どこまでが、放射能で、どこまでが薬害なのか?『コレステロールが身体に悪い=嘘でした。』が発表された理由とは??2015/06/16 17:23

駅や電車内での急病人が激増中の本当の理由とは??
http://velvetmorning.asablo.jp/blog/2015/06/14/7668939

のつづきです。

筆者は、倒れた人を見て、瞬間的に、これは癲癇の薬であるプレガバリンによる意識消失かなと思ったわけですが、放射能のせいで倒れているとする説もあるようです。


放射能のせいで倒れているとする説は、こういうものです。

以下引用

カルシウム・イオンがストロンチウム90に置き換わり脳の神経細胞を破壊する スターングラス教授
http://www.asyura2.com/15/genpatu43/msg/231.html


とくに、成長中の脳の各部位、例えば前頭葉全部の皮質に対するダメージは深刻で、失読症、自閉症、怒りの抑制不能、注意欠陥、認知能力低下が生じ、学業不振、中途退学、利己的なふるまい、うつ、自殺、殺人などを引き起こす。その理由は、ニューロン間の通信はカルシウム・イオンの送出で行われるが、ストロンチウム90と89がカルシウムと置き換わり、ストロンチウム90からイットリウム90に壊変する際に放出される電子またはベータ線の強大なエネルギーがニューロンを破壊するという苛烈な結果によるものだ。

以上引用

ということのようです。

なんか、今まで調べていた薬害と同じ症状ですね。。

ちなみに、リリカも認知低下をもたらすんですよね。
参考 m03a076d.blog.fc2.com/blog-entry-1775.html



まるで、原爆症の症状と化学兵器であるイペリット=マスタードガスで作った抗がん剤の副作用が一緒であるかのような一致です。


どこまでが、放射能で、どこまでが薬害なのか?
それが問題です。


もちろん、両方である可能性もあるわけですが、広島原爆のどさくさに紛れてスローン・ケタリング研究所が生物化学兵器であるマスタードガスによって抗がん剤を開発したわけですし。

米軍極東中央病院が国立がんセンターになった事実を忘れてはいけませんよね。


広島原爆投下と抗がん剤開発 その1 なぜ原爆の被爆被害の調査は、『ABCC調査』だったのか?
http://velvetmorning.asablo.jp/blog/2013/11/12/7052908

抗がん剤に関する優れたサイトがありました。
http://velvetmorning.asablo.jp/blog/2014/08/14/7414018
も参考に



では、筆者は、引き続き薬害説を追います。


世界最大の製薬会社ファイザー社の『リリカ』(プレガバリン)の
副作用等について、詳しい資料(添付文書)を発見したので、引用します。

以下引用

副作用等発現状況の概要

帯状疱疹後神経痛
国内用量反応試験、国内長期投与試験、外国後期第II相試験、外国第III相試験及び外国長期投与試験において、本剤75~600mg/日を1日2回あるいは1日3回で投与された安全性評価対象例1,680例中1,084例(64.5%)に副作用が認められた。主な副作用は、浮動性めまい393例(23.4%)、傾眠267例(15.9%)及び浮腫179例(10.7%)であった。(承認時までの調査の集計)


糖尿病性末梢神経障害に伴う疼痛
国内二重盲検比較試験、国内長期投与試験において、本剤150~600mg/日を1日2回で投与された安全性評価対象例302例中199例(65.9%)に副作用が認められた。主な副作用は、傾眠74例(24.5%)、浮動性めまい68例(22.5%)及び浮腫52例(17.2%)であった。(承認時までの調査の集計)


*脊髄損傷後疼痛、脳卒中後疼痛及び多発性硬化症に伴う疼痛
脊髄損傷後疼痛患者を対象とした国際共同二重盲検比較試験及び脊髄損傷後疼痛、脳卒中後疼痛、多発性硬化症に伴う疼痛を対象とした国内長期投与試験において、本剤150~600mg/日を1日2回で投与された安全性評価対象例215例中165例(76.7%)に副作用が認められた。主な副作用は、傾眠87例(40.5%)、浮動性めまい43例(20.0%)及び浮腫40例(18.6%)であった。(承認時までの調査の集計)


線維筋痛症
国内二重盲検比較試験、国内長期投与試験において、本剤300~450mg/日を1日2回で投与された安全性評価対象例356例中295例(82.9%)に副作用が認められた。主な副作用は、傾眠141例(39.6%)、浮動性めまい98例(27.5%)及び体重増加56例(15.7%)であった。(承認時までの調査の集計)


重大な副作用

1. めまい(20%以上)、傾眠(20%以上)、意識消失(0.3%未満)
めまい、傾眠、意識消失があらわれ、転倒し骨折等に至ったとの報告があるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止又は減量するなど、適切な処置を行うこと。

2. 心不全(0.3%未満)、肺水腫(頻度不明注))
心不全、肺水腫があらわれるとの報告がある(特に心血管障害を有する患者)。心不全のリスクがある患者では、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

3. 横紋筋融解症(頻度不明注))
横紋筋融解症があらわれることがあるので、観察を十分に行い、筋肉痛、脱力感、CK(CPK)上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇等があらわれた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。また、横紋筋融解症による急性腎不全の発症に注意すること。

4. 腎不全(0.1%未満)
腎不全があらわれるとの報告があるので、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

5. 血管浮腫(頻度不明注))
血管浮腫等の過敏症があらわれることがあるので、異常が認められた場合には、直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。

6. 低血糖(0.3%未満)
低血糖があらわれることがあるので、脱力感、倦怠感、冷汗、振戦、意識障害等の低血糖症状があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

7. 間質性肺炎(頻度不明注))
間質性肺炎があらわれることがあるので、咳嗽、呼吸困難、発熱等の臨床症状を十分に観察し、異常が認められた場合には胸部X線、胸部CT等の検査を実施すること。間質性肺炎が疑われた場合には投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。

8. *ショック(頻度不明注))、アナフィラキシー(0.1%未満)
ショック、アナフィラキシーがあらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

9. 皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)(頻度不明注))、多形紅斑(頻度不明注))
皮膚粘膜眼症候群、多形紅斑があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

10. **劇症肝炎(頻度不明注))、肝機能障害(0.4%)
劇症肝炎、AST(GOT)、ALT(GPT)上昇等を伴う肝機能障害があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
注:自発報告又は海外での症例のため頻度不明

以上引用
info.pmda.go.jp/go/pack/1190017M1028_1_13/1190017M1028_1_13?view=body



以上のように、稀に副作用が生じる薬では無く、70%副作用が起きる薬であることが分かる。


以下は、急病にあたるものである。

意識消失(0.3%未満)、心不全(0.3%未満)、低血糖(0.3%未満)、アナフィラキシー(0.1%未満)

合わせると、1%未満(0.4%以上)が急病を起こすというのが、臨床試験の結果ということです。


195万人が服用しているとすると、7800人から19500人が急病になっている計算である。



さらに見てみよう。

その他の副作用

次のような副作用が認められた場合には、必要に応じ、減量、投与中止等の適切な処置を行うこと。

1. 血液及びリンパ系障害(0.3%以上1%未満)
好中球減少症、白血球減少症
2. 血液及びリンパ系障害(0.3%未満)
血小板減少症
3. 代謝及び栄養障害(0.3%以上1%未満)
食欲不振、食欲亢進、高脂血症
4. 代謝及び栄養障害(0.3%未満)
高血糖
5. 精神障害(1%以上)
不眠症
6. 精神障害(0.3%以上1%未満)
錯乱、失見当識、多幸気分、異常な夢、幻覚
7. 精神障害(0.3%未満)
うつ病、落ち着きのなさ、気分動揺、抑うつ気分、無感情、不安、リビドー消失、睡眠障害、思考異常
8. 精神障害(頻度不明注))
離人症、無オルガズム症、激越、喚語困難、リビドー亢進、パニック発作、脱抑制
9. 神経系障害(1%以上)
浮動性めまい、頭痛、平衡障害、運動失調
10. 神経系障害(0.3%以上1%未満)
振戦、注意力障害、感覚鈍麻、嗜眠、構語障害、記憶障害、健忘、錯感覚、協調運動異常
11. 神経系障害(0.3%未満)
鎮静、認知障害、ミオクローヌス、反射消失、ジスキネジー、精神運動亢進、体位性めまい、知覚過敏、味覚異常、灼熱感、失神、精神的機能障害、会話障害
12. 神経系障害(頻度不明注))
昏迷、嗅覚錯誤、書字障害
13. 眼障害(1%以上)
霧視、複視、視力低下
14. 眼障害(0.3%以上1%未満)
視覚障害、網膜出血
15. 眼障害(0.3%未満)
視野欠損、眼部腫脹、眼痛、眼精疲労、流涙増加、光視症、斜視、眼乾燥、眼振
16. 眼障害(頻度不明注))
眼刺激、散瞳、動揺視、深径覚の変化、視覚の明るさ、角膜炎
17. 耳及び迷路障害(1%以上)
回転性めまい
18. 耳及び迷路障害(0.3%以上1%未満)
耳鳴
19. 耳及び迷路障害(0.3%未満)
聴覚過敏
20. 心臓障害(0.3%以上1%未満)
動悸
21. 心臓障害(0.3%未満)
第一度房室ブロック、頻脈、洞性不整脈、洞性徐脈、心室性期外収縮
22. 心臓障害(頻度不明注))
洞性頻脈
23. 血管障害(0.3%以上1%未満)
高血圧、低血圧、ほてり
24. 呼吸器、胸郭及び縦隔障害(0.3%以上1%未満)
呼吸困難
25. 呼吸器、胸郭及び縦隔障害(0.3%未満)
鼻咽頭炎、咳嗽、いびき、鼻出血、鼻炎
26. 呼吸器、胸郭及び縦隔障害(頻度不明注))
鼻乾燥、鼻閉、咽喉絞扼感
27. 胃腸障害(1%以上)
便秘、悪心、下痢、腹痛、嘔吐
28. *胃腸障害(0.3%以上1%未満)
腹部膨満、消化不良、鼓腸、胃炎、胃不快感、口内炎
29. 胃腸障害(0.3%未満)
流涎過多、胃食道逆流性疾患、膵炎、舌腫脹
30. 胃腸障害(頻度不明注))
腹水、嚥下障害
31. 皮膚及び皮下組織障害(1%以上)
発疹
32. 皮膚及び皮下組織障害(0.3%以上1%未満)
そう痒症、湿疹、眼窩周囲浮腫
33. 皮膚及び皮下組織障害(0.3%未満)
多汗症、冷汗、蕁麻疹、脱毛
34. 皮膚及び皮下組織障害(頻度不明注))
丘疹
35. 筋骨格系及び結合組織障害(0.3%以上1%未満)
筋力低下、筋痙縮、関節腫脹、四肢痛、背部痛
36. 筋骨格系及び結合組織障害(0.3%未満)
筋肉痛、重感、関節痛、筋骨格硬直
37. 腎及び尿路障害(0.3%以上1%未満)
尿失禁、排尿困難
38. 腎及び尿路障害(0.3%未満)
尿閉
39. 腎及び尿路障害(頻度不明注))
乏尿
40. 生殖系及び乳房障害(0.3%未満)
乳房痛、勃起不全、女性化乳房
41. 生殖系及び乳房障害(頻度不明注))
射精遅延、性機能不全、無月経、乳房分泌、月経困難症、乳房肥大
42. 全身障害及び投与局所様態(1%以上)
浮腫、口渇、疲労、異常感、歩行障害、顔面浮腫
43. 全身障害及び投与局所様態(0.3%以上1%未満)
無力症、疼痛、圧痕浮腫、倦怠感、胸痛
44. 全身障害及び投与局所様態(0.3%未満)
発熱、冷感、悪寒、易刺激性、酩酊感
45. 全身障害及び投与局所様態(頻度不明注))
胸部絞扼感
46. 傷害、中毒及び処置合併症(1%以上)
転倒・転落
47. 臨床検査(1%以上)
体重増加
48. 臨床検査(0.3%以上1%未満)
血中CPK(CK)増加、ALT(GPT)増加、AST(GOT)増加、血中アミラーゼ増加、血中クレアチニン増加
49. 臨床検査(0.3%未満)
体重減少、血中尿酸増加
50. 臨床検査(頻度不明注))
血中カリウム減少
注:国内未承認効能に対する外国臨床データ及び海外市販後データを含むため頻度不明

以上引用
以上引用
info.pmda.go.jp/go/pack/1190017M1028_1_13/1190017M1028_1_13?view=body


ものすごい副作用の雨あられである。
この薬、本当に飲んで大丈夫なものなのですか??


ネットを見ると、「パチンコのやり過ぎで肩が痛くなったから整形外科でリリカを処方された」なんて人まで居ました。

これだけ副作用の強い薬を、そんな理由で処方してたら、日本終了しかねないです。


以下wikipedia

ファイザー(Pfizer Inc.)は、世界売上1位の米国の製薬会社である。株式がダウ平均株価の構成銘柄に選ばれている。ニューヨーク・マンハッタンのグランド・セントラル駅に程近いミッドタウン東部に本社ビルを所有している。
本項ではその日本法人、ファイザー株式会社についても併せて記述する。

沿革[7]
1849年 - チャールズ・ファイザー(英語版)らによってニューヨークで創業。南北戦争時の北軍の医薬品はほとんどファイザーが製造した。[8]
1949年 - 抗生物質テラマイシンの開発によってファイザーは最初の成功を収めた。
1970年 - 社名をチャールズ・ファイザー&カンパニー・インクから、ファイザー・インクに改めた。
1982年 - 抗炎症剤フェルデンが売り上げ10億ドルを突破するファイザー初のブロックバスターに成長、巨大企業への礎を築いた。
1990年代 - 積極的な大型買収を繰り返し、アトルバスタチン(商品名リピトール)、抗うつ薬ゾロフト、勃起不全薬クエン酸シルデナフィル(商品名バイアグラ)、抗炎症剤セレブレックスなどを抱える巨大企業に成長する。
2000年 - アメリカのワーナー・ランバート社(医薬品のパーク・デービス(英語版)、カプセル剤のカプスゲル、カミソリのシック、含嗽剤のリステリン、お菓子のアダムス(現モンデリーズ キャンディ・ガム菓子部門)、観賞魚製品のテトラ・ベルケ(現テトラ)などを保有)を買収。
2003年 - さらにアメリカのファルマシア社を買収し、世界最大の製薬会社となった。有力な新薬を会社ごと買収して収益を上げる手法は「ファイザーモデル」とも呼ばれ、1990年代から進んだ製薬業界再編の旗頭となった。
2006年 - 「Working for a healthier world (より健康な世界の実現のために)」という世界統一の企業スローガンが発表された。
2008年 - 「Working together for a healthier world」と、「共に」という文言が追加された。
2009年1月 - アメリカのワイス社を約680億ドルで買収することを発表、買収手続きを同年10月までに完了した。
2010年 - ロゴマークを一新[9]。
研究開発には毎年9000億円近くが使われているが、ファイザー本体からの新薬は1998年のバイアグラ以来登場しておらず、2006年には超大型新薬になると期待されたトルセトラピブの臨床試験も失敗した。稼ぎ頭であるリピトールの特許切れ(2011年)を間近に控え、経営体制の見直しを余儀なくされているのが現状である。これにより、後述のように日本法人を含めて世界規模でのリストラが進められている。

wikipedia


稼ぎ頭であるリピトールの特許切れ(2011年)ですか。


以下リピトール

成分(一般名) : アトルバスタチン カルシウム
製品例 : リピトール錠5mg~10mg
区分 : 高脂血症用剤/スタチン系/HMG-CoA還元酵素阻害剤
血液中のコレステロールを減らすお薬です。
interq.or.jp/ox/dwm/se/se21/se2189015.html


なるほど。。
こんな記事も

以下引用

世界で一番売れてる薬。知ってますか?血液中のLDLコレステロール(悪玉コレステロール)値を下げるお薬「リピトール」です。2010年度の売り上げは約120億ドル。販売元のファイザーのメインエンジンです。2011年11月30日、米国においてこの特許が満了を迎え安価なジェネリック医薬品が解禁となりました。


世界最大の売り上げを誇るファイザーの高脂血症治療薬「リピトール(アトルバスタチン)」の市場独占期間が満了を迎えました。日本と違いアメリカの民間保険制度では、その保険会社が安いジェネリック医薬品への切り替えを強制的に誘導するために、いっきに後発品が浸透します。日本においても5つのジェネリックメーカーが後発品の販売を開始しました。
以上引用
chem-station.com/chemistenews/2011/12/post-697.html


2010年度の売り上げは約120億ドル(1兆4760億円=1ドル123円計算)

これの特許が2011年11月30日で切れたのか、なるほどね。


で、最近、こんな発表ありましたよね。


以下引用


アメリカ政府の「食生活ガイドライン諮問委員会」は今月(2015年2月)に発表した2015年報告書で「コレステロールの摂取制限は必要ない」とした。報告書では、動脈硬化や心筋梗塞などを引き起こす血中コレステロールは、ほとんどが肝臓で作られるもので、食物との関連性は明確ではないという。このため、これまで1日300ミリグラム以下としてきたコレステロール摂取の目安を撤廃してしまった。

以上引用
j-cast.com/tv/2015/02/26228903.html


『コレステロールが身体に悪い=嘘でした。』と発表

世界ナンバーワンの製薬会社であるファイザー社の血液中のLDLコレステロール(悪玉コレステロール)値を下げるお薬「リピトール」
2010年度の売り上げは約120億ドル(1兆4760億円=1ドル123円計算)の特許が切れ、後発の薬に置き換わったからですね。

超分かり易い。



こんな記事もあります。

以下引用

ファイザーの抗がん剤マイロターグが米国で販売中止2010-11-02


 マイロターグはCD33陽性急性骨髄性白血病(AML)治療剤で、ゲムツズマブという抗体にカリケアマイシンという抗がん剤を結合させた遺伝子組み換えタイプの抗体医薬である。抗がん剤を運搬役の抗体の力を借りて白血病細胞に送り込もうという「ミサイル療法」とも呼ばれる発想から生まれた新薬である。
 2010年6月21日、米国食品医薬品局(FDA)(※1)とファイザー社(※2)はマイロターグの米国市場からの撤去を発表した。これを受けファイザーの日本法人は6月22日に、日本における対応については専門家・行政と協議の上決定する予定とプレスリリースした(※3)。か。なお、報道によれば厚生労働省は11月2日の薬事・食品衛生審議会医薬品等安全対策部会安全対策調査会で、マイロターグの安全対策などについて議論する(※4)。以下はFDAのプレスリリースの要旨である。
----------------------------------------------------------------
 ファイザー社は2010年6月21日、骨髄のがんである急性骨髄性白血病(AML)治療剤マイロターグ(Mylotarg、ゲムツズマブオゾガマイシン)を米国市場から自発的に撤去すると発表した。同社は、最近の臨床試験成績がマイロターグの安全性について新たな懸念をもたらしたことと、マイロターグが臨床試験に参加した患者において臨床的な利益を証明することに失敗したことで、FDAの求めに応じてこの措置をとったものである。
 マイロターグは、2000年5月FDAの迅速承認プログラムのもとで承認された。このプログラムでは、FDAは他に代替治療のない重篤な疾病を治療する薬剤を、臨床的な利益に替わる臨床検査値などの代替エンドポイントに基づいて承認できる。企業は、市販後に追加して実施する臨床試験で医薬品の臨床的な利益を証明することが求められる。企業がそのことに失敗、ないし誠実にその試験を行わなかった際には、FDAは手続きに従ってその医薬品を市場から撤去することができる。
 マイロターグは、3つの臨床試験で142名の患者において観察された奏効率(臨床検査での白血病の減少または消失のパーセンテージ) の代替エンドポイントに基づき、他の化学療法が適応でない60歳以上の再発性の急性骨髄性白血病患者の治療剤として承認された。
 要求された市販後臨床試験はワイス(現ファイザー)により2004年に開始された。この試験は標準的な化学療法に併用されたマイロターグが臨床利益(生存期間の延長)を示すかどうかデザインされた。しかし結果は臨床利益がみられず、化学療法単独群に対しマイロターグ併用群で死亡者が多かったため、早期に中止された。
 また承認時にマイロターグが静脈閉塞疾患と呼ばれる重篤な肝臓障害をもたらすことがわかっていたが、その発生割合が市販後において増加した。
 市場撤去の結果、今後の米国におけるどのようなマイロターグの使用もFDAに対し研究用新薬(IND)申請を行わなければならないことになる。
----------------------------------------------------------------
 マイロターグは、毒性の強い抗がん剤を標的とするがん細胞に送り届けるために、急性骨髄性白血病細胞の表面に存在するCD33と呼ばれるたんぱく質と結合する抗体を運び屋として利用した薬剤である。ワイス社が開発し、この種の新たな発想による薬剤の先駆けとして米国で2000年5月に承認された。
 日本では2005年に承認され、がん細胞に特異性の高い「分子標的薬」として世間の注目を浴びた。しかし、情報公開された承認書類を詳細に検討した鈴木律朗(名古屋大学・医・造血細胞移植情報管理学)・上昌弘(東京大学医科学研究所)らは、International Journal of Hematology誌2006年2号(84巻188ページ)に「マイロターグは“Magic Bullet”(“魔法の弾丸”、がん細胞に特異性の高い特効薬)ではない」と題する投稿をした。鈴木らはマイロターグが多くの人たちが想像する標的とするがん細胞だけに作用する薬剤ではなく、臨床使用に当たってはその毒性・害作用に注意を払うよう警告した。
 
 米国で市場撤去になった理由では有効性の問題とともに、死亡の増加、重篤な肝臓障害の増加という安全性問題がポイントとなっている。患者の安全がかかっていることから、日本でも販売を一時停止して精査すべきであろう。
 いまひとつは、迅速承認の際に付された承認条件のフォローの問題がある。
 マイロターグは米国で2000年5月、市販後に代替エンドポイントでなく患者の臨床利益(真のエンドポイント)で効果を証明するようにとの承認条件のもとに承認された。しかし、企業の試験開始は2004年と大幅に遅れ、そして今回の承認後10年を経過しての市場撤去となった。米国では試験がもっと迅速に行われればマイロターグの害作用による多くの死亡が救われたとの批判がなされている。迅速承認における承認条件のフォローに腰が重く政府説明責任局(GAO)に批判されていたFDAであるが、今回のマイロターグについで患者の臨床利益を証明する試験をクリアーできなかった低血圧治療剤ミトドリンにも市場撤退を提案するなど、積極的姿勢に転じている(※4)。
 一方日本では、同じく代替エンドポイントで承認され、患者の利益(真のエンドポイントである生存期間の延長)を証明する試験の実施を承認条件とされていたイレッサが、それに失敗しても厚生労働省は何の措置もとらず、見解すら示すこともないという状況にある。承認条件を付して承認した薬剤の承認条件の遂行状況を情報公開するとともに、それが達成されなかったり、試験の実施がされていない場合には厳しい姿勢で対処すべきであろう。    (T)


※4 日刊薬業2010年10月19日報道

以上引用
yakugai.gr.jp/attention/attention.php?id=307


抗がん剤の市場撤去ですよ、撤去。


2010年6月というと、リリカ(プレガバリン)が日本で発売認可された時ですよね。


で、311が起きて、こうなる

ファイザーは売上高が予想上回る、抗がん剤需要増で
2014年 07月 29日 23:35 JS

jp.reuters.com/article/businessNews/idJPKBN0FY1GW20140729

2020年までに抗がん剤で3位のシェアを目指してるんだと。



以下関連

311前に乳幼児がバタバタ死んでいたワクチン義務化の法案が衆院を通過 ―
http://velvetmorning.asablo.jp/blog/2013/03/24/6757246


小児肺炎球菌・HIBワクチンで38名以上の児童が突然死 ―
http://velvetmorning.asablo.jp/blog/2014/06/24/7352466

オドロクべき小児医療の実態 子供にSSRI型抗鬱薬って、それ覚せい剤と同じ構造ですよ
http://velvetmorning.asablo.jp/blog/2014/06/25/7353242


プレガバリン(リリカ)の真の問題点と副作用・離脱症状とは何か??
http://velvetmorning.asablo.jp/blog/2014/09/21/7440270

以下関連

兵庫小一女児不明 カルト 薬害 子宮頸癌ワクチン 線維筋痛症 SSRI
http://velvetmorning.asablo.jp/blog/2014/09/15/7435900

一番使われているリウマチ薬は、抗がん剤だった!線維筋痛症とは何か?? ―
http://velvetmorning.asablo.jp/blog/2014/09/16/7436637


広島原爆投下と抗がん剤開発 その1 なぜ原爆の被爆被害の調査は、『ABCC調査』だったのか?
http://velvetmorning.asablo.jp/blog/2013/11/12/7052908

抗がん剤に関する優れたサイトがありました。
http://velvetmorning.asablo.jp/blog/2014/08/14/7414018

コメント

_ (未記入) ― 2015/06/30 19:36

関西圏在住です。
私は新薬が苦手で、ここ十年ほどは風邪をひいても薬を飲まず、代替療法で対処しているのですが、
近ごろ、電車で席に座ると、一瞬の内に眠りの世界に引き込まれる、時があります。半ば強制的に眠らされる、に近いような。
内部被ばく回避は311以降心掛けており、病気になるには至っていませんが、これは、放射能・・・?と疑っています。

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