがかかっている。それが見えない形で税金として国民の負担にされて、原子力のコストが安いというごまかしとウソがまかり通ってきました。原発の安全性の問題、核のゴミのことを考えたら、原発がいかに割に合わないかは明白です。


同じコストをかけるなら自然エネルギーにかける方がよほど生産的ですし、新しい技術を開発していく可能性も開けていくと思います。世界自然エネルギー産業の成長を日本に取り込んで、成長の切り札にしていく絶好の機会です。今ここで方向性を明確に打ち出さなければ、50年100年たっても原発依存から抜け出すことは不可能でしょう。再稼働にストップを賭け、自然エネルギー大国日本を世界に発信していくときだと確信しております。


この選挙は小泉さんが言っているように、原発がなくても日本は発展していけると考える人と、原発がなければ日本は発展できないと考える人のまさに戦いです。私は原発がなくても発展していけると考える人とともに、その先頭に立って戦う決意です。

原発問題は都知事選の争点にふさわしくないという人がいますが、都知事の第一の任務は声明と財産を守ることです。東京から100~200キロにある浜岡、東海第二、柏崎刈羽などでも、もし事故が起こったら都民の生命、財産は壊滅的な打撃を受けます。オリンピックや消費税、TPPどころではないんです。すべてのものが吹き飛んでしまうわけですから、原発問題こそ最重要テーマであることは疑う余地がありません。


さて東京は2020年のオリンピック、パラリンピック開催地に決定しました。私は当初、大震災後、仮設住宅に30万人近くの人たちがおられることを思いますと、原発事故後の復旧、復興にまだめどがつかない状態下で、オリンピック、パラリンピックに諸手をあげて賛成する気持ちになれませんでした。

しかし開催が決まったからには、2020年を新しい東京、新しい日本の建設にとって絶好の目標年にできると思い直し、むしろ開催を歓迎し、これを新しい日本をつくるチャンスとしてとらえるべきとの気持ちに変わりました。


ちょうど20年前、私は総理就任後最初の所信表明演説で、質の高い実のある国家、質実国家をめざすと政権の旗印として掲げました。大量生産、大量消費、大量廃棄の経済や生活を転換する必要性を痛感していたからです。大震災、原発事故を経てこのような方向性は今こそ決定的になったと感じています。オリンピック、パラリンピック開催を大きな目標に日本の経済や生活を変えていく。首都である東京はその先頭を走ってそのお手本になりたいと思っています。


脱原発社会は我々に地産地消の自然エネルギー普及とともに、地産地消の自然エネルギー普及とともに、経済活動や日常生活の電力消費の無駄の節減を要請しています。私は原発に頼らない東京を実現するため、公的部門、民間の自然エネルギー発電を促し、一方で電力消費節減に都民の協力を求め、省エネ技術開発を促進していきたいと思います。


災い転じて福となすという言葉がありますが、大震災、原発事故は日本を変え、東京を変えるまたとない機会にしなければ成りません。東京オリンピック、パラリンピックでは、協議、文化、環境の分野でさまざまな形で東北の皆さんに協力して頂き、その実質は東京・東北オリンピック、パラリンピックのようにできないものかとも考えています。


私の世代は結果的に原発を容認、推進してきました。その世代の責任を感じるとともに、国の最高責任者としての責任があります。それは小泉さんも同じです。その不明の責任を感じ、何としても我々世代の最後の仕事として、新しい経済、新しい生活の展望を開いていきたい。原発ゼロの具体的な取り組みについては東京エネルギー戦略会議というものを立ち上げ、脱原発のエネルギー基本計画を立てていきたいと思います。


私は東京の景観にも強い関心を持っております。防災上の観点からも情緒あふれる水と緑を実現したいと思いますし、日本橋の上の首都高速を排除したり、あるいは可能な路面電車の復活も考えていきたいと思っています。

今、世界は文明史の折り返し点に立っています。環境や資源の有限性の壁に直面して、経済や生活の転換が迫られているのです。福島原発事故は転換に着手しない我々への緊急警報ではなかったでしょうか。

東京には誰が知事に選ばれても取り組まなければならない緊急で共通の課題があります。大地震にそなえた帰宅困難者対策、耐震化の問題、密集した木造住宅の不燃化など防災対策、高齢者、障害者福祉、子育て支援、幼児教育充実など。これらについては民間や都庁職員の皆さんが知恵を絞って取り組んでこられました。これらのうち継承すべきものは継承し発展的に受け継ぎ、確かな成果を上げていきたい。


一方、国でも都でもできなかったこともたくさんあります。岩盤規制と言われる、各種既得権に阻まれてきた医療、介護、子育て、教育などの規制改革を強力に進めていきたいと思います。既存の政党勢力と結びついた人にはおそらく難しい課題でしょう。私は何のしがらみもありません。恐れるものもありません。既得権との戦いこそ私に最も期待されることではないかと思います。私は思案の上、私のすべてを東京の新しい方向付けに捧げる決意をしました。それはまた日本の新しい方向となるはずです。


今回の決意の背景には、20年前の政権担当で、必ずしも皆さんのご期待に添う政治の実現に取り組めなかったという深い反省もあります。借入金問題については、10年かけて全部お返ししたと国会で誠意をもってご説明させていただきました。しかし残念ながら野党の方々にご理解頂けず、国会が空転することとなり、国民生活に関わる予算の成立を遅らすわけにいかず、総理をやめるということでけじめをつけました。私の不徳のために多くの皆さんの失望を招いたことは、この20年間、1日とも私の脳裏を離れたことはありません。


このところ晩節を汚すなと多くの忠告を頂きました。確かに逃げる方が楽であることは間違い有りません。しかし日本の存亡に関わるときであり、志を同じくする人が立候補しない以上、私が一身の毀誉褒貶(きよほうへん)を顧みるときではないと考え、あえて多くの人の要請に応え、出馬の決意を固めた次第です。東京が世界の多くの首都に先駆けて文明史的な転換をなしとげ、新しい経済と生活の新しい形態について明るい展望を開く機会と私は確信しております。

立つ以上は最善を尽くします。誇りを持って名誉をなげうつことを潔しとする、私はこの戦いにすべてをかけて戦おうと考えております。


以上



概ね、会見としては良く出来ていると思います。

原発、再稼働しないと言ってますから、これは大きな一歩です。


もちろん、懸念していることは沢山ありますけれども。。
TPPの問題を小さく言ったり、コイズミが支援しているとか、いろいろ。

ということではありますが、

以下、細川護煕元首相が一人で立ち上げたという、日本新党議員一覧

衆議院議員
第40回衆議院議員総選挙時(35名)

※2荒井聰(北海道1区) ※3遠藤利明(山形1区) 木幡弘道(福島3区) 茂木敏充(栃木2区)
今井宏(埼玉1区) ※1五十嵐文彦(埼玉2区) 武山百合子(埼玉4区) ※2枝野幸男(埼玉5区)
※3海江田万里(東京1区) ※3石井紘基(東京3区) 山田宏(東京4区) 鮫島宗明(東京5区)
渡辺浩一郎(東京7区) 鴨下一郎(東京10区) 伊藤達也(東京11区) 野田佳彦(千葉1区)
須藤浩(千葉2区) 長浜博行(千葉4区) 中田宏(神奈川1区) 永井英慈(神奈川2区)
※1中島章夫(神奈川3区) 小泉晨一(神奈川4区) ※1小沢鋭仁(山梨全県区) ※3牧野聖修(静岡1区)
河村たかし(愛知1区) 近藤豊(愛知5区) ※2前原誠司(京都1区) 藤村修(大阪3区)
山本孝史(大阪4区) 樽床伸二(大阪7区) ※2高見裕一(兵庫1区) 小池百合子(兵庫2区)
松岡満寿男(山口2区) 中村時広(愛媛1区) 山崎広太郎(福岡1区) 初村謙一郎(長崎1区)
細川護煕(熊本1区) 矢上雅義(熊本2区)
移籍議員(2名)
〇社民連から合流
阿部昭吾(山形2区) 江田五月(岡山1区)
※1はグループ青雲、※2は民主の風に各移籍。いずれも新党さきがけに合流、入党。※3は民主新党クラブに参加。衆院会派である改革には参加せず。

参議院議員
第16回参議院議員通常選挙当選時(4名)
細川護煕(比例区) 小池百合子(比例区) 寺沢芳男(比例区) 武田邦太郎(比例区)
繰り上げ当選(2名)※細川・小池が第40回総選挙出馬のため失職
円より子(比例区) 小島慶三(比例区)

wikipedia


前原誠司に野田佳彦に樽床伸二に中田宏に山田宏
小池百合子まで居ますね〜


まあ、昔のことなんで、しょうがないといえば、しょうがないかもしれませんけどね。(どんな奴だか分からなかった可能性も高い)


で、現在の経済産業大臣=原発の責任者、茂木敏充も元日本新党なんですね。


この影響力は、決して小さくないかなと。

茂木敏充は
ハーバード大学ケネディ行政大学院に留学し、行政学修士号を取得した。帰国後、マッキンゼー・アンド・カンパニー入社。1992年、マッキンゼー・アンド・カンパニー会長の大前研一が代表を務める平成維新の会事務局長に就任

という、バリバリのアレですけど。。



もちろん、田中康夫あたりだったら、簡単に一本化出来たと思うんですけどね。政策的な違いが少ないですから。

そしてカルトと徹底的に闘えて楽しかったでしょうけれども。。



細川と宇都宮は、オレンジ共済の問題で対立していて、それも見越して細川だったのかなというのはあります。

舛添にしたい勢力が、ということですが。。


ただ、元首相が脱原発のために都知事選の出てきたということは、インパクトが大変に大きいことは確かでしょう。

世論は大きく動く可能性はあります。


まだ、立候補閉め切られていないので、まだ他に誰が出てくるか分からないですが、じっくり選びたいと思います。


原発再稼働反対派が、ガチンコのバトルで細川と宇都宮のまっぷたつになると、マスゾエが当選しちゃいますから。


いずれにしても、ここで止めないと、夏の原発再稼働が待っていると思いますので、本気で原発再稼働は阻止しましょう。


よろしくお願いします。

コメント

_ kmng ― 2014/01/23 03:07

ご無沙汰してます。まずは新年のご挨拶ですね。明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。さて、少々興味深い記事を見つけましたので、リンクを貼ります。タイトルは、「小泉元首相による脱原発会見があった昨年11月12日、実は株式市場において歴史的な大相場が始まっていた……」です。もしよかったらご覧下さい。出来れば感想、分析など頂けたら。ではでは。
http://d.hatena.ne.jp/osva13/touch/20140122/1390347035

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