『素適なので素敵』オーケストレーションとしてのファッション パブロカザルス 電球2012/11/17 20:28

photo
May&June Weddin Dress
http://mayjune.jp/



『素敵』は死語か?

最近LEDが省エネだからとかの理由で、店の照明をLEDに変えませんか?と言ってくるセールスの人が増えているのだが、当店は、『裸電球』が好きなので、変えるつもりはありません。


電球というのは、その光の波長というか、ブレ方みたいなものが本質的なので、大変落ち着くのだ。

そういうのは、消費電力とか明るさ(ルクス)などの定量化が出来ないものである。

音楽の音色もそうだ。

今、パブロカザルスのチェロをライブ用のモニタースピーカーでかけているのだが、こういう音の素晴らしさも又、定量化出来ない。
当時の録音設備は現在とは比較にならないし、ノイズもスゴい。でも素晴らしい。


服の素晴らしさも、これと同じで定量化出来ないものだと思う。



以前、友人と話していた時に、最近『素敵』って言葉聞く??『素敵』って死語だよね。って話になった。


「え?」俺、ほぼ毎日聞いてるよ。
しかも、年間1000回以上、「素敵」て言われる。

といっても、もちろん、自分の事ではなく『服』がだ。


そういえば、服の量販店で働いていた時は、『素敵』なんて言葉は聞いたことが無かった気がする。

『かわいい』は、よく聞いた気がするけれど。。



『素敵』 素晴らし過ぎて敵わないさま。
ものすごく素晴らしいさま

これが、よく使われている『素敵』



もう一つ、『素適』 素晴らしく適っているさま。
という『素適』があると思う。


この『素適』は、とても奥が深くて、素のままで適っている=言うまでもなく素晴らしいのである。

これが一番難しく、一番高度なお洒落なのではなかろうかと、当店は考えているわけです。


で、この『素適』は、電球の光や、パブロカザルスのチェロの音色に大変近いものだと感じている。

波長が、素のままで本質に適っている。

それを、うまく波長を合わせ素晴らしい音楽に変えていくのが、オーケストレーションであり、ファッションのコーディネートである。
そのように思うわけです。


当店が目指しているのは、スタイルを作ることではなくて、布や服を使った『オーケストレーション』や『アンサンブル』なんですね。

そして、服のコーディネートというのは、トリオの演奏やカルテットの演奏に一番近いのではないかと感じています。

それを上手くやると『素適』になり、それは、素晴らし過ぎて敵わないほど『素敵』になる。

こういう事なんじゃないかと思ってます。


音楽が好きな人は、服が好きになる素養を持った人なんだと思います。
食べ物も『音楽的に作る人』と『視覚的』に作る人が居ます。

当店は、『視覚』であるはずの『服』を音楽的に作ってます。
服っていうのは、音楽と視覚と触覚を併せ持った『総合芸術』なのです。


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安い服を買って節約出来るお金はどれくらい??2012/11/04 12:30

写真は、ヨウジヤマモトのパタンナー出身の岩田亜希子さん手掛けるsaisirのコート59,850yen(57,000)


いつの頃からだろうか?
不景気だから使うお金を削減するのに、まず、着るものを節約しよう。
みたいな事になったのは。

そう、あれは、サブプライムローンの破綻あたりからだ。


では、なぜ着るものを節約しようという事になったのか??考えてみたい。


というのも、同じ頃から、エコカー買いましょう。エコ家電買いましょうというキャンペーンが始まったのだ。



前に書いたように、日本の景気が悪くなったのは、エコカー、エコ家電キャンペーンで一般の人達が大量の金を使ったため、他の業種に金が回らなくなった為だ。

そして、それらの輸出企業の利益は、円高でぶっ飛ばされたのだ。



つまり、我々の税金で行われた景気対策は、我々に還元されずに海外に流出したという事だ。ちなみに、エコカー、エコ家電対策やったのは、自民党と公明党と民主党なので、民主党だけ責めないようにね。


今度は、それを理由にTPP(環太平洋パートナーシップ協定)で自由貿易圏を作るとか言う。
それで全部乗っ取られるわけです。



では、服を節約すると、家計は、どれくらい助かるのか?計算してみましょう。


まず、2万円で買っていたカッコイイパンツを2000円の格安パンツに変更した場合です。

2万円のカッコイイパンツ5年着ると、1年あたり、4000円。月々340円です。

これを2000円のパンツに変更します。
5年は使えないと思いますので、2着買いましょう。2着で4000円。

これは、1年あたり800円、月々68円です。
安いですね〜

でも、ちょっと待ってください。

節約出来たのはいくらですか?
一ヶ月=340-68=272円です。


実は、2万円のパンツを2000円のパンツにしても、月々、272円しか節約出来なかったのです。

これは、ひと月に、スターバックスで飲む1杯のコーヒーを止めて、家でコーヒー飲む程度の節約でしかなかったのです。


では、もっと大物で見てみましょうか。
10年間使える10万円のコート、あるいは、5年使える5万円のコート。

これは、共に一年あたり1万円で、月々840円です。
(実は、10年で10万円と、5年で5万円は、月々に直すと値段が一緒だということに気付きます。ちなみにケータイ電話は、買う時に0円とかいって騙されますが、なんだかんだ月々6000円くらい払わされて、気がつくと年間7〜8万円くらい払わされているわけです。10年で80万 余談)


では、これを5000円のコートに変えてみましょう。

5年間で5000円のコート2着。1万円です。
5年で1万円は、1年で2000円。月々、167円です。

840-167= 673円

これも、月々673円の節約でしかありません。
これも実は、ひと月に1回、800円のランチ止めて、弁当持っていく程度の節約に過ぎなかったのです。


そして、注目していただきたいのは、スターバックスで飲む1杯のコーヒーを止めて家でコーヒー飲むのも、800円のランチ一回止めて弁当持っていくのも、自分が得る利益は変わらないという事なんですね。

ということで、全く質を変える事なく出来た(というか、800円のランチやスタバのコーヒーより美味しいもの作ることは充分可能なので、質を上げることさえ可能)範囲での節約でしかなかったという事が分るかと思います。


一方、10万円の補助を受けて200万のエコカー買うと、トータル250万円はかかるわけです。
しかも、駐車場代、高速代、エネルギー代、保険、税金その他もろもろで、5年間で総額400万くらいかかりますね。

1年間で80万円。1ヶ月あたり66,700円です。
月々、272円節約したり、673円節約しても、どうにかなる金額では無いことがお分かりいただけるかと思います。

大体、272円とか673円とか節約しても1時間か2時間の駐車場代でパーです。
全然節約になってません。


そして、こうやってエコカー買った人達は、お金が無いので、地方にでかけてもコンビニでおにぎりを買ったりして、全く地元にお金を落としていかないという笑えない現象も起きました。



つまり、何が言いたいのかというと、エコカーを200万とか250万出して買う人は、それなりの資金を持っているべきであり、洋服をユニクロにしたところで、出せるものでは無いという事です。


そして、エコカー買うと、原子力発電で放射能やプルトニウムが増えて危険が増します。
これが現実です。よく考えましょう。
脱炭素社会は、エネルギーメジャーの陰謀


*注意 (この文章は311の前に書かれています。現在はちょっと違います。

エコカー EVというのは、原子力発電が1日中発電していなければならないので、余った夜間の余剰電力を電気自動車の発電に使うために作られていたのです。

当時は、そんな基本的なことすら伏せられていて、エコカーやオール電化の省エネ住宅とか、わけのわからない宣伝が沢山ありました。)



車を買うのは、エコだからではなく、車が買いたいのなら買ってください。
ただし、環境負荷も経済負荷も、共にものすごく大きいです。エコカー減税なんて足しになりません。
でも、それでよければ、車買えばいいんです。

当ブログは、車というものが持つ社会的価値や、日本の経済発展に貢献した側面を否定しているわけでは全然ありません。むしろ、それを理解した文化的な活動をすべきだと思っています。


イタリアでは、古い貴重な車への免税措置がありますし、ミッレミリアというクラシックカーのイベントは、国民的なお祭りです。


なぜ、日本だけが、過去を振り返ることなく、エコエコばかり叫ぶのか?疑問に思うということです。


そういうエコカー云々がメーカーや労働組合のロビー活動だと言ってるだけです。

そして、それらが人々の雇用や生活の向上に繋がっているならともかく、我々に還元されずに海外に流出し、今度はそれを理由にTPP(環太平洋パートナーシップ協定)で自由貿易圏を作るとか言う。
それで全部乗っ取られたら目も当てられないと言ってるだけです。。



もっと文化としての車を守っていかないと、産業自体が無くなってしまうかもしれません。




話が逸れましたが、2万円のパンツ買うの止めて2000円のパンツにする。あるいは、5万円、10万円のコート止めて5000円のコートにする。

これがどういう事かというと、国内や他の先進国で生産することが完全に不可能になるという事なんです。

事実、キリスト教原理主義団体のお友達、アムウェイ野田聖子が消費者担当大臣をしていた地元の岐阜の生地産業は、彼女が大臣だった時に、ほぼ崩壊しました。


そういう事実を知っていただきたいと思っています。


ちなみに、管理人が自分の衣服にかけている金額は、月々8000円くらい(当店の販売価格ベースで)です。

これで、キャロルクリスチャンポエルやコスチュームナショナルのコートやら、ヴィクター&ロルフのパンツやら、普通に着てますし、ハンドメイドのレザーの靴も履いてますよ。

ストールはシルク×カシミヤだったりしますし。

全然可能なんですよ、本当は。


でね、月々8000円というと、チェーンの居酒屋で2回飲む程度のことなんです。

チェーンの居酒屋で2回飲むという行為は、タイあたりで加工された食べ物を暖めたものを食べ、外国人労働者に安い給料払い、社長や投資家だけが儲かって国会議員になり、TPPを推進するのに貢献するくらいのことでしょう。


そういうことを止めて、家で美味しいものを作って食べ、飲み、楽しい時間を過ごせば、その分を節約出来るどころか、もっと豊かな生活が送れるわけです。


そして、カッコイイ、素晴らしいものも身につけることが出来るわけです。

当ブログは、そういうライフスタイルを提案しています。

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ジャケットやコートの価値とは??2012/11/03 13:21

『ジャケットやコートの価値とは?』

写真は TAKIZAWA NARUMIのジャケット  8,4000yen(80,000)


当店が考える『正しいアウターの選び方』その1です。


まず始めに、アウター(ジャケットやコート)の価格、価値について考えたいと思います。

今、100万円の格安新車っていうのが話題になっているようです。
こういうのを見ると、100万円の新車っていうのは、『格安である』と考えられているようです。
そして、100万円の格安新車を買う庶民の方々は沢山います。


でも、10万円のジャケットやコートがあったとして、ほとんどの人は『高い!あり得ない』っていうんですね。

それはなぜなんでしょう??

5000円のジャケットやコートが存在しているからですか?
でも、5000円のコートと10万円のコート、全然違います。


そして、それを言うなら5万円の自動車も存在しているわけです。
なのに、なぜ100万円の新車を安いと感じて、10万円のジャケットやコートを高いと感じているのでしょう??


では、100万円の新車を買ったとして、あなたは魅力的な人間になるでしょうか??
これは、なりませんよね。便利な移動手段(ただし維持コストはかかる)は手に入りますが、あなたが魅力的にはならないんじゃないかと思います)
昔は、カッコイイ車を持っているとモテた時代っていうのが、ありましたけど、今では、ほぼ関係ないですし、そもそも100万円程度の新車では、カッコ良くなりようがありません。


では、30万円のスタイリッシュな薄型液晶テレビではどうでしょう??
これも、映像が映るだけで、あなたが魅力的になったりしません。テレビに映っている人が魅力的に見えることはあるかもしれませんけど。。
あなたには無関係ですね。


でも、10万円の素晴らしいコートやジャケットっていうのは、あなたを魅力的にする事が充分に可能なんです。


なぜそれが『高価』だと感じるのでしょうか??

それが、管理人にはよく理解出来ないわけです。




管理人は、当店で売っているようなデザイナーズのアウターやらインナーを当然いくつか持ってますけど、それを使って生活してきて、それは高価過ぎるとは全然思えません。もう完全に元は取りまくってます。
やっぱり、次もそういう服を買います。
それは、それがそれなりの価値がある事を生活の中で噛み締めて暮らしているからです。


管理人の父親は、昔給料三ヶ月分でスーツ作ったことがあるのですが、50年くらい昔のその服、今見ても感動します。そういう服を見ていなかったら、たぶんこういう商売はしていなかったと思います。

とはいえ、給料3ヶ月分といえば、今でいえば60万円!とかなわけで、そこまで出せとは言えません。

ただ、まとまなアウター買うのに、給料の1週間分とか2週間分とかかけて良いでしょう?という話をしているわけです。




たとえば、あなたに似合って、あなたを魅力的にする10年間着れる10万円のコートがあったら、あなたは、10年間魅力的になれるんですよ。

たったの10万円で!

それでも高価なんでしょうか??
むしろ、ものすごく効果的で効率的なお金の使い方、投資だとは思えませんか?


服を買うっていう行為は、『時間を買う』っていう行為という風にも思えるんですね。
服を着ている間中、あなたは服と一体化しているわけです。

つまり、『服=あなた』 です。
服の存在が、あなたを引き上げる事が可能なんですね。



上記の条件でいえば、その10万円のコートは、10年間の時間を買うことなんです。10年間、それで魅力的になって幸せに暮らせます。たぶん。

人に褒められたり、異性にモテたり、仕事が上手くいったり、様々あるかもしれません。
説得力のある外見、魅力的な外見ていうのは、確かにあるのです。
そして何より、自分自身が精神的に充足します。



『人は、外観では無い』っていう意見もありますが、『人は、思った以上に外観で判断している』わけです。


管理人は、もちろん中身が大事だと思っていますけど、たとえば、見た目がマズそうだけど美味しい和菓子屋ってありますよね?
でも、見た目がマズそうだと、そもそも和菓子を買ってもらえないから、美味しいという事が分らない。

そういう和菓子屋を見ると、デザインをちゃんとやってあげたいなあと思います。


人間も同じで、中身の魅力を外観によって表現した方が良いのに!と思うことは多々あるわけです。

出来れば、服によって、人を魅力的に見せてあげたい。
それが、管理人がやりたいと思っている最大の目標の一つです。




5000円の特に気に入ったわけでもないアウターを10年(といっても、10年着れるわけなくて、結局5着か、それ以上買うはめになるのは必至)着ても、たぶん良い事あまり無いと思うんです。それは、その服の存在によってあなたを引き上げてはくれないからです。服によって何か特別な事は起きない。もちろん、機能的には充分なのかもそれませんけれども、ということですが。(たぶん、世の中の大半はこういう人なはずです)



その上、生産する人は、低賃金で『女工哀史』のような環境で働かされている可能性が高いですし、企画する人も意味不明のスケジュールで重労働させられたりします。
環境コストとか、綿の栽培がどうなるとか、羊を飼う環境がどうだとか、『ファスト・ファッション』は、何も考えているわけが無い。
それ自体が、もの凄い勢いで売れ続けなくては、成り立たないシステムだからです。

これが『ファスト・ファッション』の現状です。



では、アウターの価格で、どれくらいの値段設定がまともなのか?というと、大体ジャケットで7万円、コートで10万円付近。

ここまで出すと、本当に良いものが手に入ります。
なので、本当に良いものが欲しい方は、これを目安に予算を組んでいただけると良いと思います。

もちろん、もっと安いものでも、かなり良い商品はあります。そしてその中に、あなたの欲しいものがある可能性は充分にあります。




大体、自転車買うのと同じような感じです。8000円の自転車は存在しますよ。もちろんそれなりですけど。。
3万円のクロモリは全然クロモリじゃ無い。5万円でカーボンは無い。まともな自転車は、やはりギヤ無しでも7万円はする。ハンドル握った時の剛性が違う。そんな感じです。
明らかに値段の差というものはある。
それは、年間数千着を毎年試着しているから間違いないです。もうどれくらいのものが、どれくらいの値段なのか?というのは、身体が完全に憶えています。


ちなみに、当店で7万で売っているジャケットは、大体15万から20万しているのと同等の商品ですし、コートは、10万のコートは、15万から30万円のクラスと同等の質、カタチのものが多いです。

ここまでいくと、本当にスゴいです。


そして、更にまともだと思うのは、この位のお金を出すと、意味不明な消費はしなくなります。
なぜなら、それを着ることによって日常的な満足感が日々得られるから=消費しないのです)、作る側も、意味不明な労働環境で生産しなくて済みます=まともなお金を払えます。(超大金持ちでも無い限りはということですが。。)
デザインする方も、じっくりデザインに取り組めます。

つまり、全てが良い方向に動き出すはずなんです。



当店の仕入れ基準は、当店の求める品質(というのは、色、カタチ、デザイン、素材感、説得力)を上回っているかどうか?です。


それを上回った商品の中から、お客さんに、まともな値段で提供出来そうなものをバイイングします。


もちろん、全部がその値段するわけではないですし、お買い得品も用意してますけど、生地が素晴らしい商品というのは、少ないながらも存在します。カタチが綺麗な商品もあります。でも、素材が素晴らしくてカタチが美しい商品ていうのは滅多に無いのです。そして、そういう商品は、そんなに安くは売ってないのです。



服は着てみなければ分らない。
料理が食べてみないと分らないように。
服を着ないで見るのは、料理を美味しそうだと眺めているのと同じことだ。

そして、三ツ星レストランの料理に匹敵するような、圧倒的に素晴らしい服でさえ、試着するのは無料である。
バレンシアガだろうが、クリス・ヴァン・アッシュだろうが、リック・オーウェンスだろうが、全然試着オーケーです!!(限度を越えなければ)


買うか買わないかは、着てみてから判断してください。

結局のところ、それを使ってあなたが生きていくかどうか?っていうのが、服を買うっていう事なので。。

ただ、それを知らずに生きていくのは、あまりにももったいない事なんです。
ファッションには、それだけの力があるのですから。

それを伝えるのが、管理人の仕事です。


是非、めくるめくファッションの世界をお楽しみください。
もっと世界が楽しくなります。



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contemporary creation+『ハロウィンのお買い得』2012/10/27 01:00


***『ハロウィンのお買い得』***


今回、『ハロウィンのお買い得』と題しまして、〜11月4日(日)まで、お買い上げの7%分の金券を差し上げるサービス(現金の場合)を実施します。(カードのお買い上げでは3%分の金券)


そして、ハロウィンのお菓子なども差し上げますので、ぜひ楽しいお買い物をお楽しみください。


****************************

当店の商品は、特にウールもの(カシミヤ、アルパカ含む)と、コットン製品の質に関しては、本当に素晴らしいものがありますので、是非その手にとってご覧下さい。

毎回、品物を出す時に思うのは、触り心地の素晴らしさ!

まさに、『触っているだけで幸せ』な秋冬物の品々です。


ファッションというのは、フォトジェニックな商品ばかりが話題になる傾向にあります。

巨大企業は、資金力にものを言わせ、一流のカメラマンとモデルを使って、いかにも良さそうな写真を撮影してキャンペーンを行います。

でも、現実とイメージの間には、大きな隔たりがあるのが普通です。


やはり、食べ物が食べてみないと分らないように、服も着てみないと絶対に良さが分りません。


当店では、この人が、これを着るだけで、こんなに素敵になるのだ!という事例を沢山見てきたので、是非、あなたに似合う、もしくは変身出来る、素敵な服を見つけていただきたいと思います。

それでは、楽しい買い物を!!

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ファッションの本質についてのワークショップその5『パリコレ、アントワープと日本のデザイナー』2012/10/20 17:20

写真は当ブログ管理人も開発に携わった『gare』の袖まくりブラウス。
メンズの大きいシャツを縮めてレディースの半袖ブラウスにした1点ものから、パターンを起こし直したもの。デザインMiho Tanaka

着丈の長さやふわりとした着心地、ドレープが秀逸です。
斜めになっているポケットも可愛い。後にアントワープのデザインデュオ A.F.VANNDEVORSTが真似して作ってます。




ccplus
「着出すときりがないんだけど...笑 これはRICK OWENSのロングカーディガンなのですが、これは上半身と下半身の素材が違うんですよ。で、下半身が身体にまとわりつくような素材で作ってあるんですね。だから、歩くと下の部分だけが身体に張り付いてセクシーな印象になります。もう計算されつくした素材と構造です。パリコレの一流デザイナーの服っていうのはやっぱりスゴいんです。」



竹田
「ほんとですね!」

注 RICK OWENS(リックオーウェンス)
パリコレには珍しいカリフォルニア産まれの異色デザイナー。ストリートと
ラグジュアリーの境界を走る人気デザイナー。かのヴィオネやグレといったバイアスカットの魔術師達に影響を受けた彼のカッティングは美しい。

体型が崩れた年配の方でも、着ると恐ろしくカッコヨクなり、呆然としたこと何度もあり。



ccplus
「これはSTEPHAN SCHNEIDER のワンピースです。和服にインスパイアされた服ですね。」

注 STEPHAN SCHNEIDER (ステファンシュナイダー)アントワープ王立アカデミー出身。ひねった解決法で作ったリアルな服で人気のデザイナー。プリントもカッティングも独特かつ、とても美しい。



(竹田ワンピースを着る)



竹田
「ほんとだ!和服っぽいですね。でも可愛いです。不思議な作りですね。」


ccplus
「ステプァンの服はパッと見ただけでは全然分らないことが多いのです。
もちろん、ふつうの服もありますが、着ると、いろんなところが変わっていること多いです。ホッとする要素があるといいますか。
「ユーモア無き服は死」と言ってますし。。



竹田
「私、なんて言うか、こういうデザイナーズブランドの服を着ると、もっと、いかにもファッションっぽい感じになってしまうのかと思っていたんですけど、なんだか全然違いますね。」


ccplus
「でしょ!?ここに置いてあるのはベルギー(とイタリア)のデザイナーのものが多いんですけど、ベルギーってほとんど流行とか無いんですよ。ずっと似たようなシックな服か、もしくは変わった服なんですね。ショップとかも同じお客さんに向けて、その人の趣味とか体型にあったずっと同じような感じの服を売っていくっていうことが多いんです。そこは、モードの中心地パリから2時間くらいの位置関係というのも関係しているかもしれません。ほどよく流行から離れているんです。だからいかにもファッション的な嫌らしさが少ないと思います。
それに案外、和服っぽいでしょう!?」



竹田
「ほんとですね、なんかしっくりきます。」



ccplus
「ベルギーのデザイナーは、コムデギャルソンとか日本のブランドの影響を受けたっていうこともあるのですが、そもそも、アントワープっていう都市は、16世紀に東洋との貿易で栄えた都市なんですね。日本とか中国とか朝鮮の生地とか陶器、磁器や家具などを輸入して、アントワープからヨーロッパ各地に商品を輸出していた中心地なんです。だから、街中に東洋のアンティークを売る店がいっぱいあったりするのです。


ほとんど誰も指摘していませんが、北部ネーデルランド出身の世界的な画家、レンブラントとフェルメールは、それぞれ東洋の陶器や磁器の影響を受けて、自身の画風を完成させたのだと思います。
テクスチャーがそっくりですもん。
千利休とレンブラントの関係なんて調べたら、きっと思いもかけない面白いものが見つかると思いますよ。
現在、アントワープのデザイナーとかは、レンブラントやフェルメールに近いことをやっているのかもしれません。

それと同時に、現在日本では、千利休や俵屋宗達みたいなことをやっている人達が居るということなのかもしれません。」



(竹田 試着を終えて出てくる。)


竹田
「ありがとうございました。服ってほんと面白いですね、今まで気付きませんでした。」


ccplus
「そうですね、服っていうのは奥深くって面白いのでやめられない。だから今に至ってる感じです。」


後記


そして、そうした優れたインポートの服に触発されて、現在、日本のデザイナー達も、多くが世界の最前線で活躍しています。

誰もが知っている、憧れているブランドのデザイナーを日本人が担当していることは珍しいことではなくなってきました。


管理人は、そういったデザイナーの方々にお話をうかがうことが多いのですが、海外の有名ブランドだけでなく、そういった日本のデザイナー
かつての千利休や俵屋宗達、あるいは名も知らない職人のような
世界に通用することをやっているかもしれない日本のデザイナーのことも、是非支援していただけたらと思います。


そしてぜひ皆様も、流行とかファストファッションとか雑誌の都合とかではなく、本当の服の楽しみ、スゴさを知っていただけたらと思います。
是非ファッション、楽しんでください。
よろしくお願いいたします。
管理人


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ファッションの本質についてのワークショップその4 自分の中の何かが変化するような服2012/10/19 22:27

photo MARTIN MARGIELA


竹田
「そうですね、じゃあ東京はファッションが楽しめる土地なんですね。でも私、全然ファッションを楽しんでないです。」



ccplus
「じゃあ楽しんでみますか?試しにこのBALENCIAGAのジャケットの腕に手を入れてみて下さい。」

注 BALENCIAGA(バレンシアガ)
フランスの老舗ブランドで、現在世界で最も注目を集めているデザイナーの一人、ニコラゲスキエールがデザインを手掛けている。2006年にはパリ装飾博物館で大規模な回顧展が行われた。洋服業界の誰もが憧れる、パリコレのトップブランド。

(竹田ジャケットの袖に腕を通す)



竹田
「え、なんですか、これ?ものすごく気持ちいいです!」


ccplus
「これがパリの老舗メゾンの本当のスゴさなんですよ。着心地がわけわからなくスゴいんです。気持ちいいというより官能的でしょ。」



竹田
「ほんとです、これは快楽ですよ。麻薬みたいに抜けられなくなりそう。なんか知ってはいけない世界のような気がします。」


ccplus
「ま、おいそれとは買える金額ではないから、大丈夫といえば大丈夫なんですけどね 笑」


竹田
「ちなみに、この辺のジャケットはいくらくらいするんですか?」


ccplus
「普通はジャケットで15万から20万くらいかな。もっともそれは半額で売ってますけどね。」


竹田
「...全然知らない世界があるのですね。」


ccplus
「そうですね、ふつうの人はこんな服着てみる機会がないから分らないと思うんですが(笑)こういう服を着ると、自分の中の何かが立ち現れてくるような気がします。なにかが目覚める服みたいな(笑)
じゃあ今度はAnnemie Verbekeのニットを着てみますか?」


注 Annemie Verbeke(アネミーベルベッカ)
ベルギーのブリュッセル派を代表するデザイナーで、特にニットのコレクションが素晴らしい。2006年ベルギーはブリュッセルモードがイヤーテーマで、ブリュッセルのカンブル校の先生である彼女がスポットライトを浴びた。


竹田
「ニットは大好きです。でも、いつも全然似合わないんですよ。店員さんていつも”お似合いですよ”とかしか言わないじゃないですか?
で、似合ってるんじゃないかと思って買って、あとで写真見たりすると全然似合ってないじゃないかと思ったり..」


ccplus
「僕は”あまり似合わないってお客さんにわりとハッキリ言いますけどね。変わった服屋なので」
注 お客さんに、ずけずけ似合わないなんて言わないでください。傷付くじゃないですか?と言われたこと何度もあり。でも、僕が売る前に言った方が、買ってから周りに非難されるより全然いいと思うのですが。。そうじゃないですか??


(竹田ニットを着る)


ccplus
「着ると全然違うでしょ?どうですか??」


竹田
「えー、こんな風になっているんですね。見ただけだと本当に全然分りませんね。でも、なんか似合わない気がする。」


ccplus
「そうですね、じゃ、こっちの方はどうですか??」


竹田
「では着てみます。」


(竹田ニットを着て出てくる)


ccplus
「あー、こっちの方が似合いますね。ほらフロントがクシャクシャっとしていたり、ここがふくらんでいたり、絞れていたりするでしょ。」


竹田
「ほんと、服って立体なんですね。着ないと全然分らない。私、今まで全然試着しないで買ってたりしたんですよ。」


ccplus
「それは駄目でしょ。基本的に試着させてくれない服屋は問題外だと思いますよ。服は着てみないと絶対分らないですから。
バイヤーの僕でも、見ただけではよく分らないものがいっぱいあるくらいだから、まして一般の人が分るわけないですよ。」


竹田
「でも、試着させてくれない店いっぱいありますよ。」


ccplus
「白い服とかシルクとかオーガンジーとかを興味本位で試着されると困るけど、他は全然問題ないはずですよ。
(後注 限度を越えない程度なら、どしどし試着してみてください。限度を越えてはダメですが。。)

服は立体だからこそスゴいし、面白いんですよ。
僕も服というものを真剣に考えなかったら、立体というものがうまく理解出来なかったかもしれないと思う。
元々絵が好きだったし、二次元系なんですよ。」



竹田
「二次元と言ってもアニメ好きの二次元とは違う二次元ですよね?笑」


ccplus
「もちろん、アニメも好きなことは好きだけど、それとは違う二次元です。笑
ふつう、絵とかって平面的に捉えるじゃないですか、視覚的に。。遠近法みたいなのはあるにしても、ということですが。でも、服っていうのは、それだけじゃなくって、三次元なんですね、立体なのです。そして、着心地とか動きとか、他にも様々な要素を併せ持った一つの『宇宙』みたいなものなんだと思うんです。」

竹田
「そういえば、このニットも、スゴく着心地が良いです。」


ccplus
次のニットもイタリアのエキストラファインの柔らかいニットです。これはカタチが面白いんです。」


(竹田ニットを着る)



竹田
「えー、何だろう。これはさっきのと全然違いますね。こういうデザインって見た時は絶対に似合わないと思ったけれど、着てみるとなんだか嬉しくなります。
動きたくなりますね。」



ccplus
「これはスゴく似合ってますね。さっきのと全然違うでしょ。これはわざと余分な部分を作っているんですね。動きによって布が動くんです。だから動くのが楽しい。」
せっかくだから、下もA.F.VANDEVORSTのスカートを履いてみてください。」

注 A.F.VANDEVORST(エーエフヴァンデヴォスト)
パリコレに旋風を巻き起こしたベルギーアントワープの第二世代を代表するデザイナー。ヨーゼフボイスに影響を受けたインスタレーションで衝撃的なデビューを飾った。2005年にはアントワープモード美術館で大規模な回顧展を行った。

(竹田スカートを履く)



竹田
「これも、とても面白いですね。」



ccplus
「このスカートは、後ろの部分に布が沢山畳まれて付いているんですね。だから後ろに重みがあるんです。着た感じがなんか違うでしょ!?」



竹田
「はい、なんか違和感があります。」


ccplus
「これは、わざと何かを付け加えることによって、何かを感じることが出来るようにデザインされているんですよ。」



竹田
「服を着ることで、自分の中の何かが変化するような気がします。
そんなこと今まで全然考えたこと無かったです。
私、コスプレとかは好きじゃないんですよ。でも、これはコスプレとは違って、別のものに変身するというよりも、何か自分の中の未知なる部分が出てくるような気がします。私、冒険とかにすごく惹かれるので、そういう感じに近いのかな?
えー、ほんとに洋服着るのって楽しいですね!」



ccplus
「そう言っていただけると嬉しいです。じゃ、こんなのはどうですか?MARTIN MARGIELAのビッグシルエットのニットです。」

注 MARTIN MARGIELA(マルタンマルジェラ)
ベルギー、アントワープを代表するスターデザイナー。20世紀後半において最も重要なデザイナーと考えられることが多い。エルメスのチーフデザイナーとしても活躍していた。

(竹田ニットを着る)



竹田
「これは素材は何ですか?」


ccplus
「コットンですね。」



竹田
「気持ちいいですね。でも、これは楽過ぎて、動きたくなくなってしまいます。外に出たくない感じです。


ccplus
「服の素材やカタチによって、人間はアクティブになったり、リラックスしたり、様々なんですよ。」



竹田
「ほんとですね、服によってこんなに違うとは思わなかった。」



続きます

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ファッションの本質についてのワークショップその3 衣服の『生と死』 土地が産み出すファッション2012/10/18 15:46

サッカーザックジャパン ブラジル戦については、また後ほど書きます。

前回のつづきです。


この記事(番外編)のオリジナルが収録されているmapmagazine vol.03
1260yen(1200)

contemporary creation+ にて販売中です。


竹田
「そうなんですか。場所といえば、洋服のブランド名のところにPARIS とかLONDONとかって入っているの多いですよね?他のプロダクトでは、地名が入っているものはあまり見かけないのですが、なんでなのでしょう?」


ccplus
「PARISと入っているのは、基本的にパリコレに参加してるブランドが多いんですが、もちろん売るためということもあると思いますけど、


ーーーーーー土地が産み出すファッションーーーーーーー


ファッションというのは土地と結びついていると思うんです。
パリコレにはパリコレの、ロンドンコレクションにはロンドンコレクション、ミラノやニューヨークや東京にも、それぞれ独特の空気というか切り口があると思います。
ファッションは土地抜きには語れないと思うんですね。

(後注 当ブログ管理人が作っている服も、やはり武蔵野の強い影響を受けてます。
ここに米軍の爆撃を受けていない昔ながらの日本の街や自然が残っていたとしたら、もっと全然違う服を作っていたかもしれません。)


たとえば、中東の砂漠地帯でイスラム教の人が着丈の長い白装束を着て、頭にターバン巻いたり、女の人はスカーフかぶってたりしますよね。
これは、元々砂漠の強烈な日射しから身を守るために白い服やターバンやスカーフを着ているということと、風通しをよくするためにゆったりした長い服にしているということがあると思うんですね。

世界中で宗教対立みたいなことが言われていて、民主化や自由や様々なことが言われて爆撃まで起きた最近です。

でも、イスラム教の主流な人達が居るような砂漠地帯で、イスラム教の戒律に従った全身白装束の人と、自由で民主的な服装のたとえばタンクトップに短パンの人が強烈な太陽の下に居たとしたらどうなると思いますか?

イスラム教の白装束の人は強烈な日射しから全身を守ってくれる白装束があるから助かると思うんです。そして自由で民主的なタンクトップに短パンの人は日射病にやられて死んでしまうかもしれません。


つまりこういう状況ではイスラムの戒律の白装束は『生死に関わる重要な問題』なんだと思うのです。
イスラムの土地のような場所では全身の白装束は『生死に関わる重要な問題』だからこそ厳しい戒律になったと思うんですね。
その戒律が作られた背景には重要な意味がある。

だから、人権擁護派の民主的な人達が厳しい戒律を押し付ける人達のことを、この場面では『絶対悪』だなんてとても言えないということが判ると思うんです。


ただ、だからといってイスラム原理主義の過激な人達が正しいのか?というと、そうでもないと思うのです。


イスラム教は世界宗教ですから、地域地域で環境が全く違います。
たとえば、砂漠にあるイラクと、熱帯雨林の広がるインドネシアでは環境が全く違うので、当然同じイスラムといっても全く違う宗教になってしまいます。

おそらく、中東のイスラム圏での白装束は、元々日射しに対して弱い遺伝子を持った白人=アーリア人種が、移動したのか、自然破壊で森が無くなってしまったのかは分らないですけど、住むことになった土地での過酷な日射しから身を守るために産まれたのだと思います。

その証拠にブラックアフリカでは、日射しに対して抵抗力の強い黒人達が全く違うアプローチ(皮膚に泥を塗るなど)をしています。
条件(遺伝子や環境)が異なれば、対応すべきアプローチは全く違うものになるわけですね。


欧州では、顔を隠すスカーフを認めるか認めないか?という問題に発展していますが、これにしたってやはり、最初は中東の容赦ない日射しから身を守るための戒律だったものが変化して『文化』や『宗教』になった。
それを民族的、宗教的なアイデンティティとして、異なる環境の元でも押しつけようとするから、おかしな対立とかに繋がっていくのだと思います。


強烈な日射しでは無い場所で、髭を生やそうが、スカーフをかぶろうが、それはもう『生と死の問題』つまり必然的な問題ではなく、趣味の問題になっていくわけですね。
それはもう、『生と死』のレヴェルではどうでもいいことです。
『生と死』のレヴェルでどうでもいいことを、『生と死』のレヴェルに引き上げて法律で罰する罰しないという対立を煽ろうというのは、とても愚かなことだと思います。
もちろん、趣味で着る分には、全く構わないと思いますよ。
でも、それを他者に押し付けるのは違うのではないかと思います。



衣服が産まれた背景の奥底にあるものは、その環境と人間にとって、必ずとても意味があるものだったと思います。
ただ、それがその土地を離れてしまって、たとえばヨーロッパにイスラムの住民が大量に移民したりしてますけど、そこでイスラム式の正しさみたいなものを主張し始めると、様々な衝突が産まれてくると思うんですね。
イスラムの服の正しさは、その場所の中での必然だった、つまり生と死の問題だった。でも、違う場所で語られているのは外面的なファッションでしかないし、自分の記憶とかアイデンティティを繋ぎ留めるための道具になってしまっているんですね。
もちろん、それはそれで大事なことだとは思うのですが、自分や他者の死をかけて争うほどのものではないでしょう。(そして、それは全ての世界的な宗教や思想にも言えることですが。。)



衣服のことは、表面的なファッションのレヴェルだけで語ってはいけないと思います。

(後注 衣服というものは、土地を離れて移動可能なところ、変身可能なところにも本質があり、それは、人間が異なる環境でも生きて行く事が出来る生命維持装置にもなっている)


竹田
「じゃあ、どの場所が、いわゆる『ファッション』を楽しみやすいとかはあるのですか?」

ccplus
「やっぱり極端に暑いところとか寒いところではない場所だと思いますよ。イスラムの土地ではないですけど、極端な気候の土地では、それしか着れないようになってしまうし、南太平洋とかタイとかだと、ファッションなんてどうでもよくなってくるでしょ?暑くって。」


竹田
「そうですね、もう服が邪魔ですね、考えたくもない感じです。足元もビーサンとかでいいし。」

ccplus
「そうですよね。だから、そういった場所からはファッションは発信されにくいですね。もっとも、タイはシルクの生地が有名ではあるんですけどね。
逆に北極圏とかだったら、もう毛皮とかダウン以外着れないし、生きていけない 笑」


竹田
「そうですね、じゃあ東京というか日本はファッションが楽しめる土地なんですね。でも私、全然ファッションを楽しんでないです。」


ccplus
「じゃあ楽しんでみますか?」



つづく



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ファッションの本質についてのワークショップその2『ウールの話・ニットの話』2012/10/17 12:49

(写真は、デンマークのデザイナー、Helga Isagerによるハンドニットのブランド、『amimono』のカーディガン。現状考えられる最高のクオリティーのひとつといって良いと思います。)

ccplus
「ウールというのは、それを飼う段階で必然的に環境の激変を伴うんですね、それはしょうがないと思います。
オーガニックコットンは地球に優しいみたいなことを思っている人は多いかもしれないけれども、農薬とかそれだけの問題でもないんですね。

(後注 モンサント社に代表される、農薬と遺伝子組み換えの種という重大な問題もある)


コットンの問題は、やはり人為的な問題が大きいと思います。
コットン生産で一番問題なのは、これはソ連で起きたことなんですが、社会主義=共産主義の勝利のための計画農業とか言って、カスピ海の水を灌漑用に使って用水路を作り、一帯で大々的に綿花の栽培を始めたのです。


乾燥地帯というのは、日照が多いので、水さえあればいくらでも作物が栽培出来るのです。
だから、最初のうちは大量の綿花が採れました。それがソ連の勝利と盛んに宣伝されたわけですが、やがてあたり一帯に異変が起きていくのです。


まず、周囲の村の井戸が涸れ、やがてカスピ海の水位がどんどん下がっていきました。そして、綿花を栽培していた場所には、塩が浮き出てきて、栽培が出来なくなっていきました。塩害です。
塩害は、水位の下がったカスピ海でも起りました。
周囲全てで、もはや、いかなる作物の栽培も出来なくなり、村がゴースト化していったのです。


これは、ソ連という共産主義の体質が生んだ悲劇ということでもないようです。なぜなら現在、インドでも同じようなことが起りつつあるようですから。

(後注 生態系を無視して効率を求め過ぎることに、悲劇の本質があると思われる)




ただ、環境環境ということばかりを言いたいわけでもないのです。
人間が幸せにならなくては、何のために生きているのか分らない。

(後注 たとえば、無理してボロボロのもの着たり、カッコワルいもの着たりして、人から嫌われたりしたら、人生意味不明なものになってしまうだろう。)




イギリスのウールを見たところで、次はイタリアのウールを見てみましょう。
これですね。

イタリアのエキストラファインメリノのニットを見せる。

竹田
「柔らかくて気持ちいいですね。」



ccplus
さっきのイギリスの丈夫なニットは、固くて痛いですけど、こういったニットは柔らかくて着やすいんですよ。これがイタリア糸のニットです。おそらくイタリアはウールの生産地というよりは、加工地なんですね。だから糸の加工が進んだのではないでしょうか?色とか艶とか柔らかさとかですね、そういう面でイタリアのニットはスゴいんですよ。
食べ物で言えば、イギリスのニットは素材を活かす和食に近いもので、イタリアのニットは作り込んだフランス料理みたいなものですね。



他にもウールの産地(加工地)で、全然ニットの表情が違いますよ。


これが、アイルランドのウールです。ぬめっとした光沢があって柔らかく、しかも丈夫な良いニットです。品種もあると思いますが、雨が多いという気候的なものも大きいと思います。



こちらがスコットランドのウールです。アイルランドのと似てますけど、もっとしっかりした(がっちりとした)感じがするのではないか?と思います。その分ちょっと固めですけど。。
もっともこの辺は、品種の違いや加工の違いもあるので一概には言えないですけれども。。





こちらはタスマニアウールと呼ばれているものです。
南半球のニットですね。これもぬめっとした光沢があり、大変肌触りがいいと思います。



これはデンマーク製の手編みのニットです。素材はニュージーランド産らしいです。色が独特ですよね。北欧らしい色使いです。この辺は、緯度と太陽の光の屈折率の関係や環境がありますよね。
北欧だとこういう色が映えるんですね。
(後注 武蔵野は、植生がデンマークに近い=落葉樹を利用し生活してきた雑木林なため、比較的デンマークのような北欧のものが良く合うようだ。吉祥寺で北欧系が人気あるのは、その辺りが大きく作用していると思います。そして、午後遅い時間や夕暮れ、朝に見ると特に綺麗になります。)



ニュージーランド産のメリノウールを使っているデザイナーも、とても多いです。
きめが細やかで肌触りがとてもよいと思います。



似たようなウールを使っていても、ドイツ製とフランス製とイタリア製では、多くの場合まるっきり表情が違うのも分るかと思います。
染色方法とか、加工法が違うんです。


ベルギーのウール生地は、伝統的にとてもしっかりしていてシックだし、フランスは華やかだし、ドイツは地味で丈夫、イギリスのもしっかりと丈夫なものが多く、イタリアのウールには色気があるのが多いです。



地中海と大陸内部では光の加減が全く違いますから。



日本は化学繊維の生地がとても発達しているのですが、ウールに関しては、クレームがつかないような品質を重視している感がありますね。色気は少ないです


日本は特に、工業製品としての生地や服としての捉え方が強いので、量産品を作るのは向いてますが、風合いとかを欧州の一流メゾンのように追い求めるのは、極めて難しい状況があるようです。
(後注 昔は着物生地という素晴らしいものが普及していたにも関わらず、そういう文化は衰退。現在でも、実はものすごい生地作っていたりもするのだが、とんでもなく高価か、あるいは売れずに直ぐ廃盤。B品扱いになってしまうものも多い)


やはり、生地にどのようなものを求めるか?国民性が違うのでしょう。
イタリアの生地には、それ自体が歌っているかのような、何かを語りかけるような、そんな表情豊かな生地があります。もっとも、クレーム付きそうなものもあるんですが、それは当然というか、それよりも美を選ぶぜ俺たちは!みたいなそういう国民性が出ていると思います。ま、僕はそういうのが好きなんですけどね。申し訳ないけど、環境一辺倒にはなれないようです。笑



こちらは砂漠のラクダの毛キャメルです。ラクダは剛毛ですが、激しい日射しや温度差や砂嵐から身を守るために、内側にこんなに柔らかい毛があるんですね。



これは、ペルーのアルパカです。繊維が長くって光沢があって暖かく丈夫です。
とてもオススメな素材のひとつです。
原毛の色も素晴らしいですし。


ただ、アンデスとか高山の民族衣装は、モンゴルとかもそうですが、色がものすごく突き抜けた鮮やかな色が出てたりするんですが、たとえば日本に持ってくるとちょっと可哀想な発色になってしまいますね。

やはり空気の質が違いますので。

色というのは単独で存在しないので、しかるべき場所で見ないと美しくないということかもしれません。


続きます。

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ファッションの本質についてのワークショップその12012/10/16 19:35

現在仕事が忙しいため、まとまった記事を書くひまがありません。

ということで、今週、東京コレクションが開幕ということもあり、ファッション関連の過去記事を再掲します。


今回のファッション再生計画は、当店が監修した吉祥寺のインディペンデントマガジン『mapmagazine』アントワープ特集
http://www1.parkcity.ne.jp/magazine/の際に、竹田郁さんとの対談で、掲載しきれなかった部分を再掲載。
加筆修正を加えてお届けしたいと思います。




やりとりは、contemporary creation+内部で行われました。




ccplus
「『FLATRIP』読みましたよ、とても面白かったです。それで、今回の特集には是非竹田さんの視点が欲しいと思って、お呼びしました。」



竹田

「ありがとうございます。でも、、すいません私、ファッションのこと全然知らないんですよ。私なんかがファッション特集に文章を書いて良いんですか。な んだか場違いな感じがするんですけど。そもそもこういう服を着たいという願望もないですし。試着するのも苦手で。あ、でもファッション雑誌はよく読みま す。『anan』が大好きです。こうすればモテるみたいな特集をマニアックにやってくれるので。(笑) なかなかモテないんですけど!」



ccplus
「全然構いませんというか、むしろ、全然ファッションを知らない人の方が、別の見方が出来て面白いと思うんです。竹田さんの表参道のゴミ拾いの話、とても興味深かったです。やはり、華やかな表参道のファッションの表の顔の影で、そういった現実があるということに日々接している方が実際に居るということは、是非紹介したかったんです。
今回の特集では、様々な視点でファッションを見てみたいなと思ってます。

ファッションとか一流ブランドといっても、様々なものがあるんですよ。これは表参道にもショップがあるANN DEMEULMEESTERのコートなんですが、何かホームレスに通じるものがあるでしょ!?」



竹田
「ほんとだ!これは、そういうところに入っても全く違和感がないですよ。」


ANN DEMEULMEESTER(アンドゥムルメステール)
ファッションの世界で旋風を巻き起こした、いわゆる”アントワープ6”の中心的デザイナー。パティスミスの影響を受けたという彼女のデザインは、あくまでもロックで詩的な感情に溢れている。熱狂的ファンが多い。

竹田注*お洒落にうとい私が唯一憧れてファッションを真似していたのがパティ・スミスでした。あ、あとP・J Harvey!未だに憧れています。



ccplus
「彼女は階級みたいなものにファッションの世界から一石を投じたんだと思うんですね。高級な服とは何かって。アンの顧客は大体クリエイターの人が多いんですが、そういう人達っていうのは、階級とかそういうものを超えた存在ですよね。貧乏な人の中にも入っていけるし、お金持ちの人達の中にも入っていける存在です。実際僕もバイヤーなので、安食堂とかでご飯食べても目立たない服でありながら、展示会とかでもオーケーな服っていうのを自分では着ています。」



竹田
「なんでファッションの仕事を始めたんですか?専門学校で勉強したりしたんですか?」



ccplus
「いや、ふつうに大学で経営学を勉強してました。卒業してからアパレルで働いたんです。でもファッションは、ほとんど独学です。前からやろうと思っていて..うち、実家が植木屋なんですよ。で、たぶんファッションも植木屋の延長線上にあると思うんです。」



竹田
「植木屋さんですか?ファッションとどう結びつくのかがよく分らないですけれど。。」



ccplus
たとえば、このTシャツはコットンで出来てますよね?
コットンは草でしょ!?だから、このTシャツは草が変化してこういうカタチになったものなんですよ。」



竹田
「えええ?そんなこと考えてみたこともなかったです。ファッションって流行とか、もっと表面的なことを言うのかと思ってました。」



ccplus
「ファッションという言葉自体は、たしかに流行とか表面的なことを指すのですが、衣服に関することはもっと奥深いし広いです。
もっと根本的なことを言うと、染色は大抵鉱物を使っているので、植物+鉱物(+水)というのが基本なのは、絵でも造園でも衣服でも全く同じことなのですね。そして、絵なんかで言うと油絵の具の油とか、カラーコピーとかは石油系の材料なので、言ってみれば動物系なんですね。(笑) 基本的にどれも自然の秩序の移し変えなんですよ。

植物じゃない動物系の衣服の材料にウールがあるのですが、コットンや麻の服の上にウールの服を着るっていうのは、草原や森の中に動物が居るみたいなことなのかもしれませんね。笑


では、ニットについて説明しましょう。
このニットを見てください。
これは僕が実際に8年間着ていたもので、こちらが16年着ていたものです。で、こちらが新品。16年のはともかくとして、8年のものはほら、全然見分けがつかないでしょ。」



竹田
「ええ!!16年のでも新品みたいですよ、スゴいですね、これ。私欲しいかも!」


ccplus
「残念ながらメンズしか無いのですが、ほんとにヘビーローテーションで着てたから、述べ日数で500日とか1000日とか着てたものですよ。
これがイギリスのほんとにスゴい丈夫なニットなんですね。

イギリス人は伝統的にこういった毛織物製品を一生使うということがあって、下手すると孫の世代までなんて話もあるんですね。
それは毛が貴重だからということもあると思うんですけど、イギリスは羊の生産地なので、羊がいかに環境を破壊するか?知っているということもあるんじゃないかと思います。
というのも、羊は草の芽を全部食べてしまうので、牧草地にしたところは森にならないんですよ。
湿度が高くて恵まれた環境なのに森が少なくて草原ばかりという環境は、羊を飼うという行為がもたらした人為的な環境なんですね。
ヨーロッパに森林が少ないのは、産業革命が起きるのが早かったせいもありますが、羊を飼うという中央アジアの遊牧民の習慣みたいなのが導入された影響も大きいのではないかと思います。

言い換えれば、キリスト教でいう『原罪』みたいなものが羊によって、もたらされたということかもしれません。


一方で、日本は家畜を飼う習慣が無かったので森林が多く残されたということがあると思います。
大体ヨーロッパの30%は森林で、日本の場合は70%が森林になっているはずです。

日本の生地は伝統的に絹と木綿と麻が基本ですよね。
だから毛織物文化みたいなのが育たなかった。
それが、明治維新で英国の支援を受けた勢力が政権奪取しちゃったので、なんとなく文明開化とか言って、イギリス式の洋服が国策として奨励されるようになったし、第二次大戦後はアメリカの実質的な支配下になってしまったので、アメリカ式の服とかを着るようになってしまったけれど、そもそもそういったものは、全て後付けなんですね。


だから、そういう背景無しに、日本人が毛織物を表面的なファッションとして安直に消費していくことにすごく抵抗があるんですね。
日本では羊を飼っていないから環境が保たれていて、それを享受しているのだけれども、同時に他国の環境を破壊していることに無自覚なのですから。
最悪でしょ!?


元々日本を含めたアジア圏というのは、竹や麻の文化みたいなのがあったと思うんです。それらは草なので、直ぐ生えてきて使えますよね。
そして、刈るとまた生えてくる。その繰り返しです。
だから使い捨て文化みたいなものが誕生したのだと思うのです。
もちろん作るの大変だから長く使おうということはあったのかもしれませんが、現在のように生産が世界規模になって世界中の様々な素材を利用した状況で、その使い捨て文化だけを受け継いでいくっていくことは、どうなんだろう?と思います。」


竹田
「そうですね、そんなこと考えたことも無かったです。単純に大量生産大量消費が悪いっていうことは頭にあって、そういうものは買わないようにしようとかは思ってたんですけど。。
でも女の人って基本的に毎年服を買い替えたりするじゃないですか?」



ccplus
「まだ着れるのにデザインが古くなってしまうから、使えるものをしまって新しいものを買ったりしてますよね。それはアパレルの側に立つと嬉しいことなんですが(笑)
でも、どうせ短期間しか着ないのならば、安くてそこそこの品質で、デザインが今風ならいいみたいな流れが出来てしまっていると思うんですね。
そうなると、結局質自体も落ちるし、デザインのレヴェルも落ちてしまう。短期間で答えを出さなければならないからです。そうすると、結局のところ、それほどたいしたものをみんな着ていないという状況に結局なっていってしまってるような気はします。


日本は世界的に見ると、平均的にはものすごくファッショナブルだと思うんですね。でも、ハッと振り返りたくなるような素敵で魅力的な人を見かけることは少ない。
フランスやベルギーの平均的なファッションセンスは、それほどでもないですが、振り返りたくなるような人は結構居ます。それも大人の女性に多いんですね、それが大きな違いかもしれません。

ただ、まあ最近は大手のチェーン店が、日本と同じように流行を仕掛けているので、段々日本に近くなってきた部分はあるかもしれませんけれど。。」


つづく


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マルタン・マルジェラによるシルバー箔コーティングのパンツ2012/10/11 17:47

デザイナーの稀少なアーカイヴシリーズ


今回ご紹介するのは、近年のファッション界においてもっとも重要なデザイナーの一人、マルタン・マルジェラによるシルバーのパンツ
2003S/Sの作品です。

後染めしたデニムにシルバーの箔をコーティング

一点一点異なる表情を見せ、着ていくうちに様々表情が変わっていくという、時間軸をベースにした着用可能なアート作品です。

この頃の服、本当に楽しかったですし、自由を感じます。


希少品です。price ask

こちらの商品のお問い合わせ

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RICK OWENSがパリコレデビューを果たした2003-2004AWコレクションのドレス
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