『ポツダム宣言』とアヘン戦争と植民地主義 アジアの過去と未来を考える2015/05/23 21:52

共産党の志位委員長とアベッチの党首討論以来、『ポツダム宣言』が話題になっているようですが。。


以下引用

『ポツダム宣言の文言を知らなかった(読んでいなかった)日本の安倍晋三首相』

20日付け毎日新聞の、クローズアップ2015:(党首討論) 『安保、野党が攻勢』では
『ポツダム宣言、詳細知らぬ』。『歴史認識ただす志位氏に首相』との見出しで、
『歴史認識ただす志位氏に首相. 安倍晋三首相が20日の 党首討論で、日本の戦争終結条件を示した1945年のポツダム宣言の内容について「つまびらかに読んでいないので承知していない」と明かす場面があった。
共産党の志位和夫委員長が侵略戦争に関する歴史認識をただした質問に答えたもので、志位氏は「日本が過去にやった自らの戦争の善悪も判断できない首相に、米国の戦争の善悪が判断出来るわけが無い」と酷評した。
討論で志位氏は、「(戦前の軍部が)世界征服の挙にでた」などとするポツダム宣言の一部を引用し、「間違った戦争というポツダム宣言の認識を認めないのか』と首相の歴史認識をただした。
それに対し、首相は「その部分をつまびらかに読んでいないの」と明かした上で、「論評を差し控える」と答弁しなかった。
志位氏は討論後の記者会見で「重大発言だ」と指摘。「ポツダム宣言は戦後日本の民主化の原点になったレ歴史的文書。読んでいないとは、それでだけで首相の資格はない」と批判した。』
5月21日毎日新聞

以上引用
http://blog.goo.ne.jp/syokunin-2008/e/2113c9b8d711147038692741df39e899



正直な話、筆者もつい最近まで『ポツダム宣言』読んだことなかったですし、『旧敵国条項』を知ったのも昨年のことです

この点では、全然アベッチを笑える立場ではありません。

ただ、アベッチが、日本が間違った戦争をしたと認めなかったことは、やはり重要でしょう。


日本は、間違った侵略戦争をした。その結果として、アジアではとてつもなく多くの犠牲と破壊が生じることになった。
そして日本は敗戦し、とんでもなく恫喝され植民地国家になった。

これが、日本の歴史ですから、そこから反省しないとダメなのです。


1995年の所謂『村山談話』における日本の反省とお詫びは、その年の12月に、日本がドイツと共に『旧敵国条項』を削除する国連決議のために絶対に必要だったものだと思います。

国際社会の一員として生きていくためには、それを否定するとかあり得ません。


イラク戦争にしても、根拠となった「大量破壊兵器があるという情報」は嘘だったわけでですが、安倍首相はこのイラク戦争に対しても、イラクが「大量破壊兵器が無いことを証明出来なかったのが悪い」として、爆撃の正当性を主張していました。

もはや、物事の良い悪いの判断がついていないとしか考えられない。
完全に頭がおかしいです。



ところで、『ポツダム宣言』第6項で、日本の人々をだまし、間違った方向に導き、世界征服に誘った影響勢力や権威・権力は、排除されなければならない。無責任な軍国主義が世界からなくなるまでは、平和、安全、正義の新秩序は実現不可能である。
There must be eliminated for all time the authority and influence of those who have deceived and misled the people of Japan into embarking on world conquest, for we insist that a new order of peace, security and justice will be impossible until irresponsible militarism is driven from the world.

と書いてありますが、戦後、A級戦犯だった岸信介がCIA資金を貰って首相になって日米安保条約結んじゃったわけだから、そりゃ、A級戦犯の孫であるアベッチは、つまびらかに読めないのは確かです。


読んでいたら、A級戦犯の孫である自分が首相になっているために、そして憲法9条破壊して軍国主義化しようとしているために、占領軍が日本に居続け、「戦後レジームからの脱却」を阻んでいることが明らかだからです。


多くの日本人が既に知っているように、第二次世界大戦後の日本は、第二次世界大戦を引き起こした側の勢力が、ほぼそのまま権力を維持しています。

それが、あまりにも当たり前になっているので、筆者としては、ポツダム宣言に、「日本の人々をだまし、間違った方向に導き、世界征服に誘った影響勢力や権威・権力は、排除されなければならない」と書いてあるのに、非常にびっくりしたわけです。




ところで、『ポツダム宣言』って、連合国全てが言ってたわけではなく、米合衆国大統領(トルーマン)、中華民国主席(蒋介石)及び英国本国政府首相(チャーチル)の連名で、しかも、提出した時は、有色人種殲滅をもくろむKKKのトルーマン一人だったようだ。

(ソ連は、広島原爆投下の後に署名。)


さて、このポツダム宣言に連名で署名した3人ですが、

まず、中国側が中華民国主席(蒋介石)だということに、筆者は驚いたわけです。よく考えてみれば、それは当たり前なのですが、蒋介石が日本の無条件降伏文書に署名するというのも、非常に興味深いわけです。


なぜなら、蒋介石の中国国民党の前身である孫文たちをそもそも始めに支援していたのは日本だったからです。


イギリスの始めたアヘン戦争による清崩壊(植民地的収奪)に支援したのが日本と中国国民党の前身だったわけです。

だから、清が倒れた後、中華民国だ出来た。


それが、いつの間にか日本と闘うことになり、日本が負け、『ポツダム宣言』となったのです。

とてもとても、おかしな話です。

しかも、第二次大戦後は、日本と中国国民党は、反共産主義の連合を組むのだから、ますます?です。


はっきりしているのは、日本が、明らかに日本の領土では無い大陸に進出した事が間違っていたことです。


以下は、1900年の『義和団の乱』における清と戦争したグループです。

イギリス
ロシア帝国
大日本帝国
フランス
アメリカ合衆国
ドイツ帝国
イタリア王国
オーストリア=ハンガリー帝国

以上の8カ国が、日清戦争を利用して大陸利権に食い込み、中国大陸を侵略したグループです。

つまり、当時は、日本や欧州の列強も植民地主義の侵略戦争をしていたということです。



そして、義和団の乱の後、なぜか日本とロシアが戦争する羽目になります。(この戦争がソ連の誕生を助けることになります)
この資金を提供していたのもウォール街でした。


1912年に、(日本が支援していた)孫文を臨時大統領にして中華民国が成立しますが、これは、アヘン戦争以来の清攻略(植民地化)によるものです。

1912年といえば、FRBが出来る前の年ですから、中華民国の成立とその後の非国家化(台湾)も又FRBによるドル支配体制のシナリオの一つだったということでしょう。

そういえば、3者の後にポツダム宣言に署名したソ連も消滅しています。
結局、米英になりました。



誰が中国を植民地化したのか?


そもそも論として、中国(清)に対して戦争を仕掛けた(アヘン戦争)のは、イギリスです。

イギリスは、清からお茶や陶器、絹といった素晴らしい製品を大量に輸入していて、大幅な輸入超過に陥っていたわけですが、その対価として植民地化していたインドでアヘンを生産し、清へ密輸出。中国人をアヘン中毒にし、銀を大量に強奪するわけです。

以下wiki

銀の高騰
アヘンの輸入量は1800~01年の約4500箱(一箱約60kg)から1830~31年には2万箱、阿片戦争前夜の1838~39年には約4万箱に達した。このため1830年代末にはアヘンの代価として清朝国家歳入の80%に相当する銀が国外に流出し、国内の銀流通量を著しく減少させて銀貨の高騰をもたらした。当時の清は銀本位制であり、銀貨と銅銭が併用され、その交換比率は相場と連動していた。乾隆時代には銀1両(約37g)は銅銭700~800文と交換されていたが、1830年には1200文となり30年代末には最大で2000文に達した。
地丁銀の税額は銀何両という形で指定されるが、農民が実際に手にするのは銅銭であり、納税の際には銅銭を銀に換算しなければならなかった。つまり、銀貨が倍に高騰することは納税額が倍に増えることを意味した。
wikipedia


この結果としてアヘン戦争が起こり、清が負けて香港が割譲されたり、多額賠償金、不平等条約を飲まされたわけです。


つまり、中国(清)を植民地化した最大の大元は、イギリスです。

以下の国は、イギリスの後を追って中国大陸を侵略したのです。


ロシア帝国
大日本帝国
フランス
アメリカ合衆国
ドイツ帝国
イタリア王国
オーストリア=ハンガリー帝国

このうち、 ロシア帝国、大日本帝国、ドイツ帝国、オーストリア=ハンガリー帝国は崩壊。
イタリアも敗戦しました。

残りの3つの戦勝国、フランス、イギリス、アメリカの三か国は、全て国連安全保障委員会の常任理事国であり、拒否権のある国です。


中国(清)そしてアジア大陸を植民地化する最大の原因になったのは、アヘンです。

このアヘンが、戦争の資金源となり、人々の脳を狂わせる兵器となり、負傷兵の痛み止めとなり、多数の死者と中毒患者をつくり、世界大戦を生み出していくのです。


以上のように、ポツダム宣言に連名で署名した3カ国=アメリカ、イギリス、中華民国は、共に中国大陸において清(中国)を植民地化する侵略国家、あるいは傀儡国家だったということです。


ちなみに、当時の米大頭領であるフランクリン・ルーズベルトの母親サラ・デラノ(Sara Delano, 1854年 - 1941年)は、フランス系プロテスタント教徒(ユグノー)であり[6]、デラノ一族は阿片戦争の頃から中国とアヘンを含む貿易を手広く行って財を為していた[7]。

日中戦争の際に蒋介石を強く支持し莫大な軍事費の借款を行っていた
wikipedia

つまり、ルーズベルトは、元々中国におけるアヘン売買の一族であり、FRBのドル支配ために日中戦争を起こして中華民国を支援した側に居たことが分かります。
東京大空襲を行ったのもルーズベルトです。(既に権力はトルーマンだったかもしれませんが。。)


その後を継いだハリー・トルーマンは、言わずとしれた有色人種を殲滅する計画を持ったKKKの構成員だった人物で、必要も無いのに広島・長崎に原爆を落としました。


イギリスのウィンストン・チャーチル首相は、南アフリカの植民地省政務次官として人種隔離政策を進めています。つまり、この男もKKKです。

そして、ナチスドイツのイギリス侵攻を食い止めるために、日本への石油ルートを断ち、ナチスとの戦争に米国を引き込むために、ナチスと同盟を結んでいる日本を米国と闘わせるために追い込んでいった事が知られています。


ようするに、日本の人々をだまし、間違った方向に導き、世界征服に誘った影響勢力や権威・権力は、FRBのドル支配を築いた勢力、KKKの勢力、つまり、トルーマン米大頭領、チャーチル英首相達の事でもあるのです。


もちろん、トルーマンやチャーチルは、既に死んでしまっているので、今更排除するわけにはいきませんけれども・・

KKKの謀略を止めることは十分可能でしょう。



そして、戦争の資金源となったアヘンの売買(日中戦争では、驚くべき事に、関東軍と中華民国軍と共産党軍の3つに、アヘンを通じて資金が流れ、武器や弾薬が渡り、互いに殺し合っていたことが分かっています=資金源は同じだったのです)を阻止することや、危険な薬物を公正に禁止することは、十分可能なわけです。


911詐欺で米国はアフガニスタンに因縁をつけて爆撃したわけですが、そこでは禁止されていたアヘン栽培が復活し、CIAを通じて各国へ供給され戦争を行ったのです。

そして、アヘン栽培によってアフガニスタンのアルカイダを育ててソ連を挑発してアフガニスタンと闘わせたのもブレジンスキーやパパブッシュ達です。

そしてアルカイダのテロもまた、アヘン栽培によって仕組まれていたのです。

そういう戦争詐欺を阻止し、そうやって、軍産複合体を抑え込み、愚かな戦争をさせない事が大切です。


歴史というのは、常に勝者が書き換えています。


戦争とは常に謀略によって起きるのであり、正義のための戦争はありません。

『正義』の反対は、『悪』ではなく、『別の正義』
又は『犠牲』です。


極端な正義と極端な正義がぶつかって戦争になっているのです。
そのために犠牲が増えている。

その戦争のおかげで、誰かが異常な儲けをしている。
これが戦争です。


ある人は、共産主義が悪いと言います。
ある人は、資本主義が悪いと言います。

両者が戦争しない方法は、もちろん、ある程度共産主義で、ある程度資本主義で良いのでは?
ということです。

何事も、程度の問題なのです。



筆者は、『正義』のために、このブログを書いているのではありません。
『犠牲』を防ぐために書いているのです。


そして、『犠牲』を防ぐためには、各国に、恣意的に運用される可能性がある『旧敵国条項』を外してもらうことも必要です。


私達の国は、こうした歴史の反省に立ち、戦争を止める事を70年前に誓いました。


以下日本国憲法

 日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、われらとわれらの子孫のために、諸国民との協和による成果と、わが国全土にわたつて自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。


そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであつて、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。これは人類普遍の原理であり、この憲法は、かかる原理に基くものである。われらは、これに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する。


 日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであつて、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。


 われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであつて、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従ふことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立たうとする各国の責務であると信ずる。
 日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓ふ。


第二章 戦争の放棄

第九条  日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
○2  前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。


というわけで、国家の最高法規で戦争を止めることを誓っています。
何人も、これを無視することは出来ません。


日本が間違った戦争をしたのは、日本では無い地域に軍隊を派遣したからです。
日本では無い地域に軍隊を派遣したからこそ様々な謀略にハマっていったのです。
日本では無い地域に日本の軍隊を送ってはいけません。
日本国憲法にも明確に規定されています。


さて、第二次世界大戦から70年を迎えた今年、アジアを植民地支配では無い、それぞれがそれぞれの特徴を活かして人々を豊かに幸せにしていく体勢に出来るかどうかが問われています。

それぞれの人々が、それぞれ幸せに生きていくためには、その場所に合った『丁度良い加減』というのが大事になってきます。


かつて大陸を侵略した国々も、70年が経って、様々な点が大きく変わっている場合もあるでしょう。
現代では、植民地主義では無いやり方が求められているのです。


戦争は、もう必要ないです。
そして、第三次世界大戦を防ぎましょう。
よろしくお願いします。

コメント

_ (未記入) ― 2015/05/24 13:28

いつも拝見しています。
お忙しい中大変でしょうが今後とものご健勝祈願しております。
一度店舗のほうにもお邪魔してみたいです。当方ファッションにはとんと疎いのでご指導よろしくお願いします(笑)

_ velvetmorning ― 2015/05/24 22:33

是非遊びに来てください。
ファッションも面白いですよ^ ^

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