先住民族迫害に向き合い始めるカナダ2016/02/23 20:32

アメリカ先住民やアメリカ建国の歴史を勉強していると、オドロクことあきれることばかりなのですが、たまにはちょっと明るいニュースも


以下引用

変化するカナダ、先住民族迫害を正式に認め調査開始へ

世界中で右傾化が進む中、10年ぶりに保守党からの政権交代となったカナダでは、中道左派政党である若き自由党党首ジャスティン・トルドー首相(43)によって変革が進められている。

多様性を重視する新閣僚

総選挙後の勝利宣言演説のなかで「真の変化をもたらす」と約束した通り、11月4日に発表された新閣僚は、首相を除く30人が男女半数ずつ、年齢もバランス良く入閣。さらに、障害を持つケント・ヘ氏、先住民の血を引くジョディ・ウィルソン・レイブルド氏、アフガニスタンから難民としてカナダに移住したマリアム・モンセフ氏(30)など様々なバックグラウンドを持つ議員が入閣した。



先住民族迫害を正式に認める

そして、ついに長年の問題となっていた先住民族の迫害をトルドー首相が認め、先住民族の女性約1200人が殺害・誘拐等で行方不明になっている事件の調査を開始すると発表した。調査は来年春に始まる予定で、2年間で4000万ドル拠出するとしている。

連邦警察によると、1980年から2012年までの間に殺人事件の被害者となった先住民女性は1017人で、先住民女性がカナダの女性全体に占める割合は約4%だが、カナダで殺害された女性の約16%を占める。男性に関しても、先住民の男性が殺害事件の被害者となる確率はそれ以外の男性の7倍にもなる。こうした現状に対し、先住民族や活動家が調査を開始するよう何度も政府に求めてきたが、ハーパー前首相は調査を拒否してきた。


さらに、6月に発表された「真実と和解の委員会」の報告書では、1874年に始まったカナダ政府の同化政策によって先住民の子供が差別や虐待をされた事実が明らかになっている。

それによると、120年以上にわたって先住民の子供 約15万人が同化政策によって、「インディアン寄宿学校」に親元から引き離されて強制的に入れられ、差別や虐待を受けてきた。この寄宿学校は1883年から1998年までの間に、カナダ各地に約130校存在し、政府の補助金を受けキリスト教教会が運営してきた。1940年代には先住民の学齢期の子供約3分の1がこれらの施設に入れられ、6000人が虐待によって死亡したとされている。この報告書ではこれらの実態を「文化的ジェノサイド」と激しく非難している。

この政府の同化政策に対しては、ハーパー前首相が2008年に公式に謝罪し、政府の資金でインディアン寄宿学校で起こったことを調査し記録するために「真実と和解の委員会」を設立。さらに約4400億円を補償金として支払っている。


一方、今でも約140万人の先住民が存在しているが、一般カナダ人と比べて収入は低く、失業率も高い。新政権はまずは殺害事件の全国調査を開始することを発表したが、先住民の環境改善のためには、教育予算の大幅増額や先住民法の見直しなど課題が多く残っている。

以上引用 以下全文は
theplatnews.com/p=467


アメリカ先住民の歴史は、世界が向き合うべき問題です。

現在起きている問題の原点の多くはそこにあるわけですから。

先住民が1万年以上暮らしてきた現実を無いことにして、そこの権利を勝手に分け与えたり主張したりして、やりたい放題のことをやってきた500年

それと向き合うこと無しに、真の民族や人種や宗教の和解は成立しないと思います。

特にキリスト教徒にとっては、最も向き合いたくない現実だと思いますけど、是非向き合っていただきたいと思います。


カナダは、既に始めているようです。

とはいえ、こいつらもTPP推進なら、あくまでもポーズということなのかもしれませんけどね。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック