薬の副作用で死ぬ人はどれくらい? 今の医療に必要なことは何か。2015/05/21 22:55

ビジネスジャーナルさんにこんな記事が出ています。

薬4剤併用で命の危険 異常な薬漬けの日本人、副作用死は年10万人以上?
biz-journal.jp/2015/05/post_10031.html



要約すると

・薬には必ずプラス(効果)とマイナス(副作用=毒性)があって、マイナスのほうが大きく出てしまうケースが多くある。重篤な副作用が出た場合は死に至る。

・米国では年間推計10万6000人が副作用で死亡(全米医師会報、トロント大学のチームの研究報告)

・欧米では「1剤処方」が基本、多くても2剤であるのに対し、日本では5剤以上の処方が当たり前になっている

・4剤以上飲まされている患者は、医学の知識が及ばない危険な状態にある。

・薬の数が増えれば増えるほど、副作用のリスクは加速度的に増す。

・4剤以上服用している日本人は、5~6人に1人はいるといわれているので、2000~2500万人が医学の知識の及ばない状態、言い換えれば、いつ副作用死してもおかしくない状態にある

・ 病気を治すのは、あくまでも本人の免疫力や自己修復機能であって、薬ではありません。薬は「症状を緩和する」役割を果たしている脇役にすぎません。つらい症状が出た場合に薬を飲むと楽になるので、病気を治しているように勘違いしがち


・医療費の抑制が国家的な課題になっている今、大掛かりで公正な調査が必要な時期に来ている

以上引用


薬の種類を多く服用するというのは、生薬を調合していく漢方の伝統があるアジア圏だと当たり前な部分がありますので、その点は考慮しなければなりませんが、かなりの部分は、その通りだと思います。


筆者の知り合いに、いつも調子が悪い人が居たのですが、聞くと毎日8種類もの薬を飲んでいたことが判明しました。

病気の原因は、明らかに薬の飲み過ぎです。
治すためのはずの薬で病気になっていたのです。

おそらく、こうした人は、もの凄い数存在していることでしょう。


薬を貰っただけで飲んでいない人も多いので、どれほどの実害になっているのか不明ですが、薬をもらっただけで飲んでいないという行為は、皆が払っている国民健康保険料をどぶに捨てているような行為なので、飲まないなら薬は貰わないで欲しい。


そして、必要も無いのに無闇に薬を処方しないでほしい。

薬は化学物質なので、A剤とB剤の組み合わせの結果がとんでもないことになる可能性がある。

なので、出来るだけ安全と判明している組み合わせのみ許可すべき。

それが、最低限のルールです。



筆者が今まで払ってきた国民健康保険料は、相当な額です。

でも、筆者自身は、滅多に医者に行かないので、ほとんどその恩恵は受け取っていません。

ただ、他の人が、その健康保険料で、本当に病気が治るなら、喜んで払いますよ。

でも、自分が支払った健康保険料で、他者が副作用その他で病気になっていたり、死んでいるとしたら、まさしくとんでもないことです。


実際、筆者の親類が今まで死んだ原因のうち、半分以上(というか、ほとんど)は、薬の副作用や抗がん剤の副作用が疑われるものだったり、誤診によるもの、院内感染によるものです。


抗がん剤については

抗がん剤に関する優れたサイトがありました。
http://velvetmorning.asablo.jp/blog/2014/08/14/7414018
も参考に


たとえば、整形外科のようなものは明らかに必要ですが、折れた骨を接合するのは良いですが、安直に痛み止めとして向精神薬を処方するのは別問題です。


それでも、必要な医療というのはもちろんありますし、救急医療などは特に必要だと考えています。

アメリカのように、救急車呼んだら8万円取られるみたいな社会になったらダメだと思っています。


医者は、もっと知識と智慧を持ち、病気を治すべきです。
そのためには、西洋医学だけではない、もっとトータルな身体や人間や生命の知識や智慧が必要とされています。



もう一つ、朝日新聞から、こんな記事が


薬50種「高齢者には中止考えて」 学会、医療者向け

 高齢者に出やすい副作用を防ごうと、日本老年医学会は、医療者向けの「高齢者の安全な薬物療法ガイドライン(指針)」を10年ぶりに見直す。中止を考えるべき医薬品約50種類を挙げ、やむを得ず使う場合の方法も盛り込んだ案をまとめた。学会のウェブサイトにリストなどを公表、意見を求めて6月までに正式決定する。

 高齢者は複数の病気を抱え、いろいろな薬を飲み続けている人が多い。加齢に伴って、薬の成分を体外に出す腎臓や肝臓の機能が弱まっている場合もある。

 新しい指針案では、中止を考えるべき薬を「ストップ」という一覧表で紹介。代表的な商品名、対象となる患者、主な副作用などを記した。中止できない場合に推奨される使用法や、かわりとなる薬の使用法を新たに加筆した。

 ストップに載せた薬は、特に副作用の出やすい75歳以上の人などを対象に、1カ月以上の使用を中心に想定して選んだ。医師による処方薬だけでなく、睡眠改善薬や胃腸薬の中には市販薬も含まれている。

 例えば、「抗精神病薬全般」では、認知症の人には「脳血管障害と死亡率の上昇」を理由に「可能な限り使用を控える」と記載。胃腸薬のH2ブロッカー薬は、すべての高齢者を対象に「認知機能の低下、せん妄のリスク」を指摘し、「可能な限り使用を控える」とした。

以上引用

以下全文は
asahi.com/articles/ASH3W7G71H3WULBJ01L.html

ようやく、こうした動きが出てきました。

ただ、TPPの絡みがありますから、くれぐれも変な方向に誘導されないように気をつけないといけないと思います。


以前、単なる痛み止めに、向精神薬のリリカがむやみやたらに処方されている問題を取り上げましたが、本当に酷いものです。


ただ、繰り返しますが、向精神薬などを勝手な判断で突然中止すると、離脱症状などで大変な事態になる場合があります。
くれぐれも、医師の適切な管理の元で医薬品のコントロールを行ってください。
よろしくお願いします。

いずれにしても、薬は、どうしても必要な場合のみにした方が良いと思います。
その方が健康でいられます。


以下関連

311癌利権 デング熱 ロシュ WHO ベンゾジアゼピン離脱症状 SSRI リリカ
http://velvetmorning.asablo.jp/blog/2014/09/10/7432431

兵庫小一女児不明 カルト 薬害 子宮頸癌ワクチン 線維筋痛症 SSRI
http://velvetmorning.asablo.jp/blog/2014/09/15/7435900

一番使われているリウマチ薬は、抗がん剤だった!線維筋痛症とは何か?? ―
http://velvetmorning.asablo.jp/blog/2014/09/16/7436637

プレガバリン(リリカ)の真の問題点と副作用・離脱症状とは何か??
http://velvetmorning.asablo.jp/blog/2014/09/21/7440270



覚せい剤と戦争その1 ヘロインと米西戦争 マニフェストデスティニー
http://velvetmorning.asablo.jp/blog/2015/05/16/7635157

覚せい剤と戦争その2 アンフェタミンと満州事変
http://velvetmorning.asablo.jp/blog/2015/05/17/7635901

覚せい剤と戦争その3 メタンフェタミンと第二次世界大戦
http://velvetmorning.asablo.jp/blog/2015/05/20/7637942

コメント

_ kitty3 ― 2015/05/21 23:42

いつも拝読しております。
原因不明の肝炎で、8ヶ月入院してました。
全く効いていないのに、ステロイド治療をしてました、
どんどん酷くなり、ほんと…死にかけました。
医療って?医師って?なに?酷くなってるのに、止めないの?
と、意識朦朧で思ってました。ばれないように、点滴のチューブ
外してステロイドを捨ててました、あら不思議、肝炎完治です。
身をもって薬害を体験しました。

_ シンクレア ― 2015/05/22 08:45

あなたさまの仰る通りかと思います。

宗教○○と医療○○はブラックジャックのメスも敵わぬ?最大最強の●ホールかも知れませんね。

_ (未記入) ― 2015/05/22 15:34

医者はそこまで馬鹿じゃないと思うよ。
単なる痛み止めでは出さないし、そこまでにいく段階があるはず。
世間、その筋の目論見に容易に賛同して医療批判を大きくすると医師会が第二の農協として解体されるよ。困るのは国民。それより、官僚制度、議員公務員制度を批判するほうが健康でいられると思うけどな。

_ captain ― 2015/05/22 20:27

いきなり失礼します。
なぜ今井雅之氏が 病に倒れたか。
https://www.youtube.com/watch?v=HhzTYMHtbJ4
いつの世もこうなのでしょうか。ご参考までに。

_ チャイロ ― 2015/05/24 16:40

 いつも拝読しています。

少数を除いて、殆どの医師は薬について定見を持たず、リコウだとは
言い難い人間達だと、日頃感じています。

 仕事柄高齢者の通院に付き添うことがしばしばありますが、薬処方
について注意を払っている医師は本当に少数しかおられません。

 認知症が重篤で最早投薬が意味ないと判断されて一切の薬を中止
した男性80代のかたは、その後身体機能が落ち着き、摂食・排泄・
移動が自立になりました。服薬継続中は歩行と基本的な動作の不安
定がありましたが、薬中止後は自然な生活状態になり、いかに薬が問
題であったか、関わった者みなが実感した例があります。

 医療は患者側がまったくの素人である場合が殆どの世界で医師の
言葉に反対できるご本人ご家族は少数です。私たちが間に入ってい
かに薬が有害かを説いてもなかなか理解を得ることは難しい。
 
 医療現場からは「薬でもうける」との本音をききます。
現在の医師会などはっきり言って農協よりもどうなってもいい団体だ。
なぜなら、真に必要な医師教育をやる気など、ない営利団体だから
です。医師にどのような教育が必要なのか真剣に考えたこともないだ
ろう。
 個々の薬についても製薬会社に頼るばかりで、自分で判断し自分で
研究する医師は非常に少ない。診断も薬処方も疑問符をつけたくなり、
その上パソコンばかり見ていて親身な相談もできないとなれば、医師への
評価は落ちる。

 どんな薬も劇薬。
 医師は単なる技術者。
 病院に行くと高齢者は疲労で身体を悪くする。

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